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再び倉沢谷 ~またも敗退

2014年9月5日

水量が多すぎて途中撤退に追い込まれた前回の倉沢谷
この度(4日)は減水を期待して入渓したが、雨続きの夏のこと、水量はむしろ増えているようで、再びあえなく追い返された。

深い釜の多いこの沢は、泳ぐ覚悟で入渓しなければならないことは前回で学んだことであるが、この覚悟も用意もないままに入ったのだから、敗退は当然の報いである。

倉沢橋で一人下車して見下ろす倉沢谷。
深い谷は緑で覆い尽くされ底はうかがえない
上空は今にも降り出しそうな曇天~これではテンションあがらない。

Dscn3302

歩き始めるとウエットスーツをまとった若い男女10人ほどが濡れた体でやってきた。
おそらく倉沢谷の悪場・マイモーズの探検をしたのであろう。

Dscn3303 前回は巻いて逃げたゴルジュ。
これだけ特徴のある難場なのになぜか遡行図や遡行記録で触れられていないのが不思議。

林道を15分ほど歩き、前回林道にエスケープした少し先に下降するトレースがあったので、ここから沢に入る。
倉沢谷は釣り人が多く入るようで、おそらくそうした人がつけたものだろう。

沢足袋とスパッツで支度して入渓。
水に入ってすぐに感じたのは水温が下がっていることと、水量があり過ぎることだった。
この分では「年寄りの冷や水」なるだろうな、キット・・・

Dscn3304 こんな平凡な流ればかりなら、ただジャブジャブとウオーターウオーキングしていけばいいのだが、そうは問屋が卸してくれないのが沢である。

Dscn3306 こんなところがあるので高巻して林道に逃げる。

Dscn3308 ふたたび谷へ下りると右から枝沢が2本合わさってくる。

Dscn3309 へつったり、膝上まで水につかりながらの遡上。
ただ、へつりも岩がツルツルでフェルト底ではあまりフリクションが効かない。
ここは右岸(左側)のコケがついた岩をへつった、と思うが・・・

Dscn3310 ふたたびエスケープ。
林道に逃げる、とはいってもこれが簡単ではない。
おおよそ垂直なところは
避けて、何とか上れそうな急な斜面を見つけ、四つん這いになって林道へ登り、またそんな斜面を沢へ下るのである。

Dscn3311 
およそ非生産的なそんなことを繰り返すことに嫌気がさして三度目のエスケープをしたときに今日の遡行を諦めた。
見下ろす谷は水音を轟かせながら、次から次へと小さな滝を落としている。
この状況は私が「昔とったチッポケな杵柄」の手に余る。
潔くGive Up・・・

支度を解いて林道を「魚留の滝」まで行ってみた。
豊かな水量を三段ほどで落とす滝はなかなか見応えがある。


Ab 滝は濃い緑陰の中にあり、しかも曇天なので薄暗く、写真写りは良くないだろうと写さなかった。

ネットで探した写真を勝手に借用させていただいた。
撮影の時期はこの葉が落ちている時期なので、水量も減っているはずである。

ここでサバサバと引き返した。
こんな按配ではウオーターウオーキングも今季限りで終了かな・・・

帰宅したら笹本亮平の近作『その峰の彼方』が届いていた。

 Img128
これまでの作風と異なり「人はなぜ山に登るのか、なぜ生きるのか」を問う、重厚な作品となっているらしい。
ネットでは流れが行きつ戻りつでなかなか先へ進まずジレッタイというような評価と、山と正面から対峙しているとの評価に分かれている。
自分の読後感はどっちになるのか・・・。

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コメント

潔い退散に拍手をお送りいたします。

写真を拝見する限りは水量豊かな魅力的な渓谷ですが、
此処で上を目指すには素人目にも危ぶまれる光景ですね。

最後の画像・・・しかし何という美しい滝でしょう。絹のようになめらかという表現がぴったりで、エレガントです。

投稿: おキヨ | 2014年9月 6日 (土) 12時58分

おキヨ様
せっかくパチパチしていただいたのですが、白状すればあまり潔い断念ではなかったのです。
自分の不甲斐なさが情けなかったのです。
”単独なんだからムリは禁物”という自分への言い訳を用意したうえでの撤退なんです。
渓流は見るだけであればただ綺麗なだけですが、実際に遡行となると、何故この先へ進めないのだろうか、と不思議なくらい何でもないようなところで阻まれてしまうのです。
私の技量不足でしかないのですが・・・。

最後の「魚留の滝」は奥多摩の中では見ごたえする方ですね。
冬に結氷するなら訪れてみたい滝です。

投稿: 風花爺さん | 2014年9月 6日 (土) 17時33分

風花さん 、こんにちは

随分水量が多いんですね。沢登りは千曲川源流の甲武信ヶ岳の登山道脇などで見かけましたが、写真を拝見すると、ツルツルして危険いっぱいと言う感じですね。知人でザイルを持って出かける女性を知っていますが… 滝の写真はシャッター速度1秒くらいでしょうか?もう少し暗いと手持ちでは難しいですね。

投稿: 岳 | 2014年9月 7日 (日) 13時00分

岳様
この沢は深い釜が多いので、積極的に泳ぐことで遡行する沢なんですね。
私は濡れるのは嫌なので、そもそも入渓する資格がないのです。
なのに”ヒョッとしたら”などど色気を持っていくものですから、追い返されて当然ですね。
ツルツルに磨かれている岩は濡れていて、おまけにコケが生えていたりしますからメッチャ滑ります。
身の程知らずがなかなか終わりません。
写真は全てフルオートで撮っています。
面倒な設定の操作が覚えられないものですから・・・。

投稿: 風花爺さん | 2014年9月 7日 (日) 14時16分

あちこち元気に動いていられますネ

沢遡行にチャレンジー、とてもじゃないけれど自分には
真似できっこありません。敗退されたとはいえ
果敢に実行される決断力に驚きです。

昨日は編笠山リベンジと云うことで三ッ頭2580mまで
登り、サラには最高点登頂になりました。
山頂から南アルプスから眼前に八ヶ岳の主峰赤岳、阿弥陀岳、権現が
きれいに見えて大満足でした。

もう1時間程、頑張れば2715mの権現山まで行かれたのですが
三ッ頭でUターン、撤退みたいなもので
自分の実力から見れば妥当な線かと思われます。
もう無理は出来っこありません。白旗どす。

投稿: かおり | 2014年9月11日 (木) 12時47分

かおり様
年寄りの冷や水がなかなか止まりません。
20台のころのようには四肢が動かないことは、十分に承知しているつもりなんですが、どうも往生際が悪すぎます。
沢歩きはこれで終わりにしようと、今は思っているのですが、ライシーズンになると、またぞろ虫がモゾモゾするかもしれません。
サラちゃんが最高点記録を塗り変えたのですか!
おめでとうございます。
早速お邪魔して拝見します。

投稿: 風花爺さん | 2014年9月11日 (木) 16時13分

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