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「鷲ヶ峰」で小さな一歩を踏み出したものの・・・

2016年7月16日

都知事選は紆余曲折ののち、有力候補3人に絞られた。
三人三様でそれぞれ持ち味がかなり異なる顔触れによる面白い選挙になりそうである。
地味ながらいかにも手固そうな行政経験豊かな増田候補。
マスコミ戦術に長けて、華々しいパフォーマンスが得意な小池さん。
ジャーナリストとして抜群の見識があり、情熱もあるが行政には全く経験のない鳥越候補。
31日にどんな結果がでるか興味は尽きない。

さて退院してから2週間。
専ら自宅静養で体力の涵養に努めていて、徐々に回復してはいるが、まだ山を歩くところまではほど遠い。
そんな日常の中で、ワケあって中山道の難所「和田峠」あたりの最近の様子を知る必要があり、現地へ出かけた。
ついでに9月に会で歩く霧ケ峰の西端にある「鷲ヶ峰」へも少しだけでも登れないものかと、久しぶりの遠出したのが11日。

かつて中山道最大の難所として旅する人に試練を課していた「和田峠」の変貌振りは著しい。
ビーナスラインと、新和田トンネルが開通し、古い峠道は今はマニアックな古道ファンが歩くだけの道になっている。

Dscn6027 徳川幕府によって「東山道」の代替として開かれた「中山道」には今でも往時を偲ぶものがたくさん残っている。
これは和田峠の近くにある通称「接待」~正式には「永代人馬施行所」といい、峠越えの人に粥一杯、馬には小桶一杯の麦を振る舞った、ということである。

Dscn6029 峠の北側でかつては「東餅屋」として名物の力餅を供していたが今は沈黙のままに朽ち果てるのを待つだけ。
鉄器ができるまでの間、人は黒曜石を用いて狩りをし、生活用具としていた。
この周辺一帯はその黒曜石の産出地として全国から人が集まったそうである。

Dscn6031 和田峠近くの唯一の休憩所「農の駅」
ここが鷲ヶ峰への登山口になる。
自宅周辺の坂道歩きはしているが、山道を歩くのは1・5ヶ月振り。

しかも今回は単なる空白ではなく、その間に著しく体力を減衰させた後である。
絶対にムリはしないで、行けるところまででj引き返すつもりでいる。

Dscn6036 振り返ると三峰山。
右の遠景は美ヶ原方向。

スタート地点から標高差にして約150mを1時間かけて登ってきた。
通常の倍の時間を要しているが、それは現状では仕方ない。
それより思いがけない現象が起きていた。
足が小刻みに震えているのだ。
これまで足が動かなくなるような疲労は何度も経験しているが、こんなことは初めて。
疲れというよりは、体の内部で何かの警告を発しているように思えた。

”今日はここまでにしておこう”

Dscn6039
そこに見えている蓼科山も”ウン そうした方がいいよ!ムリして何かが起きたら元もこもない。山は逃げないで待っているからシッカリ直してからでも間に合うよ・・・”などと言っていてくれているようである。・・・な訳はないか・・・・・・

もともと、こんなに早く山に戻れることは考えていなかったのだ。
これだけでも、前途に光明が灯った、と思うことにしよう。

Dscn6045 車に戻り「八島湿原」に移動。
駐車場は満車状態。
湿原の端に出て「七島八島」を見渡した。
5年ぶりくらいになるだろうか

Dscn6046 日本最南端の高層湿原なのだそうである。
そう言われてみるとここより南の高層湿原は思い当たらない。
高層湿原といえば代表的な尾瀬はもちろん、立山の弥陀ヶ原、苗場山など標高の高い所に多い。
そこで「高層湿原とは標高の高いところにある湿原」という誤解が生じる。
実は高層湿原と標高とには直接の関係はない。
標高の低いところにも高層湿原は存在し得る。
池や沼などの底にヨシやスゲ類が堆積(泥炭)し、まず低層湿原が形成される。
次の段階で有機物や無機土壌の堆積が進んで中層湿原へ。
さらにミズゴケ類や湿原植物が侵入して堆積が高くなり、その一番高いところが凸レンズの形で水面上に現れた状態が「高層湿原」ということになる。

脱線してしまったが、中山道には歴史を物語る史跡が保存されているものを含めたくさんある。
興味をそそられるので、山歩きを離れてその探訪してみたい気がしている。
それが果たせるのはいつのことになるか、今は分からないが・・・・・・。

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登山」カテゴリの記事

コメント

風花さま~ お早うございます。

蒸し暑き日々が続いています。お体の調子は如何でしょうか。
1,5ヶ月ぶり霧ヶ峰までドライブされ、鷲ヶ峰にアタックされたそうでその意欲に
頭が下がります。

風花さまには小さな小さな一歩でしたが結果的には撤退を余儀なくされ、思い通りに
動いてくれないもどかしさ、辛さはあろうと思います。ここは無理せず、徐々に
体を慣らして山に復帰されんことを願っています。

