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椀名条山~渡良瀬左岸の道無き山

2016年1月18日

安蘇山塊と総称される山域とおおむね重なり合っている渡良瀬川左岸(東岸)の山々を訪ねるシリーズ。
「椀名条山(わんなじょうやま)」1051・8mは知名度こそ低いが、国土地理院の2・5万図(沢入=そうり)地形図には三角点峰として山名入りで堂々?と存在を誇示している。
昭文社の登山地図では赤破線になっているので、難路(技術的な意味ではなく)ではあるが、バリエーションルートとはいえないという位置づけになっている。
しかし、私が今日(14日)歩いた印象ではバリルートと言ってよい。
以前はそれなりに整備されていたらしい道標の類は、今では皆無だし、入山者が極めて少数のせいか、道型らしきものもほとんど消失している。
ただし、幸い笹藪の類は全くないので、尾根を外さないよう注意していればルート判断が難しいこともない。

A   渡良瀬川左岸の山々の概念図

Dscn5391 山荘から見る沼田市街越しの上信越国境尾根~左の佐武流山からほぼ中央に仙ノ倉山、そして右端に万太郎山。
ようやくこの時期らしい雪山姿になってきた。

わたらせ渓谷鉄道の沢入駅近くの草木橋で草木湖を渡り、黒坂石バンガローテント村へ向かう。

Dscn5407 黒坂石(くろざかし)バンガローテント村~今は閉鎖中で森閑としている。

Dscn5406 テント村と林道を挟んで向かい合っている蚕影(こかげ)神社。
神社に向かって左手の路側に2台分ほどの駐車余地がある。

Dscn5405 登山口の表示はないが、神社とPスペースの間に枯れ草を踏んだ跡らしきものが観察できるので、これを進む。
直ぐに擬木の階段になる。
この階段は蹴上げが高く、おまけに落ち葉にすっかり埋もれているため段差が全く分からない。
木段が終わると反対側から同じような木段が上ってきていた。
何のための木段なのだろうか?
キャンプ場の施設なのか?
すくなくとも登山用ではない。
ともかく上に行くしかないので潅木の隙間を縫って左上に登る。

林の急斜面を登ると地形図にある北からの破線のある尾根に乗る。
その方向を観察すると道型などまるでない。
これも山での地形図の道が当てにならない一例である。
あとは山頂に向けて真っ直ぐ東へ、尾根をそれないよう進むだけである。

Dscn5397 今日一番の頼りはこの色褪せた赤い会符(えふ)だった。
この会符が緩急を交えた尾根を山頂まで導いてくれた。

今日は季節風が吹き出しているので高い山は雪雲に包まれている。
雑木の間から辛うじて男体山が見えるが、呆れたことに依然として黒いままである。
椀名条山の先にいくと伐採地があって展望が得られる、という情報なので今日はそこまでいくつもりでいたが、こんな日光の山など今の時期見たくないのでとりやめだ。

Dscn5400 展望は尾根道が樹木に包まれ終始得られないが、北に近く粕尾峠の地蔵岳を見る。

Dscn5399 尾根の状態はおおむねこんなふうなので、適当に高い方へ登っていけば事足りる。

Dscn5403 山頂 ~風が冷たい。
こんな山に登る酔狂人は私一人~慣れてはいるけど、正直、侘しい思いもある。

Dscn5402 いつもの豪華?ランチ ~今日は中本の「蒙古たんめん」
昔この味にはまって、中目黒にある店によく通った。
あまりの辛さに咳き込みながら食べたものだ。

Dscn5404 帰路、主尾根から離れて左へ下降するポイントでやはり戸惑いを生じたが、あたりを見回しているとき、この古い木札に気付いた。
これが本日唯一の標識だったが、ネットの古い記録を見るとかつては標識の類はそれなりにあったようである。

この山はどうやらだんだん忘れられていきそうな気がしてならない。
確かにこれといって見栄えのする写真が一枚もないことに象徴されるように、インパクトに欠けた山であった。

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コメント

風花さん、こんにちは

年初めから、着々と歩を進めていますね。 木々の間から見える山容も楽しみなものです。こんな晴天の日は、からっ風さえ防げれば暑くもなく、快適な山歩きが楽しめるのではないのでしょうか?昔ゴルフを盛んにしていた頃、冬期間は群馬まで良く行きました。

投稿: 岳 | 2016年1月19日 (火) 13時43分

岳様
冬のハイキングの醍醐味は、葉を落として明るくなった山道を、カサコソと落ち葉を踏みながら歩くことですね。
雪の少ない関東圏にはそんな山がそれこそ無尽蔵と思えるくらいあります。
特に風のない日ならポカポカ暖かい日溜まりは冬ならではですね。
群馬の平野部のゴルフ場は雪も少なく、冬でもクローズすることは滅多にありませんね。
ただ、フェアウエイの芝が枯れているので、ペタッとなってベアグランドから打つ感じになってフェアウエイウッドが難しくなりますね。
そのゴルフも、もう2シーズンほどやっていません。
クラブがどうなっているのか、このところバッグも覗いていませんね。

投稿: 風花爺さん | 2016年1月19日 (火) 15時47分

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