会津の山へ・1~二岐山
2013年11月2日
渋いけど、どこか懐かしい会津の山々(~と、思い込まされている・・・)とはやや疎遠になっている。
一ころは割りに熱が入っていたが、記録を振り返ると2008・7の帝釈山以来になるようだから、もう5年も空白ができている。
と云う次第で今日(31日)は二岐山(1544m)、明日は旭岳(赤崩山)の予定で、未だ夜の明けない5:30山荘スタート。
私の山荘から会津西街道に入るには、足尾経由で日光へ抜け、今市からひたすら下道を北上するだけ。
会津田島を抜けると二岐山(中央の二つの隆起)や小白森山などが阿賀川の向こうに見えてくる。
念のためカーナビを「二岐温泉」にセットして204の走行に4時間半を要して登山口の広い駐車に着いた。
二岐温泉から奥は約4kmのダートだが、乗用車でも問題なく走れる。
今日は終日ほかの駐車はなかったようだ。
二岐山には巨人・ダイダラボッチに係わる伝説があるが、品格を誇る当ブログでは(~自分から言うことか?)それを詳らかにすることは自らを貶めることとなるためここはシランプリを決め込む次第。
私の秋はこれまで不作だったが、ようやく秋らしいシーンに出会えた。
ブナ平でいったん平坦になる。
このあたり一帯のブナはかつて伐採により散々な目にあったそうだ。
スタートしてから2時間で三等三角点の山頂へ。
標高差600m足らず・・・今の私にはこれが精一杯のでき。
山頂は開放的だが、期待に反し展望は冴えない。
辛うじて南に明日登る予定の赤崩山が鋭い峰頭をもたげているのを指摘できるだけ。
この山はかつて反対側の那須・三本槍から眺めて一目惚れして以来、いつかは登る!そう決めていてようやくその機会がやってきたのである。
御鍋神社 ~平将門の側室・桔梗が家臣とここまで逃れてきたがついに力尽きた場所とのこと。
ここでの暮らしを偲ばせる鍋釜が発掘されたことから建立された神社である。
「日本秘湯を守る会」のあすなろ荘。
いつか温泉行脚を志す日がきたら訪れる予定に入っている。
ここで1994年11月19日、いまだに忘れられないシーンに出会った。
あの時、駅を囲む林は紅葉末期で、あるかなしかの風に、晩秋の弱い斜光を散乱させながら無数の落葉が舞っていた。
その後にもここにくる機会はあったが、同じシーンの再現はならなかった。
今日も時期が早すぎて木の葉の色づきもこれからだった
一夜の宿は「湯の上温泉」にある温泉民宿。
会津鉄道の線路際にあり、線路を隔てて小野岳が近い。
下手な旅館より立派な浴槽。
鮎、馬刺し、牛鍋、煮魚、鳥肉とふろふき大根、天ぷら、幾つかの小鉢など熱燗一本にはもったいないほどの料理が並んだ。
昼寝をしていないので早く寝るつもりだったのに「楽天VS巨人」が熱戦になってしまい、しかも延長戦に突入。
プロ野球への関心は薄れたままだが、今年の日本シリーズは一番古い球団と、一番歴史の短い球団との対戦で新鮮味があり、しかも下馬評に反し楽天が有利に戦っているため面白い。
ゲームセットとなったときにはノドが渇いてしまい、寝しなにビールを飲む破目におちいってしまった。
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コメント
風花さん 、こんばんは
紅葉のタイミングは難しいですね。安達太良山の紅葉は既に終りとの情報でしたが、標高や地域により差が大きいので、まだ早い所もあるのですね。夏の早池峰山、秋の安達太良山は近いうちに行きたいものです。グルメにとって民宿は魅力です。
投稿: 岳 | 2013年11月 2日 (土) 19時08分
岳様
花もそうですが、紅葉もその年の気象にさゆうされるので、なかなかドンピシャとはいきませんね。
10月下旬の安達太良を歩いたことがありますが、樹相が紅葉に適していますし、草紅葉もたのしめます。
早池峰山は何をさておきハヤチネウスユキソウとなりますか。
私は一人歩きが多いので、温泉旅館には泊り難く、豪勢な宴会料理も欲しないので、民宿が頃合です。
民宿が誕生したころと違い、食事のレベルが格段に向上していますね。
困ったことに近ごろ山小屋泊りを敬遠したい気が生まれていることです。
投稿: 風花爺さん | 2013年11月 2日 (土) 20時08分
私も会津へ行く際には鬼怒川、五十里湖脇を通って行きます。
紅葉時の山々の美しさはたとえようもないですね。その道はもう数十年通っていません。
紅葉は年の天候によって大いに左右されるので感激した同じ紅葉を再び見られるとは限りませんね。
秘湯の温泉〔あすなろ荘〕興味があります!
旭岳もたまに絵画でお目にかかる山ですね。
私は再度裏磐梯山を描きに行きたいです。
投稿: おキヨ | 2013年11月 4日 (月) 11時55分
おキヨ様
会津西街道は派手さはありませんが、なかなか見所が多いと思います。
とりわけ評価が高いのが「大内宿」でしょうか。
そこで普通に暮らしていながら、住民の意識の高さで、宿場としての保存状態がよく保たれています。
今回は立ち寄る時間がなかったのですが、再訪したいところです。
裏磐梯の風光は素晴らしくて、スケッチの場所として第一級なんでしょうね。
こんな場所が思い立ったら直ぐに行けるところにあったら、それだけで幸福感に充たされそうです。
投稿: 風花爺さん | 2013年11月 4日 (月) 17時33分