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林道閉鎖前の駆け込みで ~有間山

2013年12月12日

奥多摩と秩父の間には「蕎麦粒山」とか「天目山(三ッドッケ」など、その山頂に立つにはけっこうアルバイトを強いられる奥深い山々が蝟集(いしゅう)している。

有間山もその一つで東隣にある「蕨山」はハイカー定番の山なのに、ここまでは足が延ばしにくいとjころがあった。
ところがいつのことなのか飯能奥の名郷と秩父の浦山を結ぶ林道が開通してからは画期的に身近な山となった。
その林道を利用して「有間山」を歩く心づもりはしていたのだが、ついつい先送りしていて、ネットで確認したところによると、この林道は12日から来年4月中旬まで冬季閉鎖となることが分かった。

そうすると今日(11日)が今シーズン最後のチャンスとなるわけで急遽お出かけとなった

Dscn2109 有間ダム(名栗湖)から見る今日歩く稜線。
中央の小さな切れ込みが「有間峠」で、その右の稜線一帯が「有間山」となる。

左奥の三角の山が「蕎麦粒山」

Dscn2108 冬季の閉業に入っている「有間観光鱒釣り場」の先から始まる林道「広河原逆川線」  ~明日から閉鎖というのにその気配がない。

Dscn2098 登山口となる「逆川乗越」 ~「乗越」というのは峠のようなもの。

Dscn2099 西の有間山稜線を目指して上ると、北に「妻坂峠」のくびれを挟んで
武川岳(右)と大持山が樹間に見える。

Dscn2100 最初の頂に「有間山」の標識が立っている。
有間山という独立の山は存在せず、この辺り一帯の山々の総称となっていて、ここは登山の世界では「橋小屋ノ頭」とされている。

Dscn2101

南に向け、特徴のない小さな稜線上の隆起を幾つか越えていき、一帯の最高点となる「タタラノ頭」1214mに着いた。
稜線上からは木立を透かして、絶えず蕎麦粒山~天目山(三ッドッケ)~大平山の連なりが見えるのだが、開けたスポットは一か所もない。
こうした例は各所にあるが、せめて一点だけでもいいから展望が得られるように伐採できないものか。
その程度なら自然破壊と目くじらをたてるほどのことにはならないと思うのだが・・・。

Dscn2104 辿っている尾根は突然、切通しの「有間峠」によって断ち切られる。
ここから先は既に歩いているので、山道歩きはここが終点。

Dscn2105 付け替えられた登山道で林道に下りると擁壁に「登山口」を示す文字が書かれていたが、消えかかっていて、判読不能になる日も近いだろう。

Dscn2103 峠を秩父・浦山側に下るとこれまで見えにくかった蕎麦粒山から大平山に連なる山稜が見渡せた。

峠からは人影の絶えている、舗装された林道を緩く下って行くだけ。
あまりの気楽さに思わず
♪・・・ミルク売りを慕うユーレイティ ユーレイティ ユーレイユーレイティー ・・・ ♪
いや、この寒い時期、べつに幽霊だ出たわけではない・・・
まごうことない爺さんが一人、奇声を挙げながら歩いている姿を誰か見かけたとしたら、それこそ”ユーレイが出た!”とばかり鳥肌たてるかも・・・。

Dscn2107_2 逆川乗越に戻ると相変わらずヒッソリ。
冬枯れの中に、季節の移ろいからポツンと取り残されているような石祠だけが待っていてくれた。

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コメント

名栗湖・・・昔画友3人で出かけたことがあります。今は秩父方面には数年行っていませんので懐かしい場所となりました。
またヒントを頂いたようで、春になったら出かけて見たいですね。。。

でました!ヨーデルの美声。。。いいですねぇ。
誰に遠慮が要りましょう、天にもとどくお声で人生を謳歌してください。。。^^

投稿: おキヨ | 2013年12月13日 (金) 12時58分

おキヨ様
名栗で最奥になる「名郷」あたりの山里風景はおキヨ画伯のお眼鏡に叶うかもしれません。
秩父ばかりでなく埼玉県の西部には好ましい山村が点在しているように思います。

ヨーデルが実はヨーデナイのです。
いい歳こいた爺さまが、山の中で一人歌とも悲鳴ともつかない奇声をあげている図など、正気の沙汰ではありません。
私とて人がいたら絶対にやりません。
昔は若気の至りでできたことも、馬齢を重ねたお蔭でいくらか分別がつくようになったのですね。

投稿: 風花爺さん | 2013年12月13日 (金) 16時45分

風花さん、こんにちは

稜線歩きは楽しいですが、峠まではしっかり足を使いそうですね。里山歩きでいつも感じますが、山頂からの展望だけは何とかして貰いたいものです。学校の集団登山に指定している山は、ほとんど手が入っています。 ヨーデルですか?魅力ですが声が出ません。下山時には自然と歌が出てしまうのは同じです。(笑)

投稿: | 2013年12月13日 (金) 16時46分

岳様
岳さんもよくご承知のようにキツイ山歩きから得られる喜びの中で一番大きいものは、途中、あるいは山頂からの展望ですよね。
ところが近郊の低山では植林、自然林の別なく、樹木が茂っていて眺望を妨げている場所が圧倒的に多いものです。
山梨県では富士山が見える方向だけ伐採している山を多くみかけます。
自然破壊の指弾を浴びない範囲での伐採は可能だろうと思うのですが・・・。
そうすれば山を歩く人にもっと喜ばれて、さらに山ファンを増やし、結果として地域振興に資するだろうと思うのです。
岳さんの世代では知られていないでしょうが、私の時代にはスリム・ホイットマン、ウイリー沖山、大野義雄などのヨーデル歌いの名手がいましてけっこう流行っていて、私もかぶれていました。
いまはスイスを除いたらヨーデルは絶滅危惧種化しているいるようです。

投稿: 風花爺さん | 2013年12月13日 (金) 20時13分

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