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編笠山を思いながらの奥多摩歩き

2014年7月15日

NHK朝の連ドラは、これが命の家人が見ているので、私は横目でチラチラと「ナガラ見」している程度。
今放映中のヒロイン・村岡花(子)の孫娘の村岡恵理さんがラジオで興味深いことを聞かせてくれた。
花子は当初、書名を『窓辺に寄る少女』としたそうだが、出版する三笠書房の編集者が『赤毛のアン』とすることを強く提案し、社長自らも説得したが花子はガンとして聞き入れなかった。
花子がそのやり取りを娘(義理の)に聞かせたところ、娘は「断然『赤毛のアン』が良い」と言い、とうとう花子もその気にさせられた、という秘話である。
乙女チックだが何のイメージも湧かない平凡な『窓辺に寄る少女』より、夢見がちでおしゃべりで生き生きとしたアンを直接的に思い起こさせる『赤毛のアン』が断然精彩を放つ。
編集者の慧眼、センスの良さが光るエピソードである。
このような経過で出版されたのが1952年。
そうすると恥ずかしいことだが、私が『赤毛のアン』を読んだのは高校生のころで、もちろん三笠書房版であったことはよく覚えている。

さて本題。
今日(13日)は八ヶ岳の「編笠山」へ行くつもりでいた。
山の会のメンバー10人が一泊二日の日程で編笠から権現岳を歩くことになっている。
その初日だけ付き合うというつもりだった。
それも内緒にしていおいて、少し先行して編笠の山頂で待ち伏せしていて、皆を驚かそうという魂胆だった。

しかし、われながらこんな素敵な思い付きも天候の悪さで実現しなかった。
仕方なしの代わりが蒸し暑い奥多摩の低山歩きとなった。
養沢神社から大岳鍾乳洞を経て、馬頭刈尾根に登り、南側の白倉に下るというコースである。

Static 今日の行程 ~GPSのデータでは最大標高差785m、獲得高度884mと記録されている。

このコースは昔、奥多摩の主脈、大岳~御前山~三頭山を結んで夜中に歩いた時のスタートコースに当たっている。
しかしながら初めて歩くのと全く同じで、記憶に残るものは一つもなかった。
あのナイトハイクは当初10人くらいで始めたが、途中で次々と降りていき、三頭山まで到達できたのは私と、私よりズッと若いA君との二人になった。

Dscn3105 養沢川の渓流に沿って歩き始める。
編笠への皆も観音平をスタートしたころである。
こちらは曇天だが、八ヶ岳辺りはどうなのだろうか・・・

Dscn3106 小滝の細い流水

Dscn3108 さすが大滝、水量がグッと多くなる。

Dscn3107 山道を装うのは開花寸前のタマアジサイ
こちらが顔をゆがめながら急な山道を登っているのを傍目に、知らん顔である。

Dscn3109 馬頭刈尾根上の白倉への下降分岐点に到着。
ここまで標高差およそ800m。
侮れない数値で、十分にしごかれた。
立ったまま昼食を摂っている間に遂に小雨が落ちてきて、肌寒さもあってジャケットを羽織る。
八ヶ岳で、皆が雨に見舞われなければいいのだが・・・

下山の途中、突然ブーンという羽根音とともに目の前に蜂が現れた。
スズメバチで、これまで見たことのない大きな奴である。
カチカチという音は立てていないから、警戒しているだけで、襲うつもりはないようだ。
とにかくジッとしていることだ、と言い聞かせて静止していたが、奴めはホバリングしながら顔の前数センチにまで近づいてきた。
我慢ならず、思わず手にしていたハンカチタオルを素早く振った。
当たったらしく奴は飛び去っていった。
蜂は黒いものに反応する、と言われている。
もし、私の頭髪が黒々していたら・・・
髪が薄く白くなるのもまんざら悪いことばかりでもないな、と思う。

人の気配のない白倉のバス停でバスを待ちながら、編笠山一行はそろそろ山頂に着くころだろうか、と遠く離(さか)る、目には見えない八ヶ岳にもう一度思いを馳せてみた。

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コメント

私も断片的ですが朝ドラを観ています。
朝ドラというのはそう急激な進展がなく毎日見ないでも筋が繫がるというところがいいですね^^
白蓮がドラマに見事な味わいを見せて二通りのドラマを観ているようです面白いですね。

タマアジサイー初めて知りました。葉が珍しい形をしていますね。
花音痴の私が知らないだけなのでしょうか?

