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北秋川から小河内峠越え

2014年2月6日

奥多摩の山のいわば主脈を形成する三頭山~御前山~大岳山~御岳をつなぐ尾根は北の多摩川上流域と南の秋川源流域とを分けている。
この主脈を横断して、南北の川をつなぐ峠が幾つかあるが小河内峠もその一つ。
かつては交易や生活のための山道だったのだろうが、今は山歩き以外の目的でここを通過することは稀であろう。

先日、この辺りで予定してきたコースが通行禁止というハプニングにあい、やむなく小河内峠を目指したが、出遅れで時間がタイトになり途中でUターンした。

改めて今日(3日)その小河内峠を越える目的で出直してきた。

Static 峠越えしたルート。

五日市からのバスの終点・藤倉まで乗車していたのは前回同様私が一人。
~ミミッチイ話であるが、バス代730円は都から買っている「シルバーパス」が使えるので支出はない。
帰路も思えばこのシルバーパスは私のようにたびたび多摩西部の山に入る者にとってとてもお得な買い物である。

前回歩いているのでスンナリと春日神社脇の登山道に入る。

Dscn2364 旧藤倉小跡 ~猫の額ほどの校庭にもかつては山の児童たちの歓声が上がっていただろうと思うと、そこはかとなく哀感が漂う。
気温が4月中旬並みに上がり、急な坂道登りの暑いこと。

Dscn2365 標高700mほどの空き家からの御前山方向。

Dscn2366 一番高い位置にある空き家の裏手から左の山道・陣馬尾根に入ると真新しい「荷付場地蔵」
安全登山を祈願して、小林さんという方が設けたもの。
この辺りには重文に指定されている「小林家」など、小林姓が多い。
標高は800mほどとなり、高度差300mほどの急登が続いたが、これから峠までは250mほど登ればよいのでグンと楽になる。

Dscn2369 谷を隔てた西に離れて集落が見える ~あんな高いところに平地があり、そこでは人の営みがあるのだろうか?

Dscn2372 中ノ平遺跡 ~6~7千年前、縄文前期の竪穴式住居跡が発見されたそうである。

Dscn2373 左が小河内峠への山道。

Dscn2376 標高差550mほどに2時間近くかかって変形十字路の小河内峠へ ~雪はこの辺りだけに僅かに残っている。

Dscn2374 峠からは北に鷹ノ巣山を中心にした石尾根の一部が辛うじて見えるだけで、南面は植林で視界が閉ざされている。
~私が常日頃チェックしている長沢洋さんが営む「ロッジ山旅」のHPに「横山厚夫さんの昔の山」の写真の数々が掲載される。懐かしい白黒写真時代の山の姿が再現されて、実に貴重なページとなっている。
その中に1977年当時の「小河内峠」もある。
写真では峠には高木がなく、明るく開放的で、今の様相とは全く異なっている。
こうした例は至る場所で見られる。
緑豊かになった今の姿の方がいいのか、展望を妨げる樹木がない裸山だった昔の山の方がいいのか、難しい評価になる。

Dscn2379 峠から奥多摩湖畔までは転げ落ちそうな急坂を一気に下る。

湖畔に出るまで誰にも会わなかったが、ダム周辺も閑散としていて、奥多摩駅へのバスも乗客はたった2人。
いつもこんな具合で慣れているはずなのに、なぜか今日は寂寥感が胸の中でうずいていた。

 

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コメント

こんな場所にも太古の昔から人が住んでいたのですね。。。
極寒の地や高所の不便であろうと思われるところに居住の後がみられるのはそこに住む何かの理由があってのことでしょうね。。。

お一人の山歩き お仲間との時、それぞれ楽しみ方がありそうですね~~

冬季は我が家冬眠状態に入りますので、元気に行動される方のお写真が楽しみです。

投稿: おキヨ | 2014年2月 7日 (金) 12時20分

おキヨ様
何千年も前に標高千mに近い高所に人が住んでいた、などとは容易に想像できません。
それも尾根筋にですから、人が生きていくのに不可欠な水をどう確保していたのでしょうか。
どこから、どんなつもりでこんな深い山中にやってきたのでしょうか。
貧しい想像力では少しもイメージが湧いてきません。
きちんとした学術調査の結果でしょうが、あまりに想像を絶することなので、貧困な精神しか持ち合わせていない私など、後世の誰かが人騒がせにやったのではないか、などともつい思ったりしてしまいます。
人間て不可解な存在ですね。

投稿: 風花爺さん | 2014年2月 7日 (金) 16時43分

風花さん 、こんにちは

私の生家はこんな所に生活しているのか?と思われる様なところで、平らの場所が無く、農業と言っても機械が使えませんでした。12世帯あった集落も今は2世帯だけ。私の生家も空家ですが、上田市の子檀岳の登山口には廃屋が多く、今でも寂寥を感じた事を覚えています。

投稿: | 2014年2月 8日 (土) 16時33分

岳様
日本中、廃村だらけの感があります。
また限界集落も増えるばかりで、そのいく末は廃村なのでしょう。
東京でも空き家がどんどん増えています。
高齢化、少子化でこの流れを止める術はないのでしょう。
そうではあっても、それがそのまま日本の沈滞化に直結しないような手立てが求められているのでしょうが、良い知恵がないものでしょうかね。

投稿: 風花爺さん | 2014年2月 8日 (土) 20時21分

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