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李香蘭 ~山口 淑子さん逝く 

2014年9月18日

1989年の「サンゴ記事捏造」の反省もどこえやら、慰安婦問題、東電過酷事故時の誤報と、このところの朝日新聞の惨状は目を覆うばかりで、長年の読者として実に情けない。
ことにひどいのがお詫びのポーズをとりながら、言葉の端々に未練がましくもチロチロ言い訳をにじませていること。
往生際が悪く、潔さがかけらも見られない。
新聞には、本能的に自分たちは特別な存在で、社会の木鐸(ぼくたく)という思い上がりあるのに、それへの自覚がないことが招いている。。
根拠のない無謬性を本質的に持っていて、自分たちは常に正しく、社会を導いているという驕りのなせるわざであることは疑いない。
他には厳しい批判を加えるのに、己には甘く、不都合な批判は封殺するなどとは、言論の府として最も忌むべき振る舞いである。

TV番組のチェックにしか利用価値が無いもののように変質し、新聞が読みでの無いものになって久しく、ただでさえ新聞離れが著しい昨今、朝日の失態は深刻である。
しかし、私たちの多くは新聞以外に権力に対する批判の手段を持っていない・
新聞が消えるようなことになったら、私たちが失うものは計りしれない。
朝日にも志を持つまともなジャーナリストはいるはずだ。
萎縮することなく、この局面でジャーナリズムの意地を見せて、汚名を雪ぐことに真剣に取り組んでほしいものである。

さて、李香蘭として一世を風靡した山口淑子さんが7日、波乱の生涯を閉た。

幾つもの名前とともに生きた、彼女の数奇な生涯はそのままドラマだった。
そして「美貌」という賛辞も彼女のためにあったのではないだろうか、と思わせる。

Img133

れっきとした日本人でありながら国策に利用されて「李香蘭」の芸名でデビューし、「親日的な中国人」の仮面を被って映画のヒロインを演じ、同時に天性の美声で多くのヒット曲を生んだ。

Img134 右が満州映画協会のころの李香蘭。

終戦時には日本に協力した中国人として死罪にもなりかねなかったが日本人であることが証明され、危うく一命をとりとめ日本に帰国。
帰国後「山口淑子」として多くの映画に出演した。

Img137_2「暁の脱走」~池部 良と共演 谷口千吉監督
私が観ているのはこれと、三船敏郎と共演した「醜聞」くらいだろうと思う。

その後彫刻家・イサム・ノグチと結婚したが5年ほどで離婚。
1958年、外交官の大鷹氏と結婚して、いったんは芸能界を引退したが、その後TVのワイドショー司会者として復帰。
1974年には参議院議員となり、3期18年の議員活動では主として外交に取り組んでいあた。

Img018

彼女の生涯のドラマ性は小説にも映画にもなる素材であるが、「四季」がミュージカルにした。

Img135 これを見たのはもう10年も前のことになる。

彼女の語録に「平和は当たり前なんかじゃない。そうじゃなかった時代を、私たちはずっと生きてきたのよ」というのがある。
戦争という時代に翻弄された彼女ならではの、時代の証言者としての重みのある言葉である。

懐古趣味もここに極まれり、という一篇でした。

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コメント

風花さん 、こんばんは

朝日新聞の捏造記事については、社員の声が冷静で的をえており、今後についても的確な発言を聞く事が出来たと思います。やはり経営陣には社内外で批判が多かったのでは無いでしょうか? 山口さん、私には和製オードリーヘプバーンのイメージとダブります。

投稿: 岳 | 2014年9月18日 (木) 21時02分

岳様
企業が不祥事を起こした時のリスクマネジメントが不手際で、逃げ場がないところまで追いつめられた挙句、ようやくトップが陳謝する、という無様な姿はたくさん見てきています。
そうした姿を朝日新聞は「遅すぎた謝罪」などと厳しく批判していました。
同じ轍をその朝日が踏むとは・・・
新聞社といえども、やはりサラーリンマン社会なんですね。
まっとうな判断をする社員がいても、組織の中では正論が通りにくく、トップは地位保全に汲々し、裸の王様になってしまい、気がついた時は手遅れ。
後がなくなった朝日新聞はどう再生をはかっていくのでしょうか。
私は購読をやめるつもりはありません。
池に落ちた犬に、石を投げつけるようなことはしたくありませんので・・・。

投稿: 風花爺さん | 2014年9月19日 (金) 09時29分

朝日新聞関連のニュースはテレビやその他のニュースでしか知りませんが、新聞記事でしか世の中を知ることが出来ない一般人としては今回の事件は何とも後味の悪い出来事ですね。

山口淑子さん、波乱の人生お疲れ様と云いたいです。
実は彼女の映画を観た記憶が無いんです。。。
テレビで再上映して欲しいですね。

投稿: おキヨ | 2014年9月19日 (金) 12時44分

おキヨ様
最も高い規範性とか見識、良識などを備えていると思われている朝日新聞としては一連の振る舞いは醜態としか思えませんでした。
特に慰安婦を巡る報道では、裏取をおざなりにして誤った報道を出し続け、国際社会での日本のイメージダウンを招き、国益を大きく毀損した罪は誤れば済む、というものではないですね。
朝日はこれから十字架を背負って償いをすることに全社を挙げて取り組む必要があります。
山口淑子さんは早くに芸能界から身を引いたので、馴染みが薄いことはありますね。
稀に放映されることがありますが、この度の逝去でもしかしたらどこかで追悼放映をするかもしれませんね。

投稿: 風花爺さん | 2014年9月19日 (金) 18時25分

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