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渡邉玉枝さんと歩いた御坂・毛無山から十二ヶ岳

2013年10月22日

昨年5月19日、チベット側から2度目のエヴェレスト登頂を果たし、それは同時にご自身が持つ女性世界最高齢登頂記録を10年ぶりに塗り替え、という快挙を果たした渡邉玉枝さん。
そのために多忙を極めていた渡邉さんと2年ぶりに山歩きができる機会が訪れた。
私たちの会は渡邉さんとは10年以上にわたりお付き合いがあり、年に一度だけ山歩きにご一緒していただける淡い関係が続いている。

登山の力においてはエヴェレストと高尾山ほどの開きがあるが、いつもながらそんな気振りをいささかもみせない。

日本の登山界では渡邉さんの人となりについてはつとに知られているが、褒めない人はいない。
毀誉褒貶は人の世の常なのに、実に稀有なことである。
奢らない、高ぶらない、媚びない、慎ましやかで登山以外のことにはまるで無欲で、人が持つ美質を実に自然に備えている。

これだけの偉大な足跡を残していれば、登山用品メーカーからのオファー、執筆、対談など様々な収入の途ががあるだろうと思われるのに、およそ無関心。
現にそうした名声を上手にビジネス化している登山家は多い。


好きな登山を、金を得るための手段に用いる、というような俗物根性はコレポッチも持ち合わせていないようで(もったいない・・・)遠征に必要な資金は常に自己調達のようである。
この潔さ・・・誰にも真似できまい。
 

この日(19日)渡邉さんのホームグランド御坂の「毛無山1500mから十二ヶ岳1683m」の縦走をする私たちの会の山行に同行いただくのに、ご本人は嫌がるのだが、敬愛をこめて「玉枝先生」と呼ばせていただいた。

河口湖で玉枝先生と合流し、登山スタート地点となる河口湖と西湖の間の文化洞トンネルへ。

Imgp0390_original いつものようにストレッチで体をほぐし 

Dscn1798 玉枝先生を先頭にいざスタート!

Rimg3089_1600_large 五合目から富士山頂まで2時間半で登る玉枝先生にとっては、中高年のペースに合わせると息も切らせず、質問攻めにも軽く応答。

Dscn1800 毛無山の山頂近く、草原になると初冠雪の富士 ~新宿を出てからの途中で小雨が降りだしたが、河口湖IC辺りから富士が姿を見せた。
河口湖に住む玉枝さんにもこの秋初めての冠雪だそうである。
富士には「月見草」ではなくやはり「雪」のほうがよく似合う。

Imgp0412_original 最初の頂「毛無山」で総勢19人勢ぞろい。

Imgp0414_original ご本人をそのままにして、私だけボカシを入れるわけにはまいらないので、花の素顔?を晒します。

Rimg3102_1600_large これから本隊が向かう「十二ヶ岳」 

Dscf4615_original 十二ヶ岳へは変化に富んだ縦走になる。

Imgp0443_original_2 十一ヶ岳と十二7ヶ岳の間は深くて鋭いキレット(切戸)になっているので不安定な梯子で渡るようになっている。

Dscf4664_original ♪花も嵐も踏みこえて・・・着いた「十二ヶ岳」 山頂

Dscf4676_original 十二ヶ岳からの下降も鎖、ロープなどを使う急降下の連続で、神経をつかうことおびただしい。

Dscn1807 下山口に到着 とたんに雨が落ちてきた。

Dscf4690_original 風呂上りにまずは一献!日本酒党のようです。
ここでも玉枝センセイの気取りのない自然児ぶりを拝見。

Imgp0479_original 山を歩いて快い疲れを風呂でほぐし、湯上りの一杯を喉に通せばだれもがこんな笑顔になれる。

Imgp0481_original 今朝合流したところで、またの再会を約してお別れです。
今日一日、たくさんの思い出に残るシーンを演出いただきありがとうございました。

