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大台に乗っちゃった!

2014年5月24日

他人さまに無関係な私事などとりあげると”関係ネーヨ”としらけられることは重々承知の上で、残しておきたいことがあったので、臆面もなく書きます。
10日ほど前に、世に傘寿と称する年齢の大台に乗った。
超長寿社会ではもう当たり前のことで、こと改めて言うほどのことではなくなっている。
世の中、基本的に10進法で成立しているため、年齢も10年区切りの節目で何かと理由をつけた通過儀礼がある。

私の場合でも、身内などで型通りというか、義理でというかささやかなことははあったが、嬉しいと思うほどのことでもなかった。
そうした中で、一つだけ思いがけない嬉しい集まりを開いてもらったので、このいわば備忘録ともいえるブログに残しておきたいのである。
それは引退してもう13年が経つのに、かつての部下が祝いの会を開いてくれたのである。
在籍中は誰でも職場を転々とするものだが、今日の顔ぶれはある時期、特殊なミッションを担ってできた小さな組織の仲間であった。
組織の用語で言うと「タスクフォース」ということになるだろうが、それだけに一応上司である私などよりはるかに優れた若い人材が配された。
できの悪い上司としては、彼らの邪魔をしないよう振る舞うしかなかったものである。
13年もの空白があればたいてい「縁なき衆」の関係になってしまうの普通だが、そんな格別に濃密な関係があってのことからだろうか、私を忘れずに思い出してくれたのである。
「男子、三日合わざれば括目して見よ」という古語がある。
ましてや13年を経ればそれぞれ順調に階段を上り、今は会社の中で枢要な地位を占めて、いわば「余人をもって代え難い」立場にいる。
これこそ「出藍の誉れ」で嬉しい限りである。

間違いなく自慢話に受け取られるだろうが、退職する折には公私にわたり10回前後の送別会を開いていただいた。
ほとんどが義理によるものだったことは13年経ってはからずも証明されることとなった。

さて私自身、亡き父母の年を超えた。
これも親孝行の一つの形らしい。
「身体髪膚(はっぷ)これ父母に受く あえて毀傷(きしょう)せざるは孝の始めなり」
その通りで、健康体をもたらしてくれた父母を改めて思い浮かべる。

ところでこの節目を迎えるにあたって密かに2つのことを実現することは目標化していた。

一つは8020(ハチマルニイマル)。
かつての厚生省が推進していた「80歳で自分の歯20本を保つ」運動で、2年前に山で転倒し2本の歯を欠損してしまいながらも軽くクリアした。
もう一つが80:100~80歳で年間100日の山歩き日数を実現することである。
まだ5か月も経過していない段階ではあるが、ここまではおおむね順調なペースで進んできている。
何が起こるかが読めない人生だから残る半年強がこのまま無事に運ぶ保証はないが、ぜひとも達成したい。

単なる通過点とは思いながらも、一つの節目であることも確かなので、多少考えることはある。
このごろの言葉としては「断捨離」ということになるだろう。
藤沢周平の言葉を借りれば「物をふやさず、むしろ少しずつ減らし、生きている痕跡をだんだん消しながら、やがてふっと消えるように生涯を終えることが出来たらしあわせだろうと時どき夢想する」というようなことだろうと思っている。

イントロに書いたように、私ごとだから簡単に済ませるつもりだったのに、ついついいつものように蛇のようにクネクネ長たらしいものになってしまった。
せっかくの「秘すれば花」(世阿弥)となるべきものを、白日のもとに晒してしまう愚かしさ・・・。

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コメント

大台おめでとうございます。
とは言え、並の大台ではないですね。
これからなお一層のご活躍が期待される新たなる出発点の大台だと思います。
13年もの年月を乗り越えたかっての部下の方々との交流はただただ風花さんのご人格の賜以外には考えられません。これはそうある話ではありませんね。

しかし、〔もの〕を減らすということは思いのほか難しいですね。
私も、数年に一度は思い切った断捨離を試みますが、いつのまにやら元のもくあみです。。。
生きる活力の結果、と思うことで自分を許してしまっているのかもしれません。

