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大山・三峰山 ~丹沢前衛の小癪(こしゃく)なやつ

2015年3月12日

丹沢山塊には丹沢山と東北の宮ケ瀬湖を結ぶ尾根の途中にあり、遠目にもそれと分かる「本間ノ頭、円山木ノ頭、太礼ノ頭 」という三峰がある。
それに比べるとかなり小粒になるが、北の方から丹沢を見た時、目を凝らすと大山の左に小さな三つのトンガリを指摘できる。
これも
「三峰山」935mで、前者と区別するために「大山三峰山」と呼びならわされている。
絶対標高は低いが、スタート地点の標高が140mほどなので、その差はおよそ800mあるので侮りがたい。
前回は陣馬から高尾山まで、水平方向へのロングコースを歩いたので、次は鉛直方向に頑張ってみようというのが今日のテーマ。
今の時期なら東丹沢でもヤマビルは心配いらないだろう。

今日(11日)はいうまでもなくあの日から4年になる。
あの痛ましい数々の悲劇をもたらした記憶も、直接わが身との関係が薄いと風化するのも早い。
今朝の空は昨日からの強風で悲しいほどに冴えわたっている。

Static 本日の行程 ~後半、三峰山頂からの帰路は電池切れのため記録できず、ルートも地図からはみ出している。
赤丸で概念だけを示した。

 

Dscn4058 スタートの煤ヶ谷バス停から少し入った正住禅寺。
プラムポリックスでも冒されたのか、あらかた切られた紅梅。

Dscn4060 割に自然林が多く、好ましい雰囲気の峠道。

0903mitsumine7 「三峰山は危険が多い。引き返す勇気も必要」という注意看板。
確かに山肌が脆くて崩れやすいが、注意を怠らなければ特段のこともない。

Dscn4062 この鼻を回りこむとほどなく物見峠に着く。

Dscn4077 峠からはこのような急勾配の木段が随所に現れる。
尾根筋に出ると、昨日から北東日本に吹き荒れている風が冷たく、重ね着をしなくてはならない。

Dscn4069 尾根歩きの途中からの丹沢山から丹沢三峰にかけての稜線の眺め。
この辺りは西側に大きな崩壊地ができているため、展望が開けているのである。
皮肉なことではあるが・・・。

Dscn4068_2 雲取山も遠望できた。

Dscn4072 三峰山の北峰辺りから鎖場、梯子、ロープなどが間断なく現れスムーズな進行を妨げる。

Dscn4073_3 山頂への最後の登り

Dscn4074 山頂 ~ここまで実働3時間半。
昭文社CT(コースタイム)より15分余計にかかっているが、これは年齢のハンディで止むを得まい。
2年前くらいまではおおむね同じくらいのタイムだったが、今は脚力の衰えが冷厳な数字になって突きつけられているのだ。

山頂から南の不動尻キャンプ場までの下りが長かった。
途中の距離表示で所要時間を推定したが、大外れ。
山の距離は当てにならない、ことは学習しているのだが、この時はつい忘れた。
登山コースの距離測定には基準がない。
実測をしている良心的なケースもあるが、稀であろう。
中には地図上で測定している例もないこともないだろう。
どうかすると2点間の直線距離で算定したりしていて・・・まさか・・・。
いずれにしても地図上では実際の小さな屈曲は算定できないし、斜面長も計算されなければ大きな誤差が生まれる。

Dscn4078 やたら歩きにくい道を下ってようやく「不動尻キャンプ場」に到着。
今の時期には人影はない。
ミツマタの見事な一株が人知れず開花していた。
ここからは歩きやすいコンクリート舗装の車道である。
えてして落とし穴はこうしたところにある。
フトした弾みで小さな丸石を踏んでしまい、これがコロとなり、下り道で勢いがついていたので、前のめりに激しく転倒した。
30秒ほど立ち上がれないでいた。
咄嗟に庇い手は出したが、手袋をしていたにもかかわらず、両手の甲や掌の擦過傷から血がにじんでいる。
予定のバスの時刻に余裕がないので、つい足取りに焦りがあったのだろうか。
もう次のバスにするしかないか・・・。

Photo 真っ暗な山ノ神トンネルを抜ける。
ヘッドランプを着けるべきと思いながら横着して足探りで歩いた。
広沢寺温泉辺りは今が梅の盛りで、見事な紅梅も見かけた。
足元の紫のショカツサイも花時である。

広沢寺温泉入口バス停には予定のバスに5分遅れた。
”ここんとこ、オレの山歩きは軟弱なものばっかりだが、今日は老骨に鞭打って気張れたな。しかし、あの転倒はいただけない。モロに歳がバレてしまうように無様だった。誰にも見られずによかったな・・・”
次のバスまで35分、寒風にさらされながらそんなことを思っていた。

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コメント

風花さん、こんばんは

今日諮らずも同じ様な事を体験しました。
山野草を見に山に入ったのですが、下りて来て道理に降りる際
登った木山が崩れ道路に飛びおりました。今までなら転ぶ事は
ありませんでしたが、見事に転倒! いろいろ言い訳を考えましたが…
悔しい気持ちですが、負けずに再出発します!

投稿: 岳 | 2015年3月13日 (金) 21時11分

お疲れ様でした。
お怪我が軽くて何よりでした。
転倒した瞬間〔え!どうして?〕という気持ちが先立ちますね。
以前にも書いたと思いますが私、草津白根で足を滑らせ崖の中ほどまで転がりました。踏みとどまれるところで下まで転がったのですから、私の場合老化以外の何物でもない、ということを痛感しました。
あれから7,8年経っていますから、今では家の中での転倒も有り得ることです。

投稿: おキヨ | 2015年3月14日 (土) 12時09分

岳様
どなたでもそうですが、頭で考えていることと、それを行動に移した場合の乖離が加齢によって大きくひろがるばかりですね。
頭の中では出来ているのに、体の動きがそれについていけず、無様な転倒などしてしまいます。
岳さんが飛び降りた時も、ご自分では転んだりするはずないと思っておられたからこそそうしたんですよね。
ところが・・・
なさけないですが、歳をとるとるいうことはそういうことなんですね。
岳さんはまだそんなお年ではありませんが・・・。

投稿: 風花爺さん | 2015年3月14日 (土) 14時17分

おキヨ様
転倒の瞬間は、誰でも思考が停止して何が起こったのか判断できませんね。
呆然自失、という状態ですね。
誰でもどこでも人は転びます。
家の中ですら危険がいっぱいで、薄い敷物の縁に躓いて転ぶ話もよく耳にします。
私たちはそんな危険に囲まれながら80年も生き永らえてきているのですから、考えてみればそれだけでも大したもんだと思います。
私は狭心症の予後のため、血液サラサrの薬を服用しているので、出血するような事態は避けなければならないのです。
先日も手袋をしていたので、擦過傷で地が滲む程度で済んだのは幸いでした。

投稿: 風花爺さん | 2015年3月14日 (土) 14時28分

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