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地形図の話をしよう

2013年12月9日

初冬の穏やかな一日(昨日のこと)、奥武蔵の「堂平山」を16人で歩いた。

Static  G(白石車庫)を起点にして時計回りの軽い周回コースである。

Dscn2086 今や遊園地化している堂平山からの北西のパノラマ。
左の両神山から中央右の赤久縄山へ、そして右の御荷鉾山。

Dscn2091 車で上がれるここは格好のパラグライダーのゲレンデとなっている。

Dscn2096_2 鳥になった気分なんでしょうね・・・私にも「翼をください」か。
以前来た時には全く気づかなかったのだが、ここには「天測点」なるものが残っている。
星を観測することにより、観測地点の緯度・経度を決めるための測点だそうで、ある時期、測量のため地理院で使っていたものの遺跡である。

Dscn2095 三角点に比べて、子供の背丈ほどもある大きなものである。
こんな頑丈な土台に載せる観測機器はそうとうな重量物だっのだろうな・・・

その天測点のことから、登山に使われる最も基本的な国土地理院の25000分の1地形図について、昨今の著しい変貌ぶりについて整理しておきたいな、と思いたった。

この地形図は本来、登山用に作られているものではない。
しかしながら精密な等高線が描かれているために、登山に必要な重要な情報、すなわち「高さ、地形、地勢」が読み取れることが、登山に
欠かせない必須アイテムの一つとなる所以となっている。
・・・という言い方はしかしながらもう時代錯誤としか思えない昨今の状況である。
今の登山界は昭文社などの登山地図の利用はまだましで、ひどいもになると駅前などに置いてあるイラストマップであったり、それすらも持っていないなどという例もないこともない。、

私のようなオールドタイマーにとって地形図は、登山用具と同等のレベルで不可欠なもので、それを(コピーしたものであるが・・・)携行していないと、不安でならない。
確かに地形図は情報が古く、かつ更新のサイクルが著しく長くて、しばしば廃道化した登山道が堂々と残っていたりするなど信頼度に欠ける点があることは否めない。

こうした弱点を克服するため、地理院は地図のデジタル化を進め、2011年2月から「電子国土基本図」により最新の情報を閲覧できるようにした。
ただし、この地図ではランドマークとして登山には重要な送電線などの記載がなくなるなど、情報量が減少していたりして、必ずしも評価を得られているものではなかった。

この点を改善しつつあるのがニューフェース「電子国土25000」で、インターネットを経由して入手できるサービスへと展開している。
紙地図と異なり、ネット上で、図郭に関係なく任意の部分をくシームレスに170円で入手できるのはなかなか便利であり、私も目下のところ紙地図との併用にしている。
電子国土基本図から消えてしまった送電線などもオプションで描画できることなども利点である。

ただ、地図データーをダウンロードしてプリントする仕組みなだけに、プリンターの性能にもよるが地図画質のクオリティが低下してしまうという不満がある。

また、最新の情報が反映している、という触れ込みながら、例えば甲子トンネルが開通して3年も経つのに未だにこれが地図上に反映されていない、などの事例から”ホントにそうなの?”という疑念が消えない。

地形図におけるもう一つの話題は、一番なじみ深いこれまでの3色刷りの紙地図が、ほぼ50年近く経過して、このほど多色刷りに装いを改めて登場した。

Img044 目立つのは幹線道路が赤で彩色されていることや、等高線に陰影が施され立体感が出て、結果として尾根と谷が見やすくなっていることなど。
11月1日から一部の発売が始まり、順次範囲が拡大されていく。

Img045 登山用に特化された地図と言えば今や昭文社の「山と高原地図」の独擅場となっている。
長年にわたるノウハウの蓄積で信頼性の高い内容になっているが、等高線が読めない、送電線が描かれていない(この点についてはかなり以前、同社に何故等高線を描かないのか?と尋ねたところ、順次反映することにしています、という返事を得たがいまだに旧態依然で残念・・・)など必ずしも万全とはいえない。

私は「地形図」と「山と高原地図」を併用しているが、これがおおかたのヤマアルキニストの平均的な方法論になっているものと思われる。

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コメント

風花さん 、こんばんは

情報の入手も驚異的に速く驚きです!今まで地図ロイドなどを利用していましたが、ネット版は知りませんでした。中部地区は11月末から再提供との事、魅力のサービスですね。

投稿: | 2013年12月10日 (火) 20時28分

岳様
私の場合、紙の地形図を入手するには新宿の「紀伊国屋」へ行けば済むのですが、大都市以外ではなかなか入手が困難だろうと思います。
地図センターからネットで購入する方法がありますが、高くついて時間もかかるようです。
その意味で「電子地形図25000(オンデマンド版)オンライン」から必要な部分を購入する、という方法が、画質にさえ目をつぶれば一番安直ですね。
なにしろA3サイズでも170円ですから・・・
もっとも私はA3を印刷できるプリンターを持っていないのでA4で間に合わせています。

投稿: 風花爺さん | 2013年12月11日 (水) 06時14分

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