当方、蒸し暑さに山登りの意欲は失せて梅雨明けのカラッとした夏空が
待ち遠しきこの頃です。

どうぞくれぐれもご自愛のほどを・・・・

投稿: かおり | 2016年7月17日 (日) 09時19分

かおり様
意あれど力及ばず・・・
情けないですが、今の私ではせいぜいこんなところです。
脚力もそうですが、身体機能にも障害が出たようで、バランスが悪くなり、下りでの動きがギコチなくなっています。
今週は会の山行が2つあり、今その連絡がしきりにされています。
私だけが蚊帳の外にいるようで寂しいですね。
ついグチめいてしまいました。
かおりさんの旺盛な活動はいつもブログで拝見しています。
スカッとした夏空になったら、一層活動的になるのでしょうね。
ブログ、楽しみにしています。

投稿: 風花爺さん | 2016年7月17日 (日) 11時43分

山恋しのお気持ちがいよいよ行動に移りましたね^^
症状が向上されている証拠だと思います。
そういえば私も和田峠を通ったのは5年ぐらい前だったと思います。霧ヶ峰のキスゲを観る観光客の多さに仰天、這う這うの体で和田峠に逃れました。

おみ足の震えはしばらく使っていない筋肉の緊張でしょうか?
宇宙飛行士だって地球へ戻ってすぐには立てないと言いますから心配はないと思いますが、びっくりされたでしょうね。

投稿: おキヨ | 2016年7月17日 (日) 12時58分

風花さん、こんにちは

都知事選は三人に絞られた様ですが、鳥越さんはヒトラーの様な首相に一矢をとの出馬ですが、がんの転移から4回も手術しており、激務には耐えられないのでは?そんな心配が先に立ちます。 遠征されましたか!長距離の移動だけでも、かなりの体力が必要ですが、少し無茶ではありませんかね? 私の場合は、普通に歩いただけで筋肉痛。そんな経験していますので驚きました。ご自愛下さい。

投稿: 岳 | 2016年7月17日 (日) 13時37分

おキヨ様
往生際が悪くて、このまま立ち枯れるわけにはいかない、などと内心では突っ張っているようです。
気ばかり焦ったところで体は正直に反応することを知りました。
霧ケ峰に押し寄せる観光客は八島湿原までで、車で20分足らずの和田峠になると別世界のように人が少なくなりますね。
和田峠の辺りは、霧ケ峰と美ヶ原の間は観光的には空白地帯になっているんですね。
私の山荘からだと片道150kmくらいの距離なので、これから少しこの辺りの探索をしようと思いました。

投稿: 風花爺さん | 2016年7月17日 (日) 15時13分

岳様
鳥越さんのジャーナリストとしの活動はしっているので、今回の出馬には期待しています。
しかし、年齢のこことガンのことは気になりますね。
ご本人は今が人生で一番元気、と言っていますし、確かにそう見えますが年齢は魔物ですからね。
5年前くらい前までは300kmくらいの走行はなんていうことなかったですが、今は無事終えるとヤレヤレと思ってしまいます。
なにごとにつけて自分の力の範囲で、と自戒はしているのですが、時々そこが見えなくなってしまうことがあるのですね。

投稿: 風花爺さん | 2016年7月17日 (日) 15時21分

こんばんは。
山、、歩かれていることにびっくりしました!
どうか無理のないように、、

中山道についての解説を面白く読ませていただきました。東餅屋に写っている自販機、、「維力」という中国の健康飲料を不味くて飲みきれなかったことを思い出しました、、関係なくて済みません。。(笑

投稿: itta | 2016年7月19日 (火) 23時55分

風花爺さん様
山歩き記事を拝見出来て、非常に嬉しく思いました。
八島湿原、鷲ヶ峰は懐かしいです。
もう一昨年になってしまいました。
一昨年は何度もあの界隈に通いました。
浅間風露に出会えたのも其処で今頃に事でした。
山歩きも他人と比較するのではなくて、ご自分のペースで無理することなく、継続されて下さいませ。
私は尾瀬だの木曽駒ケ岳だのと歩いているのですが、月曜から金曜までの仕事で疲れてしまい、記事が追いつきません。
これもボチボチします。
花が終り、鷲ヶ峰、霧ケ峰が喧騒から静けさを取り戻す頃に又、行きたいと思いました。

投稿: のりこ | 2016年7月20日 (水) 05時04分

itta様
東餅屋に寄られているんですね。
一番賑わっていたころには数軒の茶屋があったそうですね。
最後に残った一軒もご覧の通りです。
中山道の盛衰をそのままに映していますね。
山歩きの方は復帰の緒についたばかりです。
どこまで戻れるか、ガンと折り合いをつけながらムリしない程度に頑張ってみます。
キットご褒美にありつけるだろうと期待しながら・・・

投稿: 風花爺さん | 2016年7月20日 (水) 06時55分

のりこ様
自分で思っていたよりは早く山懐に戻れましたが、まだその端緒についたばかりで、どこまでもどせるかはこれからです。
ガンとの折り合いをつけながらなのでムリは禁物と自戒しています。
鷲ヶ峰から美ヶ原にかけtのあたりには久しく足を踏み入れていないので、これから晩秋あたりにかけていくつかのコースを歩いてみようと思っているところです。
そのように考えると歩きたい山は際限なく出て4きます。
仕事の傍らに登山するのはいろいろ制約があって大変づすね。
今北村 薫さんの「八月の六日間」を読んでいるところですが、これも登山をするOLを描いたものですね。

投稿: 風花爺さん | 2016年7月20日 (水) 07時09分

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