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嘗めたらあかん! ~「ミホガハラ」でのルートミス

2014年11月5日

わが草庵のもみじ風景2点を先ず・・・

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この秋は近年になく色づきがよく、これくらいの出来栄えならどこかに紅葉狩りに出かける必要もなさそうな気がするが・・・

さて、それでなくてもマイナーな山域・西上州のなかでもとびっきりマイナーな山「ミホガハラ」1160m
意味は全く不明だが、なにがなしにそそられる山名であり、以前から一度訪ねてみることは決めていた。
さすがに三省堂の『日本山名事典』に載ってはいるが、地理院地形図は完全無視、昭文社登山地図では山名はあるが登山道なし、という扱いである。
確かに「ノコギリ岩」の上端部の岩と藪の頂稜で、山らしい姿はしていない。

Dscn3601 一時、足繁く通っていた西上州路は気がつけばだいぶ間が開いてしまっている。
そのためか今日(11月4日)は何げなしに懐かしい気分がする下仁田入口から見える山々。

Dscn3602 群馬の辺境(こんな言い方、ゴメンナサイ)南牧村のそのまた最奥の熊倉集落の外れから見る碧岩と大岩。

Dscn3613 佐久へ通じる大上峠道から見るトンガリ三兄弟。

Dscn3615 ノコギリ岩とその上端のミホガハラ。

Dscn3616 林道・大上線の切通しにある取り付き口。
往復1時間たらずの超ショートコースなので楽勝間違いなし。
サッサと片付けて、昼飯は南牧の「井上うどん」の鍋焼きにしよう。
ということでカメラだけ持って山頂へ向かう。
私は左の擁壁の向こう外れから取り付いたが、後で分かったことだが、手前に作業道があった。
登山道は無く、山頂を目がけてひたすら急斜面を攀じ登る。
手がかりにしたい笹が全て枯れていて、頼りにならない。
そんなことも短時間で済んで、稜線の一番高いところになる、一応の山頂に着いた。

Dscn3626 マイナー山の至るところでお見受けする山名プレート。

Dscn3617 私のお気に入りの展望 ~これまでとは幾らか角度が変わっているので、嬉しい眺めである。

Dscn3620 タカノス岩、碧岩、大岩、二子岩など、西上州を象徴する岩峰群。

Dscn3621 分かりにくいが稜線の南側はノコギリ岩の絶壁。
ヤセ尾根というほどではないが、辿っていて腿のあたりがスウスウしていい気分のものではない。
いい加減のところでUターンし下山にかかった。

ここでまたしてもとんでもない間違いを冒してしまった。
山頂から西と北にかけてほぼ90度でノッペリした急な斜面が開いている。
後で気付くのだが、私はこの斜面の西(左)の端を下降すべきなのに、不用意に北に向けて下り始めてしまったのである。
原因は尾根の地形が未だ形成されていない山頂斜面であったこと、急な下降で滑落をしないよう目線を下にばかり向けていて周囲への観察ができていなかったこと、などあるが、何より「登ったところを下るだけ」という油断があった。
下り始めて暫くすると、右に尾根の形状がハッキリしてきた。
そうか、するとルートを少し左に外してしまったな、と自分では判断していた。

なので、左に沢があり、その向こうに尾根があることに”おかしいな”という疑問が直ちに湧いてこなかった。
正しく西に下降していれば自分の左に沢と尾根がある、なんてことは絶対にないことなのに、そのことを明確に意識しなかった。
改めて太陽の位置を確かめると自分の真後ろにある。
太陽を背にしている、ということは北に向かって下っている、ということにほかならない。
90度方角が違っている、ということに気付いたのはもう下降を開始して40分も経ってからである。
涸れた沢に下りついて自分の位置を確かめようとしたが、スマホも地形図も車に置いてきてしまっている。
遅まきながら頭の中だけのジャイロで進行方向の修正を図ることとして、左(西)に向けて森林帯を突き抜けることにした。
この方向に行けば必ず林道に突き当たるはずだ・・・
そうして尾根を一つ乗り越し、二つ目の尾根の背に乗り上げた。
そのとき、目の下に幾つもの点在する建物の屋根が目に入った。

見慣れたアングルとは違うので、咄嗟には分からなかったが、一拍おいて理解した。
”そうだ、ここは南牧村の自然休養林だ!”

