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陣馬山から高尾山へ長躯する

う2015年3月7日

高尾山と陣馬山と、ハイキングの超人気者(もっとも高尾山は公園以上ハイキング未満の山だが・・・)二つは程よく離れているので、普通は、別々に歩かれている。
だが、両者をつなぐ長い稜線は登山のトレーニングやトレランに恰好で、脚試しとして歩く(走るも)人も多い。

自分でも意外な気がするのだが、私はこれまでこの二つの山を繋いで歩いたことがなかったので、一度はトライしてみたいとは思っていた。
それが、今日(5日)この歳になって遅ればせながら実現した。

Static 本日の足跡 ~高尾山の手前の一丁平でバッテリーが上がってしまい、GPS記録は途絶えてしまったが、さらに東に向けて「高尾山口」駅にまで延びている。

どちらを起点にするかだが、陣馬から始めたほうが起点の標高が150mほど高いので、気持ち楽ということと、下山してからの足に懸念がないという利点で、陣馬→高尾が順当な選択になるだろう。

Dscn4029 JR藤野駅からのバスの終点・陣馬センターから和田の集落を進むと、辛うじて富士の頭が見える。

Dscn4031 雑木林の雰囲気が良い「一の尾根」を歩いて陣馬山頂に着く。
あのグロテスクとしか言いようのない白馬には目を向けないようにして、展望に集中した。
南アの悪沢(荒川)岳(右)と赤石岳~花曇り気味なので鮮明度は少し落ちている。

Dscn4035 大菩薩嶺の右に離れて筆で一筋はいたような白い線が見える。
金峰山と判断したが、陣馬山頂でその一部が見えることにはこれまで気づいていなかった。

Dscn4036 ひと頃はよく歩いた大蔵高丸や白谷ヶ丸など。

Dscn4037 一応、富士にも敬意を表して・・・

Dscn4045 明王峠 ~一年前にはかなりの積雪だったが・・・
二つ目の山頂「堂所山」731mを踏んで一路東へ。

Dscn4048 この種の木段は山道の至る所で出くわす。
たいてい、ハイカーの足の運びなど考慮しないで設けるから、歩き難くて敬遠される。
結局、登山道保護の目的が虚しくなるように、その脇に自然に道ができ、かえって登山道が荒れることとなる。
これもお役所仕事の典型の一例か。

Dscn4049 三つめの山頂の景信山727m。
ここまでくると高尾エリアの雰囲気になる。

Jinpano061 南北が開け、南には丹沢山塊。
ここからの下山でチョンボをしてしまった。
高尾山に向かうには「小仏峠」に下るのだが、山頂でボンヤリと「小仏バス停」の標識を見ていて、誘いこまれてしまった。
下っている途中で、次にいく「城山」がヤケに高くなりオヤ?
ここで自分が起こした間違いに気がついた。
辛いけど景信山へ登り返すか、いやもうここまででいいや、バス停に下ろう、と二つの思いが鬩(せめ)ぎあう。
勝ったのは、せっかく陣馬~高尾がつながる千載一遇のこの機会、再び訪れる可能性は限りなく低い。

であれば、ここは景信山に戻り、仕切り直しするしかない。
そうは覚悟して登り返す途中でズルしようという気が起こり、伐採された山腹を横切り目指す登山道へショートカットすることに。
首尾よくタイムロスを幾らか採り返した。

今でも昔の峠道の面影を残す「小仏峠」から疲れた足には手強い「小仏城山」への登り返し。
山頂手前で、山頂をエスケープする巻き道があったので、ここでもズルを決め込んでしまった。

Dscn4051 城山と高尾山の間の「一丁平」には、このエリアには珍しく白樺が数本立っている。

Dscn4053 一丁平辺りのハイキングコースはオーバーユースのせいで泥濘がひどい。
その改良のための一策として立派な木の階段工事が進められている。
かくして、高尾山一帯はますます公園化していく。

Dscn4054 最後の山頂、高尾山三角点。
後は、最短の6号路(琵琶滝コース)を下るだけである。
ホンネでは成算は五分五分くらいかな、と思っていたがここまでくれば成就したも同然だろう。