畑仕事に精を出される日々が、心豊かな日々でありますよう・・・・・・。

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コメント

三浦雄一郎さんの名前は全国に知れ渡っていても、渡邊玉枝さんという女性登山家の名を知る人が少ない〔おそらく〕のはこれで判りました。
ほんの些細なことでも、アピールしたがる今の時代にこういう方はとても珍しい存在ですね。

いいですね。世界的快挙を果たして、あとはわれ関せず、淡々と畑仕事。。。この方の本当に凄いところはここですね。


投稿: おキヨ | 2013年10月22日 (火) 12時15分

おキヨ様
渡邉さんの印象は誰もが異口同音に語るように、ごくごく普通のおばさんです。
ところがその精神性において、一般的な水準をはるかに超越しているように思えます。
もちろん普通に生活しているのですが、すごいのはご自分がとんでもなく高い場所にいることに全然気づいていないのですね。
というよりそうしたことにすら無頓着なんです。
世俗的なことに頓着しないことに努力しているのではなく、天性なんだろうと思います。
何やっても自然児そのまんまで、とても敵わない、という気がしてなりません。

投稿: 風花爺さん | 2013年10月22日 (火) 16時18分

風花さん、こんにちは

確か70歳代?お元気ですね!一年に一度とは、それも楽しみですね。毛無山からの縦走路は、かなりのアップダウンがあり険しいと聞いた事があります。日本酒党とはこれも驚き!先週は松本で田部井淳子さんの講演会があり、一千人を超える入場者があったそうです。足は血液のポンプと言いますから、やはり歩かないといけませんね。

投稿: | 2013年10月23日 (水) 16時43分

岳様
渡邉さんは昨年73歳で2度目のエヴェレスト登頂に成功しています。
渡邉さんが凄いのは38歳でマッキンリーの「アメリカンダイレクト」という難ルートで成功して以来、8千m峰5座(6回)のほか世界各地の高峰に登っているのですが、一度も失敗していないことです。
これはあまり話題にならないのですが(ご本人も自慢したりしません)多分ほかの誰もが成し遂げていない記録だろうとおもいます。
あの華奢な体のどこにそんなパワーが秘められているのか不思議でなりません。
体質的に高所に強いことはこれまでの実績で証明されているのですが・・・。
田部井淳子さん、三浦雄一郎さん、野口健さんなどと比べてマスコミの露出度は全然少ないのですが、山のプロ(およびハイアマチュア)の間では渡邉さんの評価はダントツで一番ですね。

投稿: 風花爺さん | 2013年10月23日 (水) 20時14分

風花さま~ 今晩は。

見事な冠雪の富士山バックに今なを現役で活躍される山ガールと山ボーイの面々
白日に晒されたダンディな花の素顔を徳と拝見させて頂きました。
やはり山に登っていられるだけあってお若いですネ~
まだまだ10年は大丈夫でしょう。

渡邊玉枝さんをお写真で拝見していると
どうみても世界最高峰のエベレストや8千m峰5座も登っていられる方にはとても見えません。
どこにこんな超越したスタミナがあるのかと不思議な気がします。
ごく普通のおばさんですネ(失礼)田部井さんや三浦さんに比べて
メチャー慎まし、山仲間の間ではく好感度ナンバワンと云うのも判る気がします。

そんな渡邊さんと年1回恒例の山歩き、ご一緒してお話を伺っているだけでも
楽しくなりそうですネ。

投稿: かおり | 2013年10月23日 (水) 22時36分

かおり様
富士の冠雪は大幅に遅れていたのですが、この日数日ぶりに姿を見せたらドンピシャリ初冠雪でした。
この幸運には渡邉さんも少しばかり驚いていました。
渡邉さんには当然、対談、ドキュメンタリ作成、本の出版などの話が持ち込まれているようですが、すべてお断りしているそうです。
欲の無い方です。
私ら凡人には理解しがたい世界にいるのでしょうね。
そういう方と同じ空気を吸いながら自然の中を歩いた、そういう記憶は財産になります。
そのような財産を一つでも多くするためには私も老け込むわけにはいかない、と思ったりはします。
かおりさんのおだてに乗ったりしながら・・・。

投稿: 風花爺さん | 2013年10月24日 (木) 20時14分

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