これからも今までと変わらことのないご活躍を貴ブログにて拝見できることを願っています。


投稿: おキヨ | 2014年5月24日 (土) 13時16分

おキヨ様
ありがとうございます。
どう考えても伸びしろなど残されてkない大台ですから、これからはいかに下りのスピードにブレーキをかけられるか、になります。
自然体で潔く美しく老いていく道もあるでしょうが、私にはできそうもありません。
もうしばらくは往生際わるくあがいてみるだろうと思っています。
人を祝うという場合には、祝って貰える側に人徳がある場合と、祝う側に徳がある場合が考えられます。
私の場合には、彼らの側に徳が備わっているのだろうと思っています。
これからの備えとして本の始末をすこしずつ始めました。
これ以上増やさないためには、買う量を減らしながら、手持ちの本を減らす両面作戦になります。
今はまだ焼け石に水で、目に見えた効果は出ていませんが、気長にやるしかありません。

投稿: 風花爺さん | 2014年5月24日 (土) 16時12分

風花さん 、こんにちは

いい人生を歩んでおられますね。羨ましい限り、私には理想です。私は団塊の世代ですが、好むと好まざるとにかかわらず、同期から抜け出し、先輩を追い越しの企業戦士そのものでした。更にはリストラで首切り、他県ではまだ救いがありましたが、地元に帰ってのそれは大変でした。すべてやり切って最後に退職しましたが、その事実はいまだに引きずっています。しかし今は故郷の企業、同級生などの暖かい眼差しの中で暮らせる事が何より幸福と感じています。

投稿: | 2014年5月25日 (日) 13時41分

岳様
私の世代は高度成長の中核でしたから、おおむねは良い思い出に包まれた幸せな世代だったと思います。
順風満帆ばかりでないことは言うまでもありませんが、プラマイすればかなりなプラスでしょう。
私もそれなりに苦労したことはありますが、ノルマを課されることとか、リストラをするとかの、血を吐くような辛い思いをすることはなくて、恵まれていたと感謝しています。
その点では、バブル経済が崩壊して以来の日本には良いことがほとんどなくて、現役世代のご苦労が思いやられます。
企業戦士の典型のようだった岳さんには、私など伺い知れない辛い思いをされたようですね。
どうぞこれからゆっくりと翼を休めてください。

投稿: 風花爺さん | 2014年5月25日 (日) 19時59分

大変ご無沙汰しております。
今頃の御礼で申し訳ないのですが先日は美味しいお菓子をありがとうございました。

夫からお変わりなくお元気な様子の写真を見せてもらいました。
こちらのブログを拝見しましても私以上にお元気であることはよーくわかりました!

私はお昼寝しないと体が動かないような状態なので、もう少しどうにかせねばと思ってはいるのですがなかなか改善しないままダラリと日々を過ごしております。
風花さまを見習い努力いたします。

これからも時々こっそりのぞかせていただきますね。

投稿: じゅん妻 | 2014年6月17日 (火) 20時28分

じゅん妻様
これはこれは・・・
思いもかけないコメントをいただき、びっくりするやら、嬉しいやらで、舞い上がってしまいました。
夫君からの便りで、二人のお子さんがスクスク育っている様子や、じゅん妻さんの主婦振りなどの断片はうかがっていました。
やはり予想通り「婦唱夫随」で、その家庭振りを微笑ましく思っています。
さて、ご覧の通り馬齢を重ねてしまいましたが、幸いにして父母から健康な体を貰い受けて、それをいいことに歳を顧みない日々を過ごしています。
こんなブログなど、どう考えてもじゅん妻さんにとって何かの役にたつとは思えませんが、ぜひ時折はのぞいて見てください。
そしてじゅん妻さんが、何よりも気力、体力をみなぎらせた日常を過ごされますよう祈っています。
ところでほんものの「茆菜」にはこのところ、お目(お口)にかかれていません。
あの独特の風味、食感は記憶に刻まれているのですが・・・。

投稿: 風花爺さん | 2014年6月18日 (水) 06時24分

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