A_2 南牧自然休養林 ~屋根を見下ろした瞬間の写真を撮り忘れてしまったため借用したものです。

ここでようやく自分の位置が判明したものの、これは全く予想していなかった展開だった。
ただ、何の根拠もなく、ヤマカンだけで方向の修正を図った結果が最良のものであったことは「悪運、未だ尽きず」というべきか。
林道を30分登り車に戻った。

Dscn3630_2 林道から見上げるミホガハラ。
山頂から右へ下がる尾根を下降すべきであったのだが、左へ下がる尾根を下ってしまった。

繰り返しになるが、このチョンボは油断、甘く見たなど、冒してはならないセオリー違反が重層した結果である。

これまで何回こんなことを繰り返してきていることか・・・

泣きっ面に蜂~腹ごしらえをしようとしていた「井上うどん」は本日休業。
そうか、三連休の稼ぎ時でさぞかし忙しい思いをして、その骨休みだろう。
それなら「なんもく道の駅」で味噌おでんでも食べて帰ることとしよう。
山遊びさせていただいたささやかなお礼に、南牧村に「貧者の一灯」を落として帰りたいのである。
・・・などと、気取った割にはシワイ散財である。

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コメント

風花さん 、こんにちは

山荘付近の紅葉は欅の様に見えますがモミジでしょうか?いい色がでていますね。相変わらずの探究心には驚かされますが、楽しい雰囲気は同感です。こちらでは竹の子取りやキノコ狩りでも帰らない人が毎年いますよ。

投稿: 岳 | 2014年11月 6日 (木) 10時59分

岳様
わが庭の紅葉樹はほとんどモミジか、かえでです。
シャラの木もなかなか見事に色づきます。
ブナが少し交じっていますが、色は茶色ですから渋いですね。
私は好きですが・・・。
紹介した山(と、言えるほどの代物ではありませんが・・・)はまず人の入らない山ですし、連休明けで人出が絶えているので、私の場合、山中でケガでもしたらけっこうヤバイですね。
われながら危機意識が少々低いと思います。
道のない山歩きには独特の魔力があって、抜けきれません。

投稿: 風花爺さん | 2014年11月 6日 (木) 14時14分

自前の紅葉羨ましい限りです。

私はかって南北村に小さな美術館を持つK氏と懇意でよく彼のアトリエを訪問した時期がありました。
その時にラフロードの山道を越え秩父側に降りたことがありましたが、途中スケッチした風景ではないかと思える画像が下から5番目の画像です。

どんなベテランにも多少の失敗はつきものでしょう。
その後の対処、行動がベテランとそうでないものに違いがでるのではないでしょうか。
その都度、ご無事で帰られるのはそこだと思います。


投稿: おキヨ | 2014年11月 6日 (木) 14時36分

おキヨ様
後ろから5枚目の写真というと、丁度画面の中央におキヨさんよくご存知の「兜岩山」が写っています。
おキヨさんは内山峠から佐久側に下って行く途中でスケッチをされていますね。
撮影位置は内山大橋から見ると兜岩山の真後ろになります。
兜岩山を挟んで正反対の位置関係になりますね。
南牧村から秩父へ抜ける道となると、多分上野村に抜けてから鬼石と云うよなルートになるかと思いますが、上野村にさがる前に写真と同じような光景が得られる場所?というのは今、思い当たるところが浮かびません。
油断、不注意などでのヘマも、これまでは大過なくやり過ごしてくることができましたが、いつまでたってもラッキー頼みではいけませんね。

投稿: 風花爺さん | 2014年11月 6日 (木) 16時13分

方向音痴の私のカン違いでした。
夫に確かめたところ、秩父になどぬけるわけがないと嗤われました。
風花さんのおっしゃるように上野村の間違いでした。
大変失礼をいたしましたm(__)m


投稿: おキヨ | 2014年11月 8日 (土) 20時16分

おキヨ様
ご丁寧なことに・・・
南牧村から上野村に抜ける途中で、後ろから5枚目の写真と同じようなアングルで写りそうな場所というと、御荷鉾スーパー林道辺りにありそうな気がします。
おキヨさんの言われるように秩父へ抜ける、ということはあながち間違いとはいえないと思います。
上野村から神流町~藤岡経由で本庄に至るのが本流でしょうが、その途中で秩父へ抜けるルートが幾つかありますので。

投稿: 風花爺さん | 2014年11月 9日 (日) 09時13分

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