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キセル登山となった「倉見山」

2014年1月21日

喫煙者が肩身の狭い思いをする昨今はJT関係者にとっては受難の時代であろうが、何よりあの受動喫煙の耐え難い苦痛から逃れられることは、社会全体にとって好ましい傾向である。
そうした時流の中で今は消滅してしまったと思っていた「キセル=煙管」 ~どっこいしぶとく生き残っているらしいのである。

Shien
どことなく奇妙感を伴っている「キセル」の語源は、カンボジア語で管を意味する「クセル」からきている、という説もあるそうだ。
一方、両端が金属で、中間が竹など非金属でできているキセルから発生した「キセル乗車」はさすがに死語化しているのではないだろうか。
もはや時効になっているから白状すると、私も1~2度このキセル乗車をした経験がある。

先日(19日)の「倉見山」1256mではまさしくこの「キセル」に相当する登山をする羽目となった。
富士急・東桂駅から昨夜の雪で白くなった町並を抜け一行12名は登山口に到着。

Dscf7991
凍結した地表を薄く雪が覆う急な山道をしばらく登っているうちにH氏が不調を訴えた。
私より一年年長のH氏は長い登山のキャリアを持っていて、年齢を感じさせない元気な姿を日頃は発揮しているのにどうしたことだろうか。
登山は始まったばかりで、先の行程は長い。
大事をとって私が付き添って戻ることとした。

Dscf8016 富士吉田市街と河口湖方向。
幸い戻る途中で元気を取り戻したH氏は”このままおめおめと家に帰れない。せめてもう少し歩いてみたい”というので、一行が下山してくるコースを逆に登り、途中でドッキングしようとする私に同行することとなった。
一行が下山してくる寿駅から再び倉見山へ向かう道すがら、H氏は口のほうもいつもの滑らかすぎるくらいの調子に戻っている。
これからは聞き役に徹しなくてはならないなー。

Dscn2277 堂尾山公園から

途中の堂尾山公園の陽だまりで昼食を済ませると、いよいよ元気なH氏に促されて、一行とケイタイで交信しながら山へ向かって登る。
一本道だからいずれどこかでは出会うことになるのだが、その通りになった。

Dscf8055 私は目にすることができなかった山頂からの南アルプス ~左から聖岳~赤石岳~荒川(悪沢)岳。  ~同行者が撮影したものを拝借。

Dscf8089 首尾よく再会して全員集合。

Dscn2280 穏やかだった富士がいつのまにか烈風で盛んに雪煙を上げている。                                                        

Imgp1311 日頃の気取りをかなぐり捨て、地べたに座り込んでジベタリアンのホームレス状態。
寿駅へ到着した一行は何をさておき酒を売る店を探す。
駅にくっついていたコンビニは閉店になっていたが、近くに酒屋があり、めでたくありついた。
やたらに寒い無人駅で陽だまりをみつけ冷えたビール流し込んだ。~こんなに寒いのに何で体内を冷やすのか?
目の前の国道を走る車からけげんそうな視線を浴びていたが、中には手を振る寛大なお方もいて・・・。
山歩きにはハプニングはつきもの。
大事なことは、ことに当たり落ち着いてベストを尽くせるように、心の隅で万が一に備えた心の準備をしておくこと・・・なんて訳知り顔で言ってもいざとなるとなかなかできないのですよ、これが・・・。

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コメント

ご気分の悪くなられた方、すぐに回復されてようございました。
その後の執念は見上げたものですね。。。^^

地べた軍団・・・屈託のないご様子。何を置いてもまず祝杯!
これが無いとこの日の終わりになりませんものね。
解ります。。。


投稿: おキヨ | 2014年1月22日 (水) 11時45分

風花さん、こんにちは

キセル登山とは的を射た表現ですね!こんな経験はもちろんありませんが、最近の登山ブームでの事故は原因も様々です。私は基本的に一人か二人ですので無理はしませんが、二人の時に二度ほど途中棄権した事がありました。その日の体調は歩き始めてからでないと解らない事が多いですね。

投稿: | 2014年1月22日 (水) 16時24分

おキヨ様
生きている限り、予想外のことは日常茶飯事的に起こることですね。
今日も奥多摩の山歩きに出かけたのですが、なんと登山道が崩壊で通行禁止になっていました。
こんな局面では苦笑して諦めるしかないです。
揃いも揃ってのいい爺さんたちが人目もはばからずに地べた座りなんて、普段ならできないことですが、花見を思えばこんなこともあり、なんでしょうか。

投稿: 風花爺さん | 2014年1月22日 (水) 17時50分

岳様
マラソンでもスタートとゴールだけ走って、途中は中抜けしたなんて笑い話みたいなことがありましたね。
私たちのグループは高齢者の集まりですから、時折こうしたハプニングが起こります。
そうしたことに備えるような意識の涵養には努めているつもりなんですが、なかなか十分にはいきません。
笑い話ではすまされないようなアクシデントは起こらないよう、これはもう神頼みです。
一番いいのは君子ではありませんが、危うきに近寄らないことでしょうか。

投稿: 風花爺さん | 2014年1月22日 (水) 18時04分

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