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小楢山 ~ニューリーダーの誕生

2014年6月18日

旧友8人で、南房総へ一泊の軽い旅をしたため、ブログを小休止してしまった。
そもそも、この顔触れには何かとかまびすしい女性は加えない、というポリシーがあり、その上年々参加者が減る傾向にありいつまで続けられるのやら・・・。

本題・・・
「指揮官が悪いと、部隊は全滅する」 ~これはプロ野球の歴史上、最高の監督と私が思い込んでいる鶴岡一人の名言である。 

反面、優れたリーダーに率いられている集団が、実力以上の成果を挙げることは歴史が証明している。
しかし、智と仁を兼ね備えた理想のリーダーなどは現実には存在しえない。
武将でも、経営者でも、ある時期高い評価を得ていたのが、時が過ぎれば晩節を汚す、そんな例を私たちは嫌というほど見てきた。
それを歴史に学んでいながら、時代は常に幻想上のリーダーを求めてきている。


そんな大きな話でなくても、山歩きが好き、という理由だけで生まれたグループなどにも共通する重要な課題はリーダーの養成である。
私ごとき、およそリーダーにはほど遠いものが、リーダーについて言及するなど、神をも恐れぬしわざであるが、常日頃思うところを書いておきたい。
優れたリーダーになれるためには、先天的な資質に恵まれていることが決定的に必要である、というのは私の持論である。
なので、その資質に欠けている者は、自己研鑽でそれらしくはなれても、しょせん本物のリーダーにはなれないと思っている。
一般的にリーダーに求められる要素としては優れた人格、統率力、判断力、決断力、そして自己犠牲の精神などなどが挙げられる。
加えて、登山のリーダーには体力、気力に豊富な登山の経験や知識、技能などが求められる。
そこまでは望まないとして、あるレベルにでも到達できるリーダーにハードルを下げても、それでも一朝一夕にして生まれるものではない。
仮に天分に恵まれた者が、研鑽も惜しまず、経験を積み重ねて到達できる位置ですらも、なかなか理想には届かないものである。


私たちのような吹けば飛ぶようなチッポケな山歩きの会でも、この課題は喫緊のテーマになっている。
大方は、ただただ「労多くして、報われるものは寡い」リーダーなんてご免だ、というような風潮の中で、何とか資質と意欲がある少数に、いささか促成栽培の気味はあっても明日のために育ってもらわなければならない実情にある。

今日(14日)の小楢山ハイキングをリードするK君もその期待を背負っている一人である。
若くて(と、言っても60歳だが、平均年齢が70歳に迫っている会の中では抜きんでて若い・・・)その意欲的で、研究熱心で、参加意識が高く、奉仕精神も旺盛な姿勢が期待の源泉になっている。

Dscn3054 今日は五月晴れ(梅雨時の晴れ間)
富士は残雪が多く、この分では山開きに支障が出かねない。

Dscn3055 スタート地点の焼山峠 ~子授地蔵がひしめいているが、今日のメンバーにはもう関係ない。

Dscn3056 緑風のなか、足も口も休めずに歩く。
~山では常に視線を足元に落として歩くので、何やら「屠所(としょ)にひかれる羊の群れ」という感がなきにしもあらず・・・

Dscn3059 山頂の一角 ~この山の最大のセールスポイントであるレンゲツツジがドンピシャリのタイミングで見ごろを迎えていた。

Dscn3062 北西に金峰山が見えるのであるが、樹木が茂ってしまい、もどかしい見え方になっている。

Dscn3063 広い山頂での草上の昼食 ~これはマネの真似。
季節はいつしか日陰で憩う時期に移り変わっている。


ハイキングは何ごともなく終わった。
そのために準備してきたのであるから、ある意味これは当然のことで、別に褒められるようなことでもない。
大事なことは、想定外のことが生じたときに、いかに冷静に、適切な判断を、迅速に下せるかにある。

たかが山歩き。
両足を交互に前に出して行けば、誰でもできる単純な行為である。
しかし、こんな動物的な行為が、実に奥の深いものなのである。
目指す高みは、はるかな天空にある。
好漢、今の位置に満足することなく、その天空を目指して弛まぬ研鑽に励んでほしい。
ついでに付け加えれば、腹部のあたりももう少し絞り込んでくれたらなおよろしいのであるが・・・・・・。

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コメント

リーダーについての持論はとても納得できます。
経験や年齢、まして成り行きだけではだけでは決して良きリーダーになれるものではないと私めも体験済みです。
なにごともやはり持って生まれた資質というか、才能的?なものが必要かと思います。プラスそれに関しての努力ですね。


初夏の空気が漂ってくるような画像ですね♪


投稿: おキヨ | 2014年6月19日 (木) 12時44分

おキヨ様
生まれつき何をやっても頭一つ抜け出ていて、いつのまにか集団の頭に納まっている、というようなヤツを少年のころからみてきています。
何をやってもヤツには敵わない・・・
ところが面白いもので、その耀いていたヤツが、いつしか輝きをい失い、平凡なオジサンになっている、なんて例もたくさんあります。
そんな長いサバイバルゲームをやりながら、誰が最後に残るのか、人生はそのようにして続くのですね。
真のリーダーは多分一人で、両肩に思い責任を背負っているのでしょう。
大変なんです。
リーダーなんかでない方がよほど気楽でいいものです。

投稿: 風花爺さん | 2014年6月19日 (木) 17時00分

風花さん 、こんばんは

企業でのリーダーと、山岳会などのリーダーとは異質だと思っています。その能力は勿論重要ですが、メンタルな部分、性格や包容力、更には洞察力など非常に難しいと思います。会員の数によっても求められる資質の違いは大きいと思います。

投稿: | 2014年6月19日 (木) 20時57分

岳様
リーダー論となると、議論百出でさまざまな見方があるだろうと思います。
理想的なリーダー像となれば、誰しもが描くものはほとんど同じでしょうが、現実には存在しえないでしょう。
そこで、より増しなリーダーは?というところでいろいろな見方があるのだろうと思います。
そのトップが置かれて状況や、求められている使命などにより、リーダーシップの発揮の仕方は違って違って来るでしょうが、どの分野においてもリーダーに必要な基本的な資質・要素は共通しているのではないか、というのが私の考えているところです。
ただロボットではない人間の場合、厄介なことは、リーダーシップを正しく発揮すべき場面で、リーダーの性格や、感情で正しい選択がスポイルされることがしばしば生じることですね。
もっとも冷静に正しい選択をしなければならない立場にいる一国のトップですら、政治信念ではなく性格や感情で、意思決定している事例は歴史上、たくさんみられますね。
山歩きの場合は、最大のミッションは「無事故で山行を完結させる」ことに尽きるだろうと思っています。
そのためには、総合的な「登山力」を発揮することがリーダーの努めでしょうが、ここに理想と現実の大きなギャップがあるのですね。
なんだか、長いだけでとりとめのないものになってしまいました。

投稿: 風花爺さん | 2014年6月20日 (金) 06時28分

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