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日原川・倉沢谷遡行 ~途中撤退

2014年7月17日

そこで弁慶立ち往生・・・
弁慶ならぬ身ではあるが、その時私はそんな状態になってしまった。
そこは両岸が狭まって、流れは早く深い。
私は右岸(左側)のツルツルの岩をへつってパスしようとした。
小さな手掛かりはあるので右足の一歩目の置場さえあれば何とかなりそうだった。
しかしその足場が無いのだ。
水中を足で探ってみたがツルツルで、ムリして乗り込もうとすると流れに足を掬われ、間違いなく流されることになるだろう。
そうなれば全身ずぶ濡れになるのは必定。
諦めて対岸(左岸)に渡る可能性を探ってみたが、それには腰くらいまで浸ることは避けられそうにないし、流される可能性もないとはいえまい。
・・・・これまでだ・・・遡行はここで終わりか・・・
こうして2年ぶりのウオーターウオーキングは、入渓してから1時間たらずでアッサリ終わりを迎えた。

今日(15日)は奥多摩・日原川支流の「倉沢谷」を魚留の滝まで遡行するのが目的である。
ガイド記事を見る限り私でも遡行できそうだ。
青空は期待できそうにないが、展望が目的ではないからかまわない。
そして渓流の中なら、山道よりは涼しいだろう。

朝、出がけに家人が”水が多いでしょうから気をつけて”と言ったがさして気にも留めずに聞き流した。
だが、それが見事的中したようである。

倉沢BSで一人下車し、倉沢林道からガイド記事に従い、転げ落ちそうな斜面を倉沢谷へ下った。
渓流足袋と渓流スパッツを着け、ヘルメットを被って一応の支度をして入渓した時はもう11時になっていた。

Img110日の遡行図 ~この遡行図と現場の状況が必ずしもピタリと一致しない。

Dscn3110

さっそく、思い切りよくザブザブ水に入る。
冷たさは感じない程度に水温は上がっている。
最初の小さな棚を左からのへつりでスタートした。

Dscn3111 続く滝を巻きながら谷を見下ろす。

Dscn3112 しばらくして現れる2段5mの滝。
写ってはいないがこの上は左に急角度で曲がり、その部分はゴルジュになっていて白く泡立つ急流が滑り落ちている。
明らかに顕著な難場と思えるのだが、なぜか遡行図には特別な説明はない。
~あまりな予想外の展開で私は入渓点を間違えているのではないか、との疑念にとりつかれてしまった。

何人(なんびと)といえどもここは歯が立つまい。
右へ巻いて逃げるが、高巻過ぎて沢に降りられなくなってしまった。
沢に下りるためには裸土の急斜面を下降するしかないが、滑ったらとてもまずいことになるだろう。
ロープを使おうにも支点になる立木がない。
土の斜面の数メートル先に2本の朽ち木が谷底に向かって倒れているのが見える。
そこまで行ければ倒木に捕まって降りられるだろう。
沢足袋をを土に蹴り込み、斜面にしがみつくようにして何とか無事、倒木を掴まえた。
ヤレヤレ、これで流れに下れるぞ・・・。

沢に下り立ち、遡行を再開してほどなくして文頭に書いたシチュエーションにあいなった。

遡行を断念し、左のやたら急な手掛かりのない斜面を、手指の先を土に差し込むようにして這いずり登り、倉沢林道に逃げた。
~帰宅してから幾つかのネット記事を読んだら、この沢は釜の中を泳ぎながら遡行するのがスタイルのようである。
私のように、濡れるのを厭うようではこの沢からは歓迎されないのであろう。

倉沢谷の様子をうかがいながら林道を先に進んでみた。
木に邪魔されて定かには観察できないが水量が多く、この先もやはり難儀しそうな様子である。
キッパリと今日の遡行を断念した。
あまりにもあっけない幕引きだが、身の程を知ればこんなものだろう。

捲土重来を期す・・・なんてことになるかどうか、自分でも分からない。

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コメント

風花さん 、こんばんは

やんちゃな男に沢遊び等と言いながら、秋山郷の魚野川にカジカを捕え、切明けの沢に温泉を造りなど男の遊びを楽しみました。しかし足場の定まらない不安定な沢登は一度で懲りましたね。 チャレンジする姿勢には敬意を表します。

投稿: 岳 | 2014年7月17日 (木) 20時36分

岳様
数年前に沢登りを再開してみたのですが、愕然としました。
昔は簡単に登れた棚が登れなくなっていたのです。
草鞋に比べてフェルト底は滑りやすいこともありますが、決定的なことは身体能力の低下でした。
以来、渓流遡行に転じていますが、それすらも及び腰になっています。
不本意ですが、これが自分の現実なんですね。

投稿: 風花爺さん | 2014年7月18日 (金) 06時52分

お早うございます。

渓流遡行へ果敢にチャレンジー 夏の男の遊びですネ
地下足袋にヘルメット姿の風花さまの雄姿が浮かびます。

手掛かりや確りした足場がないのは辛いところでしょう。
濡れるのを厭わず、水中に入ってジャブジャブすればと思いますが
流されるとヤバイでしょうし、ここは撤退が正解かと思います。

お互いに無理は禁物、何事も体調と相談しながら行動しますか~。

投稿: かおり | 2014年7月20日 (日) 07時37分

かおり様
身体機能が低下するのに反比例で体重が増えて、もう沢登りはムリになっています。
昔は摩擦性能が抜群な草鞋沢登りの定番だったのですが、今のフェルト底は草鞋に比べるとかなり落ちますね。
それも難しくなった一因です。、
せめてその代償行為としての渓流遡行ですが、それすらなかなか難儀です。
真夏の低山歩きに比べれば幾らかはしのぎやすいのですが、アプローチで暑い思いをするので、結局大差ないことになってしまいます。
分相応の水遊び程度のことで気分だけ浸ることにしましょう。

投稿: 風花爺さん | 2014年7月20日 (日) 14時46分

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