« 安孫子・手賀沼で初めての鳥見会 | トップページ | 山の画文集『心に映える山』から吹いてくる優しい風 »

入笠山 ~雪山入門には最適の山

2016年2月2日

「一月は往く」で、今日は早くも一月の最終日で、山の会での入笠山1955mへ同行した。
入笠山は簡単に登れて、広大な展望が楽しめることから、昔からの人気者で、実態は行楽地に近い。
アクセスが良いため初めての雪山歩きにも最適で、近年はスノーシューのメッカの感もあってこの時期、とても入山者が多い。

私もこれまで無雪期、有雪期を通じて数度登っているが、年々人が多くなってきている印象を受ける。

Dscn5485 甲斐駒~中央高速の車窓から。
甲斐駒の山頂付近は急峻なことと、北西の風がまともに吹き付けるため雪が着きにくく、厳冬期でも黒々しているが、今朝は一面に張り付いた霧氷のため珍しく全身を白く粧っている。
こうして見ると、作家の宇野浩二が『山恋い』という作品の中で甲斐駒を「山の団十郎」と形容している。
猛々しくも雄々しいその姿は、まことに荒事師・団十郎そのもので、作家の眼力には感心させられる。

Dscn5487 こちらは同じく車窓からの八ヶ岳~奥に白いのが権現岳で手前右が編笠山、左が西岳。

P1310023 左の頭だけが白いのが入笠山で、右の白い立て筋が交錯するのが富士見パノラマスキー場。

Dscn5488 積雪期の登山口になる沢入駐車場。
ここから山頂までは標高差500m足らず。 
装着初体験のIさんを初め、それぞれにアイゼンを履く。
私は8本だが、6本でも十分。
12本爪持参のSさんはさすがに仰々しいと思ったのか、ノーアイゼンのままで歩きとおした。
事故を未然に防ぎ、体力もセーブできるのでアイゼンは履いたほうがベターだろうが、アイゼンなしで歩くことも経験しておいていていいだろう。

Img_6662  いざ行かん 行きてまだ見ぬ 山を見ん・・・ナーンチャッテ・・・。

Dscn5491 朝方、沿道の山々を幻想的に飾った霧氷も、標高が低いところでは早々に消えてしまったが、標高が上がると未だ残っていた。

Dscn5492 入笠山の山頂が近づくと、南の編笠山から北の北横岳まで、八ヶ岳が勢ぞろい。

Img_6766 上の写真で外してしまった蓼科山。
御所平のマナスル山荘前から短いが本格的な登りとなる。
よく踏まれて、しっかりとトレースができているのでスパッツも不用なくらい。
これをスノーシューで登っている人もずいぶん見かけるが、見るからに登り難そう。
これではスノーシューの浮力が全然活かされていないので意味がない、と思うのは僻目(ひがめ)か・・・。

Imgp9086 一行17人~入笠山頂で。
ほとんど無風状態なのに、さすがに山頂では冷たい風が吹き抜けていて、震えあがる。

Img_6797 うーッ、寒む~
で、せっかくの花の顔(かんばせ)もお目にかけられない・・・

Dscn5491_2 甲斐駒と手前の鋸岳

P1310055 中央アルプス ~一番の有名人「宝剣岳」は小さすぎるか、伊那前岳の陰になるかで定かに指摘できない。

Imgp9109 昼食を済ませて山頂を後にする。

Img_6809 下山は富士見パノラマスキー場のゴンドラで一気に山麓へ。
登りは歩き、下りが乗り物・・・フツーはこの反対なのだが・・・
この人工スキー場のことは前から知ってはいたが、一度も滑ったことはない。
以前だったら、スキーヤーの姿を目にすると気持ちが揺れたものだが、今はそれはない。
スキーへの未練はもうきれいに消えている。
”願っていたほどうまくはなれなかったけど、もう十分滑ったからな”
今は素直にそう言える。

|

« 安孫子・手賀沼で初めての鳥見会 | トップページ | 山の画文集『心に映える山』から吹いてくる優しい風 »

登山」カテゴリの記事

コメント

何といっても山の魅力は雪のシーズンですね!