15:40高尾山口駅到着。
歩き始めが8:30だから、所要時間7時間10分、30分ほどの休憩をとっているから実働は6時間40分か。
S社地図のCTより少し余計にかかっいるが、これは年齢ハンディにしてもらおう。

決して楽ではなかったが、さりとてもう一歩も足が出ないというほどの疲労困憊状態でもなかった。
しかし、高尾山口駅の階段、新宿駅の階段の登りはわれながら不甲斐ないほど足が重かった。
帰宅して入浴しても全身の疲労感が抜けなかった。
ただ、翌日に筋肉痛が起こらず、普段通りに体が動いたのはコンスタントに山歩きしている賜物であろう。
距離こそ長いものの、陣馬山に登ってしまえば、後は基本下りであり、U&Dも少なく、全体的にフラットなコースであることが歩き通せた理由であろう。

今、私の体内には隙あらばワルサをしようと構えている不届きものが身を潜めている。
そいつを少しは封じ込めることができただろうか。

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コメント

隙あらば悪さをhappy01

風花さん、こんばんは
他人に迷惑をかけず、楽しければ何でもありでしょう。南アの静岡のブログ仲間が、いつも悪沢岳と言う名前を使っていたのですが、荒川岳の事だったのですね!知りませんでした。今や北アルプスにも見られ、良かれと造っていただく木段にはいつも閉口しています。かなりの距離を歩かれましたね!こちらではその様な環境は中々見当たりません。


投稿: 岳 | 2015年3月 7日 (土) 19時44分

岳様
荒川岳は人によって呼び名が変わるようですね。
荒川三山(東岳・中岳(荒川岳とも)・前岳)もありますね。
悪沢岳は深田久弥がこだわっていた呼称で、一応深田ファンの私もつい悪沢岳を使ってしまいます。
今回は高低の少ない低山の縦走でしたから私でも何とかなリましたが、これがアルプスのように登り返しの標高差が300mとか400m
になるような縦走はしょせん無理です。
これからも実力相応の山歩きで満足するつもりでいます。

投稿: 風花爺さん | 2015年3月 7日 (土) 20時38分

自らに課題を与えてやり遂げる。途中で投げ出すことの出来ない行動ですね。
信念が無ければ続かない事と思うのですが、風花さんの強靭な心身にはいまさらながら驚かされ、そして敬服いたします。

何事にも打ち勝つ精神と肉体の持ち主だと思います。

山のことはさっぱりでスミマセン。

投稿: おキヨ | 2015年3月 7日 (土) 21時43分

おキヨ様
分に過ぎたるお褒めにあずかり、かえって忸怩たる思いです。
私は通常は淡泊というか、柔軟性がある、といえば聞こえはいいでしょうが、その実意志薄弱で目的とか、予定など自分への言い訳を直ぐに見つけて変えてしまいます。
自慢することではありませんね。
今回は”これが最初で最後だ”という退路を断たれたような心境だったので(かなり大げさな言い方ですが・・・)それが後押ししてくれたのだろうと思います。
たいていの人は鼻歌まじりにこなしてしまうことを、何か凄いことをしたかのように書いているので、誇大広告と言われても反論できないでしょう。

投稿: | 2015年3月 8日 (日) 06時37分

陣馬山から高尾山へ歩くのは、高尾にスミレが咲いた頃にと思っています。
高尾山の駐車場に車を置いて、公共交通機関を利用して歩きたいと思っております。
色々と山行になりました。
しっかり計画を立てないと!

投稿: noritan | 2015年3月 9日 (月) 03時38分

noritan様
私たちも4月3日に高尾でスミレハイクを予定しています。
このころの高尾の人出は一段とすさまじく、盛り場並になりますね。
私は花の角田山に未だ行っていません。
一番の理由は遠い(と、思っている)ことです。
なのに新潟の皆さんはいとも簡単に南関東の山にもお出かけになる・・・実にアグレッシブですね。
スプリングエフェメラルが咲き乱れる越後の山の足元には及びませんが、高尾にはスミレはそれなりに揃っています。
固有種とされる高尾スミレは葉の色に特徴があるので、同定しやすいと思います。

投稿: 風花爺さん | 2015年3月 9日 (月) 06時47分

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