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吾妻耶山~初雪踏んじゃった!

2014年11月24日

白馬村や小川村など、私も馴染みの深い北信地方が大きな地震に見舞われた。
建物を失った被災者はこの寒空のしたでさぞかし不自由を強いられていることであろう。
東京では体感しなかったが、もし近いところで生じていたら、と3・11の時のさまざまを思い出した。

谷川岳の前衛になる「吾妻耶山」1341mは、渋好みの私は割に気に入っているので主として雪のある時期に何度か登っている。

山名からも想像できるように、この山にも日本武尊が東征の折、「走水海(浦賀水道)」で入水(じゅすい)して荒ぶる海神を鎮めた、弟橘姫を偲んで”あずまはや(ああ、わが妻よ)と悲しんだ古事が伝えられている。
~ヤマトタケルさんは体が幾つあっても足りないほど、日本中のあちらこちらに出没しているのだ。

今回は私の趣味に付き合って貰うような形で、山の会22人で21日に歩いてきた。
山歩きの成否は人の力ではいかんともしがたい天気にかかわっている。
幸いこの日は天候が不安定になりやすい上越国境の山としては、願っても得られない絶好の山日和となり、それだけでもう成功である。

Img_0278 登山口になる「仏岩ポケットパーク」(水上温泉と猿ヶ京温泉の中間)でオイッチ・ニー・サン・シー。

Img_0335 行程の半分くらいのところからは斑雪模様になったきた。
マズイナー・・・”雪は無いから、アイゼンは要りません”と自信?をもって言い切った手前、もし雪のために山頂を断念しなければならなくなったらどうしよう。
参加費を全員に返金しなくてはならないかな・・・
うわべは平静を装いながらも、内心は千々に乱れている。

Img_0356 今日一の難所~足元は木の根、岩角が入り乱れる急斜面で、ただでさえ難儀なのに、中途半端に雪が載っているから、ますますややこしいことになっている。
ところが、わが会の仲間はなんなくここをクリアーしたのである。
傘寿を過ぎたメンバーが4人いるのにもかかわらず・・・。

Img_0372 太陽がささない北面なので、雪もそれなりに深くなる・・・といっても数センチのことだが・・・。
図らずもこの冬最初の雪を踏んだことになった。

Img_0401 1341mの山頂。
樹木が多いが、幸いなことに一番見たい方向が開けている。

Dscn3724 目の前に近いのが谷川連峰。
首都圏のたかだか2千m前後の山で、これだけの雪姿を見られるのは上越の山だからこそである。
正直に告白すれば、雪をまとっていない時期のこの辺りの山には、あまり胸を打たれない。
それがまるで別人のように雄々しく、凛々しく映るのは白い姿に装いを変えているからこそである。

Dscn3726 平ヶ岳 ~奥の深い山なのでなかなかその姿を捉えられないから、この展望は貴重であろう。
谷川、平ヶ岳の他にこの山頂からは苗場山、巻機山、燧ヶ岳、至仏山、上州武尊、日光白根、皇海山、赤城山、浅間山と深田百名山の内11座が展望できるのである。
こちらの位置が低いので、相対的にさほどでない高さの山が立派に見える。

本場仕込みのキムチが振る舞われた昼食が済んで、オープン準備が始まったノルン水上スキー場へ下った。
平日とはいえ、一日中われわれ一行以外の誰も山の中にいなかった。
あまり人口に膾炙(かいしゃ)されない地味目の吾妻耶山であるが、メジャーな山ばかりが山じゃないよ、と立派に自己主張している、と私は思っている。

これからもそんな山に光をあてるような山歩きを続けていきたい。
気力、体力、そしてSome Moneyが枯渇するまでは・・・。

と、私がそんな殊勝な心境にあるにもかかわらず、わがお仲間たちは毎度のことながら、ワイン6本以上、日本酒2本、缶ビール20本などをうわばみのごとく飲み干し、あまつさえ新宿についてからもなお、飲み直しなどをするのである。

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コメント

風花さん 、こんばんは
天変地異、どこで何があるのかなど全く判りませんね。黒斑山に登って一週間後に噴火した浅間山、東ドイツに宿泊して一週間後にベルリンの壁が崩壊。そして今度も… 百名山の11座が見えるなど、北アルプスといい勝負ですね!じっくり山頂で暖かい昼食など出来たらいいですね!

投稿: 岳 | 2014年11月24日 (月) 19時30分

岳様
自然は人類に膨大な恵みを与えてくれているのですが、時に大きな災厄をもたらします。
人智ではその災厄から逃れる術がみつかりません。
運・不運の神頼みしかないですね。
その差は紙一重ですから・・・。
北信地方の方々の難儀は察して余りありますが、3・11の大災害に比べれば、人の命が一名も失われなかったことは実に幸いでした。
上越の山々は北アに比べれがタッパが足りない分見劣りしますが、積雪期になると差が縮まり、横綱と関脇くらいの勝負ができるかな、と思っています。

投稿: 風花爺さん | 2014年11月24日 (月) 20時46分


先日上信越からでは見えなかった谷川の雪が白く輝きはじめましたね。天気が回復したら関越道で谷川岳が見えるところまで行ってみたいです。

皆さんのいきいきした笑顔いいですねぇ。。。
健康体を維持されている皆さんのご褒美としては、ワイン、日本酒 ビールなどは微笑ましいと思います。
これが無いと体力の衰える方もいらっしゃるかと(^_^)

投稿: おキヨ | 2014年11月25日 (火) 12時39分

おキヨ様
これまであまり冴えなかった北関東の山々が生き返ったような姿を見せてくれる季節になりました。
同じ山なのに見る印象はまるで別物に思えます。
これから半年近く眼福にあずかれます。
赤城高原SA、上牧PAや水上ICを出て左へ2~300mくらい行ったあたりなどが谷川岳のビュースポットになるかな、と思います。
趣味を同じくするものの集まりならみな同じでしょうが、私たちの会のメンバーもネアカ人間ばかりなので、山を歩いているときは実に生き生きしています。
登山した高揚感でハイになっているところにアルコールを入れるのですからテンションはあがる一方です。

投稿: 風花爺さん | 2014年11月25日 (火) 15時09分

風花爺さん、おはようございます(^_^)v
なんと!もう初雪を楽しまれたんですね~
白く輝く山々。雪を纏うと別格。わかりますo(^-^)o
厳しい表情を見せてくれます。だからこそ美しいのですね。
また一つ知らなかった山に出会いました!
大勢で登る山もまた楽しそうでいいですね。

投稿: rommy | 2014年11月27日 (木) 06時23分

rommy様
図らずも今シーズンの初雪踏みになりました。
ウッスラ積もった雪は始末が悪いですね。
凍結したりしていてけっこう滑るのですが、土とのミックスでアイゼンを着けるのも嫌ですよね。
シッカリ根雪が厚くなりアイゼンの爪がよく効くようになるまで中途半端を我慢しなくてはなりません。
日本には実に山が多いですね。
それだけ生涯の楽しみに恵まれていることになり、有りがたいことです。
私は単独行が性に合っているので、年間80~100日くらいの山行日数の7割ほどは一人歩きです。
ですが、多様な人が交じるグループ山行きもまた、十分に楽しい思いをしています。、

投稿: 風花爺さん | 2014年11月27日 (木) 15時16分

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