この自然美の中を歩く喜び、楽しさは想像するもうらやましいです。

甲斐駒・・・この山もどこから見てもすぐにそれと分かる魅力的な山容で好きです。
目にはなじみの山々がいま一番輝きを増す時期、
脚さえ健康であったなら・・・とつくづく思います。

投稿: おキヨ | 2016年2月 2日 (火) 13時02分

おキヨ様
冬の山は寒くて辛いです。
それさえ超えられれば得られるものも大きいです。
甲斐駒は釜無川から2400mほど一気に立ち上がっているので、富士さんを除けばその立体感は際立っています。
端正な美しさは鹿島槍ですが、豪壮さでは甲斐駒でしょうね。
劔岳を簡単に見られればまた位置づけが変わってくるでしょうが・・・
自然の美しさの観照眼をお持ちのおキヨさんが山懐に入ることができたら、私などより遥かに的確にそれを伝えることができるでしょうに、二物を与えない天の配剤が残念なことです。

投稿: 風花爺さん | 2016年2月 2日 (火) 16時43分

風花さん、こんにちは

真っ白な冬の山はテンションが違いますね! やはり霧氷にも心がときめきます。感動の中に居ると、非常な疲れも寒さも忘れてしまい、その素晴らしい景観や想い出は脳裏から消えないのが不思議です。 富士見から見える甲斐駒の姿の雄々しさには圧倒されます。黒戸尾根を登り詰める猛者にも憧れの象徴でしょうね。

投稿: 岳 | 2016年2月 3日 (水) 16時56分

岳様
私もだんだん「見上げたもんだよ」の世界に入りつつありますので、黒戸尾根からの甲斐駒は愚か、もう北沢峠からでもアカンでしょう。
自分の力量の範囲内でもそれなりに楽しめる山歩きもできるので山は懐が深いです。
乗り物に乗っているだけでもこれだけの山岳景観が得られるのですから、冬の長野、山梨は日本の宝です。
ふるさと納税しなくてはならない気になりますね。

投稿: 風花爺さん | 2016年2月 3日 (水) 20時39分

もう忘れたくらい以前に「マナスル山荘」に泊まってみたくて、
一人で冬に行きました。
ドームから冬の星座が見られる!と期待して行ったのですが、ドームは夏限定だそうで・・・残念でした。
宿泊者も少なかったでした。
でも、又、冬にマナスル山荘に泊まって行ってみたくなりました。

投稿: のりこ | 2016年2月 4日 (木) 03時33分

のりこ様
入笠山は無雪期ならマナスル山荘まで車で入れるので、実に安直に山頂に立てますね。
積雪期になると途中で通行止めになるので、初心者向けの雪山歩きが楽しめる山に変貌します。
山頂で得られるご褒美は費やした労力を超えるので、人気が高いのも当然ですね。
数年先には私も回想のために楽して登りにくるような気がします。

投稿: 風花爺さん | 2016年2月 4日 (木) 06時53分

中央高速から眺める晴天の甲斐駒ヶ岳、落葉松を前景に見事絵になる眺めです。摩利支天が単純さを補っている感がします。
正に山の団十郎ですネ、

冬の長野、山梨県はお天気に恵まれるとバスの窓からでも
八ヶ岳連峰に南アルプス、北アルプス、中央アルプスなど山岳景観に優れ、羨ましき限りどす。

入笠山は山々の展望が愉しめるで雪山入門コース、凛と大気が澄んだ冬晴れに一度登ってみたいものです。

投稿: かおり | 2016年2月 7日 (日) 22時36分

かおり様
冬場の中部山岳の景観は一番胸が熱くなりますね。
幾つかの絶景ポイントがあるのですが、入笠山もその一つです。
直ぐ西隣にある守屋山も同じように人気があります。
どちらも楽に登れる山です。
かおりさんは未登のようですので、是非機会をつくってみてください。
その時にはさらチャンのの写真を胸ポケットにお忘れなく・・・。
甲斐駒、鹿島槍、劔・・・
どうしてこうも恰好いいのでしょうか!
もう60年近く見ているのですが、見飽きることがありませんね。

投稿: 風花爺さん | 2016年2月 8日 (月) 16時45分

素晴らしい景色ですね!!
入笠山は未だ登ったことがありません。
登るなら、雪の時期のスノーシューか、花の季節と思っていましたが、風花爺さんの記事を読んで、花の時期にしようかと思いました。
しかし、雪の斜面越しの、この眺望も捨てがたいです、、

投稿: itta | 2016年2月 9日 (火) 23時24分

itta様
入笠山は「花と展望」の山、ということになっているので、もちろん花の時期はいいと思います。
ただ、無雪期は山頂直下まで車で入れてしまうので、超健脚のittaさんには全然物足りないでしょう。
私は歩いていませんが、途中に釜無山への往復ルートがあるのでこれとの組合わせも考えられますね。
スノーシューの人もたくさん入っていますが、積雪量が少ないので、トレースされていない雪の上を自由自在に歩く、というスノーシュー本来の楽しみ方ができないような気もします。

投稿: 風花爺さん | 2016年2月10日 (水) 06時49分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/393418/63738703

この記事へのトラックバック一覧です: 入笠山 ~雪山入門には最適の山:

« 安孫子・手賀沼で初めての鳥見会 | トップページ | 山の画文集『心に映える山』から吹いてくる優しい風 »