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野反湖畔の三壁山で梅雨入り

2015年6月11日

増え続ける鹿による貴重な自然の食害~生態系の崩壊あるいは生物多様性の崩壊については、何の役にもたたないが私なりに憂慮している。
「日本オオカミ協会」ではハンターの高齢化が進む今、鹿の駆除対策として唯一有効な手段と考えられる「奥山に頂点捕食者・オオカミ」を再導入して放つ、という運動を展開している。
日比谷図書館内にある「コンベンションホール」でシンボジュウムが開催されたので聴講してみた。
会場には200人ほどが参加していて、若い人も多く、このテーマが意外に関心を呼んでいると思われた。

A       Dscn4602 日本オオカミ協会会長・丸山直樹氏
その主張には頷ける点は少なくない。
しかし「オオカミ=狼」は恐ろしい動物、という擦込みは人々に深く刻まれている。
オオカミを放って鹿を駆除させる、そんな残酷なことは絶対許せない、というヒステリックな反対論は当然予想される。
そうした世論も背景にして頭の硬い官僚が賛成するはずがない。
同協会による最近のアンケート結果では再導入に賛成が40%を超えたというが、その前途はなお険しい。
その運動にシンパシーを覚える私でも、山歩きの途中でオオカミに遭遇するようなことになったら、いくら「オオカミは人は襲わない」と説明されていても怖くて立ちすくんでしまうだろう。

8日、野反湖西岸の三壁山1970mからカモシカ平あたりを歩くつもりででかけた。
スタートして最初の写真を撮ろうとしたらバッテリーが上がっている。
画質の悪さには目を瞑ってスマホで代用するしかない。

野反峠についたころから空模様が怪しくなってきたが、北岸のキャンプ場の三壁山登山口駐車場につけた。

Photo 湖畔に見事なズミ(小梨)の大きな木があったが、写真は彼女には気の毒なほどくすんだ色になっている。

Photo_2 野反湖北端のキャンプ場からの八間山

Photo_3 キャンプ場のあたりにシラネアオイが点在して咲いていた。
恐らく東岸の群生地と同じように植栽したものと思われる。

Photo_4 キャンプ場の終わりの登山口

Photo_5 ポツン、ポツンとムラサキヤシオツツジ。
足元にはマイズルソウ、エンレイソウ、ミヤマカタバミ、イワカガミなどを見るが、目ぼしい種には出会えない。

Photo_8 野反湖を見下ろす~奥のたわみが野反峠。

Photo_6 雲底が低くなり、雨滴が落ちてくるのも時間の問題だろう。
雨具の用意・・・?折りたたみ傘は・・・持ってきていない。
ザックカバー・・・そうだ、ザックと一体になっているな・・・。

Photo_7 11年ぶり、2度目の三壁山だが、この天気では「カモシカ平」は諦めて、そうそうに戻るしかない。

濃霧に包まれノロノ運転で湖畔道を走り、下界へ下りてきた。
カーラジオが「関東地方が梅雨入りしたとみられる」と報じていた。

あたかも梅雨を迎えに行ったような山入りとなってしまった。

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登山」カテゴリの記事

コメント

御写真は、私が初めて行った野反湖とは当然ながらまったく別の姿をしていますね。。。

そういえばキャンプ場のある方角に行くときに、ニホンカモシカと遭遇しました。あの大きさの野生動物に遭うと驚きますね。車道まで現れるということは矢張り鹿が増えているのでしょう。

投稿: おキヨ | 2015年6月11日 (木) 11時27分

おキヨ様
私はこのエリアで動物に遭遇したことはありません。
山が深いところですからカモシカに出くわすことはあり得ると思います。
カモシカは大きな被害をもたらすほどには増えていないようですが、今厄介ものになっているのはニホンジカですね。
各地に被害をもたらしていますが、特に気がかりは尾瀬です。
どなたか鹿にシカと言ってやっていただけませんでしょうかね。

投稿: 風花爺さん | 2015年6月11日 (木) 17時16分

風花さん、おはようございます

鹿害を目の当たりにする当地の住民としては、オオカミ導入のお話には共感を覚えます。駆除も強化されてはいますが、ハンターの高齢化などで進んではいない様です。今年は春先からクマの出没や事故が起きていて、これも困りものです。 私はシカトしています。happy01

