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金剛山と鉢岡山~藤野の小さな山歩きでの嬉しい出会い

2016年1月13日

鉢岡山? 宝山?・・・ナンジャそれは!
会の初登り(10日)の山の名前を聞いてそう思った。
藤野駅の南の辺りにある山らしい。
地図を当たったら西丹沢や道志の山の行き帰りに数え切れないほど通過している道沿いにある5百mにも及ばない超低山の面々である。
これまで一度として、登る山として見たことはなかった。
つまり「山」としての存在価値を認めていなかったのである。
そんな山にいくのか?”オレもとうとうここまで堕ちてしまったのか!”
・・・そう慨嘆してみても、これが今の自分の力なのだ。

Img017 今日の行程=藤野駅→金剛山→展望台→杉峠→鉢岡山→杉峠→宝山→杉峠→藤野駅

P1100018 ここらでも当たり前のように梅が一足早い春の到来を告げている。
霜をおいても凛としていますネ!
かくありたいものです。

P1100030  最初の金剛山を過ぎるとほどなく展望台に出る。
西から東にかけての大月にかけての中央線沿線の山々が一望できる。
ここに立って改めて”今見えてる山で、山頂を踏んでいない山はほとんどないな” という感慨を覚えた。

Imgp8933 杉峠から南へ向かうと、丹沢の大室山と向かい合う南斜面に人家が点在する絵のような山里に出た。
新和田という地らしい。
もちろんここに住んでいる人々にも普通の暮らしから生ずるさまざまな喜怒哀楽が交錯しているのだろうが、そんな世俗的なものを一つも感じさせない桃源郷にも見えた。

Imgp8936 今日の最高点になる鉢岡山 460m
ここはかつて北条軍との戦に備えた武田軍の烽火台があったそうだ。
他に誰もいないことをいいこにして山頂を独り占めして昼食を摂っていたところへ、男女5人のパーティーが到着した。
ご一行の中にお見かけした顔があるので、声をお掛けしたらやはり
横山厚夫さんだった。
横山さんは今数少ない山の文章家のお一人で、私は多くの著作のほとんどを所蔵し愛読し、畏敬している方である。
私は数度、ある方の出版記念会などでお目にかかってはいるのだが、横山さんの方では、一面識もない、ということであろう。
長年ご夫妻で全国の山に隈なく足跡を残されている。

Imgp8950 横山さんご夫妻と。
横山さんが書かれるものは、親交のあった深田久弥さんの系譜に連なる文章家とお見受けし、誠実で洒脱なお人柄がそのまま伺える。
大げさな表現を嫌い、冗長でなく、淡々と綴られる文章はとかく軽い読み物と見がちになるが、どうしてどうして該博(がいはく)な知識や薀蓄が散りばめられて油断ができない。

Img017 この三部作も山を巡って横山さんの薀蓄の深さが随所に散りばめられている。

ご一行には季刊『山の本』(白山書房)に淡彩で優しく描く山の絵を連載されている中村好至恵さんもおられた。
中村さんは何度か個展を開かれ、本も出版されている。

A 中村さんの作品の一例。
ご本人には無断で、ネットで見つけたものを掲載させていただきました。

Imgp8974 軽い山踏が終わり早々に帰宅と思いきや、これぞ本日の主題、藤野駅前にある行きつけの(と、いっても今日が三度目だが・・・)スナック「風里」の暖簾をくぐりカラオケタイムになる。
そばと、マグロの握りと、カラオケが大の苦手な私にとって地獄の責め苦が始まる。
・・・ハナからこれではさてさてまたどんな一年になることやら・・・・・・・。

はt

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コメント

もし私がこの場所に行けたのなら狂喜乱舞することでしょう。
3番目の映像はまさに絵に描いたような、というか絵にしてみたいと思わせるところです。

出会いなどないような場所で思いがけない方と遭遇?されることがあるものですね。当のご本人もまさかご自分の著書を愛読している方とお会いするとは夢にも思わなかったことでしょう。これはどんなに冷静な方でもうれしくないはずはありません。

最初あまり乗り気ではなかった山が素敵な思い出の場所となったようですね^^

投稿: おキヨ | 2016年1月14日 (木) 13時48分

おキヨ様
ボタ山だろうと仕方なく行った山が、宝の山になりました。
私も昨今、とみに山村風景が好きになっています。
正直言って、藤野あたりでこんな素敵な山里に出会えるとは全く思っていませんでした。
欲を言えば萱葺き屋根が点在していたらさらに好ましい風景になるのですが、そのような場所はほとんどなくなりましたね。
これからも素敵な山里を見つけられることを期待しています。
山歩きは素敵な風景との出会いを期待していくのですが、思いがけない人との出会いもまた、山歩きを忘れがたいものにしてくれますね。
中村さんからはメールをいただき、どういういきさつでか分かりませんが、私のブログを読んでくださっているそうです。

投稿: 風花爺さん | 2016年1月14日 (木) 16時32分

風花さん、こんばんは

山を歩けば偉人にあたるとは言えませんが、素晴らしい出会いがありますね。私も驚く出会いがありました。人はもちろんですが山の風景、四季を通じてそんな出会いを楽しみに歩くのもいいですね。 

投稿: 岳 | 2016年1月14日 (木) 20時07分

岳様
ハプニングというものは滅多に起こらないものですからインパクトがありますね。
それだけに記憶に残ります。
人生って味なものですね。
岳さんが書かれたように良い風景との出会いもまた、私たちが山歩きに求めているものですね。
万人が認める景観はもちろんですが、自分にしか見えない景観の発見も愉しいものです。

投稿: 風花爺さん | 2016年1月15日 (金) 06時18分

山々に囲まれた藤野の山里、陽当たりも良さそうで正に桃源郷にみえます。欲を云えば茅葺屋根があれば最高ですが・・・
私も山行きで、こんな素敵な山里を発見したいものです。

低山でどちらかと云えばあまり乗り気でなかった低山山行が
横山厚夫さんとの思いがけない出会いで宝の山に変身も納得です。、嬉しき邂逅に
さぞ、びっくりされてたことでしょう。
50年近く登っていられる風花さんへ山の神から粋な新年の贈物かもです。

関東平野大雪の予報は2年前の大雪再来でしょうか・・・

投稿: かおり | 2016年1月17日 (日) 20時52分

かおり様
想像でしかないのですが、京都周辺、例えば丹後地方など昔懐かしい山村がたくさんありそうな気がするのですが、そうでもないのでしょうか。
茅葺屋根の家に郷愁を感じるのは、ただ見る側だけの心情で実際にそのような家で生活するとなると、今日の生活レベルからいったらガマンならないでしょうね。
邂逅は思いがけないほど嬉しいものですね。
残り少ない登山人生でどれだけそのような感動に出会えるkとか・・・
関東地方でもまとまった降雪になりました。
一昨年2月の2度にわたる大雪の再来となるかどうか・・・
交通機関の混乱などの影響はありますが、いよいよ雪山歩きができそうです。

投稿: 風花爺さん | 2016年1月18日 (月) 07時02分

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