« 会津の山・2~赤崩山に門前払い~転じて月山へ | トップページ | 落ち葉のドライブ~大笹牧場から霧降の滝 »

六十里越から鬼ヶ面山

2013年11月8日

全国に「鬼」がつく山はどれくらいあるのだろうか
三省堂の『日本山名事典』で拾ってみたらほぼ40座ほどになった。
新潟県と福島県の境、只見の山深いところにある「鬼ヶ面山」1465もその仲間である。
ヒメサユリの群生で人気の高い浅草岳から南の六十里越(峠)に繋がる尾根の途中にあり、その尾根はスケールこそ小さいが乱杭歯の様相を呈している。

P5170809 これは2008.5.17尾瀬からの帰路を只見町経由に求め、田子倉湖で撮影した鬼ヶ面山(左端)から浅草岳(右端)に連なる怖ろしげな稜線で、いっぺんに魅入られた。
浅草岳にはすでにヒメサユリが咲き誇る時期に訪れていたが、以来、鬼ヶ面山は宿願の山となり、気がつけばもう5年が経っている。
雪も近い今行かなければ久恋の山になりかねない、ということで本日(5日)お出かけとあいなった。

関越トンネルを湯沢に抜けると空模様が怪しくなり、小出ICあたりからとうとう雨になり気が滅入る。
予報では次第に快復するという情報なので、藁にもすがる思いで六十里越を目指した。

Dscn1875 六十里トンネル西(新潟側)の広い駐車場。
”この按配じゃ、今日も山ん中ではオレ一人か?”

Dscn1876 行くてはガスの中 ~これではとても浮かれた気分にはなれない。

Dscn1877 だが、雲が斑模様になった~望みが湧いてくる。

Dscn1879 しかし、再びグルーミーになる~「揺れる想い」はザードばかりではないのである。

Dscn1881 見下ろす田子倉湖には薄日が射しているので、快方にむかっていることは間違いないようだ。

Dscn1882 南岳1354mの肩に乗ると視界が開け浅草岳の全貌が見える。

Dscn1883 鬼ヶ面の山頂までには幾つかの偽ピークが連なり、山頂はその陰になってる。

Dscn1885 振り返る南岳

Dscn1886 ようやく鬼ヶ面山が見えてきた。
稜線の東側はそげ落ちている ~転倒、そして滑落ともなれば短い?生涯を閉じることとなろう。

Dscn1892 山頂(中央)まで最後の登り。

Dscn1887 再び来し方を振り返る。

Dscn1888 単なる通過点のような狭い鬼ヶ面山頂
標高差750mほどで実動2時間50分は昭文社地図とピッタリ同じだった。

Dscn1890 戻り道

Dscn1891 田子倉湖の南方にわだかまる、私は未訪の毛猛山のあたり。

Dscn1898 田野倉湖畔の横山 ~なかなか魅力的な姿をしているが、無雪期の登山道はないらしい。

Dscn1899 

Dscn1900 すっかり晴れ上がり、いかにも晩秋の山らしく斜光が紅葉を鮮やかに浮かびあがらせる。
幸せな気分に充たされ思わず、誰もいないことをよいことに
♪I'm just a Lone Some yodler from mountain oft・・・
    o-liery o-relity o-rielio-ty・・・♪
などと、若き日の歌を蘇らせ、奇声を上げる。
年齢は戻せないが、心は50年くらい若返らせるのは造作ないことである。

Dscn1902 田子倉湖をとりまく山裾も色彩の饗宴を繰り広げている。
出だしは天気の不安にさいなまれたが、終わり良ければすべて良し、という結末となった。

Static 今日の行程~往復なので登りだけ記録した。
斜めに横切っている破線はJR只見線の六十里越トンネル。

久し振りの満ち足りた山行。
気分は尾崎喜八のいう「一日の王」で、帰路のロングドライブも苦にならなかった。

|

« 会津の山・2~赤崩山に門前払い~転じて月山へ | トップページ | 落ち葉のドライブ~大笹牧場から霧降の滝 »

登山」カテゴリの記事

コメント

鬼ヶ面という名に恥じない魅力にあふれた山ですね。鬼という言葉はなまじっかなものは許さない気迫を含んでいますものね。
すっきりと晴れ渡った山頂からの景色を見たい気もしたのですが、この雲間に見え隠れする自然美、形容しがたい魅力を感じます。
風花さんのカメラテクニックには詩情を感じます。

投稿: おキヨ | 2013年11月 8日 (金) 11時37分

おキヨ様
「鬼」には古来、恐ろしいもの、悪いものの意味で使われる場合が多いですが、反面、強いもの、神に近いものとして使われることもあります。
山名でも同様に、見るからに悪相で恐ろしい山に付けられた名前の場合と、猛々しい、雄々しいと感じて命名されたケースもあるのではないでしょうか。
いずれにしても山麓の民が素朴な感性で感じ取ったままに命名されたものでしょうね。
私の写真など、ブログに使うことを意識している程度で、優れたカメラアイなどとは無縁なしろものです。
写真を多用すると、文章を少なくできるので、これも横着のなせる業ですね。

投稿: 風花爺さん | 2013年11月 8日 (金) 18時13分

風花さん 、こんばんは

会津周辺には様々な山があり、整備もされているのですね…有名な山ばかりが思い浮かびますが、山には個性があり、行ってみないと解らない事が多いです。今回の山旅レポでは、風花さんのテンションや感動がしっかり伝わって来ました。

投稿: | 2013年11月 9日 (土) 21時27分

岳様
仮に贔屓目にみてもスタープレイヤー揃いの北アルプスに比べて会津や越後の山は見劣りがします。
それでも惹かれるものがあります。
信州の里近い山もそうだと思いますが、うまく言えないのですが、どこか懐かしいのです。
里山の延長のようなものなんでしょうか。
ご馳走でも、ミシュランガイドに載っているような超一流の料理ばかりでは食傷して(食傷するほど食べたことはありませんが・・・)しまい、B級グルメのほうが美味しく思えるようなことになるのと同じでしょうね。
女性でも美人ばかりでは・・・オットット脱線してしまいそうです。

投稿: 風花爺さん | 2013年11月10日 (日) 07時04分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/393418/53838998

この記事へのトラックバック一覧です: 六十里越から鬼ヶ面山:

« 会津の山・2~赤崩山に門前払い~転じて月山へ | トップページ | 落ち葉のドライブ~大笹牧場から霧降の滝 »