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「戦火の馬」~馬にとっての戦争とは?

2013年9月24日

連休入り口で、2日間、好天の中で長野県下の小さな山歩きをしたが、材料に乏しくてそのレポをアップすることをためらっている。

そこで、ブログ上でのお付き合いのあるOさんが、いつぞやブログで褒めていたS・スピルバーグの「戦火の馬」を観たら、これが素晴らしい感動物語だったので、遅まきながらの紹介を・・・。
第一次世界大戦の時の実話をもとに書かれた物語をS・スピルバーグが映画化したものである。
演技しているかのように思える馬・ジョーイの目から見た、むごいい戦争。
その中で重ねられていく数々の感動的シーン。
声高には主張しないが、やはり反戦のメッセージが伝わってくる。

私にとってとりわけ目を奪われたのがイントロで映し出される 英国・デヴォン州(正確には現在こういう州名はないらしいが・・・)イズリー村の風景である。
私は訪れたことはないが、デヴォンはイングランド南西部にあり、典型的な英国のカントリーサイドの風景を映し出している。
エバーグリーンと呼ばれる牧草地帯。
それと隣り合わせにあるヒースの原野、いや荒野のほうがピッタリくる。

Dscn1684 これぞイギリスのカントリーサイド!

Dscn1675 石造りの農家 ~テッド・ナラコットの一家が住む。

Dscn1674 テッドは大枚をはたいて農耕馬ではないサラブレットを買ってしまい、妻から激しくなじられる。

Dscn1680 息子のアルバートはこの馬の誕生から知っていてジョーイと名づけて慈しむ。
物語はアルバートとジョーイとの交感を縦糸として綴られる。

Dscn1687 第一次世界戦争の勃発でジョーイは軍馬として徴用され、アルバートとの惜別の日を迎える。

Dscn1688 去っていくジョーイ ~このシーンのライムストーンの家並みはデヴォンではなくコッツウオルズ地方のそれである。

Dscn1695 戦火の中で翻弄されるジョーイは逃走中、有刺鉄線にからめとられてしまう。
戦いあうイギリスとドイツの兵士が一人ずつで協力してジョーイを有刺鉄線から助け出す。
この場面での二人が交わす会話が、戦争中とは思えない友情に溢れたもので、目頭が熱くなってしまう。

Dscn1700 兵士になっていたアルバートはガス爆弾で視力を失っていたが、ジョーイと再会する。

Dscn1706 戦争が終わり、競売にかけられたジョーイを孫娘の思い出に落札したフランスの老人。
アルバートとジョーイの関係を知り、ジョーイをアルバートに”君の馬だ”と引き渡す。 ~ここでも泣かせてくれます。

Dscn1713 燃える夕日が染める荒野の中をアルバートとジョーイが父母の待つ故郷へ帰ってくる。
~映画では定番の作画だが、やはりいいですよ・・・これは。

Dscn1716 

Dscn1718 迎える母

Dscn1725 父も加わって・・・
生きている間に出会えて良かった!としみじみ思える名作 ~これも間違いなくその一篇である。

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コメント

記事を拝見してこの映画を観た時の感動を思い出しました。

イギリスの片田舎の風景の美しさ、人の豊かな感情、馬と人間の心の交流、どれを取っても詩情あふれる物語で、それが戦争を背景に描かれていて、スピルバーグの異才ぶりが発揮されていますね。
人の胸に訴えるところが鮮やかに浮き彫りにされている作品だと思いました。


投稿: おキヨ | 2013年9月24日 (火) 11時55分

おキヨ様
あなたのブログで拝見し記憶に残っていたのですが、ついに映画館では機会がなく、WOWOWで観たのです。
昨今のCGを駆使した特撮ものなど、やたら派手なアクション映画には関心が薄れましたが、反動的にたとえ小品でも感動を呼ぶ映画がますます好ましくなりました。

英国の田園風景は随分人間の手が加えられているのですが、どうしてこんなにも美しいのか、と思えてなりません。
山がほとんど無いので風景は平板なんですが、地平線のはてまで続くゆったりとした大地のうねりが郷愁を呼ぶのです。
再びその風光に接することはないでしょう。
遠い国になりました。

投稿: 風花爺さん | 2013年9月24日 (火) 15時41分

こんにちは
長野県下の小さな山と聞き、興味深いですね~。岳も上田や小諸の里山によく行きましたが、それぞれ発見があり、眺望には圧倒される事が多々ありました。是非ご紹介下さい。
お二人が褒め称える映画、興味を持ちました。是非観たいものです。イギリスのあの田園風景は今も瞼に焼き付いていますし、家の造りも統一されていて、上空からもメルヘンの世界を感じました。信州にも建物を規制している小布施や、看板の無い安曇野は魅力的な町です。

投稿: | 2013年9月24日 (火) 16時03分

岳様
何気なく書いたものに関心を寄せていただきありがとうございます。
岳さんの行動半径かと思いますが、菅平に隣接する峰の原に渋谷区の山の家があります。
私たちのハイキングクラブでは恒例として毎年9月にここに一泊し、その前後に周辺の山を歩いています。
もう10年余続いています。
今年は初日に2班に分かれ「子檀嶺岳」と「十観山」を歩きました。
翌日は「八子ヶ峰」の草原の尾根を歩きました。
この日は空気が澄んで遠望が利きました。
欲を言えばアルプスが雪を纏っていたらもっとみんなの感動も大きかったろうと思います。
10年続けているとあらかたの山は登りつくした感があり、山の選定がだんだん悩ましくなります。

投稿: 風花爺さん | 2013年9月24日 (火) 17時45分

こんばんは

9月と聞くと思い出しますが、上田市の子檀岳の近くに独鈷山と言う里山があります。この時期にはヤマボウシの実がたわわですし、マタタビの実が登山道にいっぱい落ちていました。マタタビ酒、そろそろ味わってみましょう!


投稿: | 2013年9月27日 (金) 20時44分

岳様
山名を挙げていただいた「独鈷山」は昨年「夫神岳」と併せて歩いてみました。
ヤマボウシには気がつきませんでした。
私の草庵にもありまして、赤い小さな粒粒の実が成りますね。
食べられるそうですが、私は口にしたことはありません。
マタタビ酒も飲んだことありません。
人が飲むと猫みたいにテンションが騰がるのでしょうか?
もっともマタタビ酒ならずともアルコールが入ればだれでもハイになるでしょうが・・・
昨日(27日)四阿山に登りましたが途中アサマブドウがたくさん実っていました。

投稿: 風花爺さん | 2013年9月28日 (土) 06時35分

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