投稿: おキヨ | 2014年7月14日 (月) 13時17分

おキヨ様
さすが画伯の観察眼は鋭いですね。
私は見過ごしていたのですが、この葉の形は大いに変わっていますね。
これはタマアジサイの葉ではないですね。
どうしたわけでしょう。
別種の植物の間からタマアジサイの蕾の茎が伸びているのでしょうか。
この変わって葉の奥にあるのがタマアジサイの葉です。
私の目が節穴であることを再認識しました。

投稿: 風花爺さん | 2014年7月14日 (月) 17時02分

京都は朝方は案外涼しかったのですが、昼過ぎから
蒸し暑さが戻り、バテそうです。

市内中心部は祇園祭一色で賑わっています。
17日のクライマックスの鉾巡行が終わる頃、梅雨明け宣言が多いのですが
今年は、どうなる事やらです。

暑いさなかの山歩きも、お互いに大変ですネ
低山だと出かける山も限定されるので愛宕山か比良辺りに
なります。

駅から登れる山として編笠山を候補の一つに挙げています。
早朝、タクシーか徒歩で観音平まで行き、時間があれば権現まで予定しています。

投稿: かおり | 2014年7月15日 (火) 14時48分

風花爺さん様編笠山ご一緒できず残念でした。お天気には恵まれませんでしたが、山登りした~という充実感を味わいました。タマアジサイとありましたが、ハサミ型の特徴ある葉からギンバイソウではないでしょうか?

投稿: 赤ワイン | 2014年7月15日 (火) 23時34分

かおり様
盆地の京都の暑さはことの他のようですから、これからの日々はさぞかし大変でしょうね。
そのさなかにこれまた一段と熱い祇園祭では京都炎上ですね。
編笠へことと次第では小淵沢から歩いて登る計画ですか。
昔はそれが当たり前でしたが、観音平まで車が入るようになった昨今では奇特なことですね。
そのうえ、あわよくば権現まで足を延ばす・・・
京都で鍛えたかおりさんの健脚でトライしてみてください。
なお、サラちゃんともよく相談なさってください。、

投稿: 風花爺さん | 2014年7月16日 (水) 06時33分

赤ワイン様
天気に恵まれないという条件にもかかわらず、予定のコースを歩き切った皆さんにこころからの祝意をささげています。
ホンの数年前、低山で息を荒げていたRチャンもきちんと完歩したということですから、心底驚いたり、感心したりしています。
ボクとしては編笠山での劇的な出逢いの演出が実現できなくて残念でしたが・・・。
ギンバイソウとのご指摘ありがとうございます。
調べたら確かにその通りです。
白い蕾の形だけで判断したボクのあさはかさでした。
山野草に詳しい会員が増えてボクの地位は低下するばかりです。
トホホ・・・

投稿: 風花爺さん | 2014年7月16日 (水) 06時49分

風花様、『 八ッ 』に登って参りました。死ぬほど辛かったです。前の週に『苗場山』に登り、筋肉痛もさめやらぬ中、2週続けて登りました。
その筋肉痛が『 宝! 』だとか?! って、励まして下さる方がいて頑張れました。

投稿: アメリカンブルー | 2014年7月16日 (水) 23時31分

アメリカンブルー様
はじめはあなたは参加者の中に入っていなかったと思うので、意表をつかれました。
さらに驚いたのは苗場山に続き、編笠~権現岳という大物に果敢に挑戦し、見事に結果を出してことです。
数年前、初参加した日の出山で青息吐息だった人と同一人物とはとても思えません。
人には誰にでも潜んでいる能力があるんですね。
「その筋肉痛が宝だ!」なんてそんな気の利いたセリフ、ボクが言いたかった!
代わりに「ただ仰いで見るだけの山に、自分の足で登った!それは生涯の宝だ!」との言葉を贈ります。

投稿: 風花爺さん | 2014年7月17日 (木) 06時29分

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