投稿: | 2015年6月12日 (金) 07時59分

岳様
まだ地域的には限定されているようですが、シカの食害による森林の荒廃、貴重な自然の絶滅危機はとても深刻なようです。
尾瀬では環境庁による対策も施されているようですが、ほとんど効果があがっていません。
シカトしていられない状況ではないでしょうか。
熊の出没もクマッタものですが、鹿にもちゃんといい聞かせてやらなければなりませんね。

投稿: 風花爺さん | 2015年6月12日 (金) 10時30分

狼の話はもう何年も前からあったように記憶していますが、
かなり本格的に運動されているんですね。知りませんでした。
鹿の食害、、本当に困ったものです。
打開策があれば縋りたい思いですが、こうした天敵を利用した人間の思惑が上手くいったケースって。。

雨、、いよいよ憂鬱なシーズンを迎えましたが、縫うように青空に出会えると嬉しいですね!

投稿: itta | 2015年6月13日 (土) 22時12分

itta様
梅雨も本番に入るようで、毎日週間天気情報のチェックが欠かせません。
私などのように365日、休日の身ならば梅雨の止み間にサッと出かけることもできますが、お勤めの方はそうはならず、ヤキモキさせられますね。
オオカミの再導入はアメリカやドイツで行われていて、成果を挙げているそうです。
しかし、日本ではハードルが高いでしょうね。
鹿の被害を受けていない多くの人は「怖いオオカミ、可愛いシカ」のイメージが定着していますから、オオカミを日本の山に放ち鹿を駆除させる、なんて言ったら、ヒステリックな猛反対が起こることは目に見えています。

投稿: 風花爺さん | 2015年6月14日 (日) 06時48分

野反湖のシラネアオイはまだ咲いていたのですね。
7月に会の山行で行くのですが、ノゾリキスゲがまだ咲いているか不安です。
今、池澤夏樹の「双頭の船」を読んでいるのですが、ここでも奇想天外な方法で鹿駆除の為にオオカミをコンテナ毎乗せて、山に放つ話が出てきました。
ここでも、オオカミの間違った観念を正す記述が載ってました。
「オオカミが日本を救う」の本は昨年コロボックルヒュッテに行った際に置いてありました。
私は鹿が可愛いとも、オオカミが怖いとも思いませんが・・・

投稿: noritan | 2015年6月18日 (木) 02時38分

noritan様
今年は季節の進行が早いので、花の開花も前倒しになるのでしょうね。
不確かな記憶ですが、ノゾリキスゲは例年だと7月中旬くらいでしたか・・・
野反峠に隣接した北西側がお花畑になっているのでnoritanさんご一行がお越しになるとき、どんな花が迎えてくれるでしょうか。
池澤さんの作品のことは初耳(いや初見かな)です。
是非探して読んでみます。
オオカミを主題にした作品は案外あるんですね。
オオカミ探しに情熱を傾けている方もずいぶんと多いです。
幻の生き物となって久しく、ロマンをかきたてるものがオオカミにはあるんですね。

投稿: 風花爺さん | 2015年6月18日 (木) 07時12分

「双頭の船」は一艘の船が震災後の様々な問題を抱え込んで船が巨大化して行く話でその中の一小節に「オオカミが来た」があるのです。
ナホトカまでオオカミを貰いに行って、北海道の山に放ち、忘れていた「鹿を殺して食べる」という習性をオオカミに教えると言う話です。他の章も面白いです。
震災後の初小説と言うことですが、深刻ではなく、でも大きな真実を包括していて、私は初池澤夏樹でした。

投稿: noritan | 2015年6月18日 (木) 10時23分

noritan様
さっそく図書館にいって検索をかけたのですが、残念なことにありませんでした。
探して是非読んでみるつもりです。
池澤夏樹さんの本では『真夏の朝の成層圏』を手にしてみたのですが、読了にまでは至っていません。
お父さんの福永武彦さんの血筋をひいているのか、純文学の世界の作品かなという印象で、硬質の文章はなかなか
手強く思いました。

投稿: 風花爺さん | 2015年6月18日 (木) 11時23分

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