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愛鷹山・越前岳へ~富士の足元にも及びませぬが・・・

2013年5月19日

越前岳、位牌岳、鋸岳、袴腰岳、黒岳、愛鷹山などで構成される「愛鷹(あしたか)連峰」はとても不遇な山である。
高さでは平凡だが、秀麗な山容はなかなか捨てがたいものがあり、けっこう我ら山好きの目にはついている。
なのに、不運なことにあのスーパースター富士山がそばにいるため、多くの人々の目はそちらに奪われ、愛鷹山はまるで無視されてしまう。

Static 今日(18日)歩いた軌跡~上のラインを右から左下へ辿り、山頂から南へ下り、右上えと戻っていく。

Dscn1056 御殿場の市街を抜けると西に愛鷹連山が見える。
右のピークがこれから登る「越前岳」1504m。対照的な左のピークは「位牌岳」

Dscn1057    

Dscn1058 足元から見える富士~南側から見るのは久しぶり。

Dscn1074 登山口の山神社にある「松永塚」の解説板。
昭和3年10月、登山道のない当時、静岡商業生徒だった松永敏男と学友が風雨のため鋸岳付近で遭難死した。
御殿場実業学校生6人がこれを悼み、愛鷹連峰一帯の登山道を開削した、との記述がある。

Dscn1060 看板に偽りあり、の見本みたいな富士見峠。
富士方向は密生した樹木で閉ざされていてまったく見えない。
もっとも昔の本では「富士の展望が素晴らしい」と書かれているので時の経過でこうなってしまったのであろう。

Dscn1061 愛鷹山中、一番の難所とされている「鋸岳」~今日はここまで行かない。

Dscn1065 富士見台からの富士~朝は全身が見えていたのに、早くもガスが包み始めている。
高名な写真家・岡田紅陽氏がここから撮った富士のデザインが、昭和13年に発行された50銭紙幣に使われていたそうだ。
いうまでもなく、私もこの紙幣にお目にかかった記憶はない。

Dscn1067 越前岳山頂 ~朝はあんなに上天気だったのに、早くも四囲はガスで覆われてしまった。

Dscn1070 ありふれているのだが、イワカガミを・・・

Dscn1068 鋸岳が近づいてくる

Dscn1071 割石峠への下り道、右手の急斜面にピンクの色が散らばっているのが見えた。・・・ハクサンコザクラ ? 愛鷹でこの花が咲くのか?
10mほど先だが、そこへはあまりに危険で一歩も近寄れない。
望遠側にいっぱいに寄せたが、コンパクトカメラの情けなさでこれ以上は寄れない。
パソコン画面でアップしてみると間違いなくハクサンコザクラにしか見えない。
ネットで検索をかけた範囲では愛鷹山でこの花を見た、という記事には出会わない。
・・・もしかしたら世紀の大発見・・・・か

Dscn1072 割石峠 ~向こうの狭い切れ間を抜ける道があるらしいが、判然としない。

Dscn1073 割石峠からは、破片岩がビッシリと詰まった急な涸沢をケルンや薄いペンキやテープなどで道のないルートを拾いながら下降する。
ウンザリする気持ちをなだめてくれるのが、時折みかけるミツバツツジである。

いつも思うが、山を歩いて失望させられることは滅多にない。
たいがいは少しばかりできかかった心の隙間が満たされて山を降りる。
今日もそうだった。
もっともこっちに惚れた弱みもあるのだが・・・。

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コメント

こんばんは

間違い無く惚れた弱みでしょうね~happy01
この角度の富士山は初めて観ました。最高です!
更につずら折りの登山道、感動の写真を拝見、ありがとうございましtら。


投稿: | 2013年5月18日 (土) 21時46分

愛鷹連峰・・・命名の由来はこの鷹が羽を広げた形によるものでしょうか。なかなか優美な羽の形ですね。。。

鋸山の山容数日前に観た戸隠山にちょった似た感じです。

人間惚れた弱みを持って生きられることは幸せかつ大事なこと、のように思います。場合により大変なこともありますけど。。。

投稿: おキヨ | 2013年5月19日 (日) 13時43分

岳様
ありふれている富士の写真を喜んでいただけてありがとうございます。
どこから見ても富士は富士ですが、それでも撮影位置によって微妙な違いを見つけられますね。
南面からだとご覧いただいたように富士宮ルートの電光形が幾何学模様を描いています。
また宝永火口(黒ずんだ部分)の形状も分かりやすいですね。

惚れて通えば千里も一里
振られて戻ればまた千里
・・・そんな千里なのか、一里なのか自分でもよく分からない道をまだしばらくは歩いて行くようです。

投稿: 風花爺さん | 2013年5月19日 (日) 20時27分

おキヨ様
うろ覚えなのですが、愛鷹の名は源家による富士の裾野での鷹狩りからきている、という解説があったような気がします。

鋸岳の姿は確かに戸隠山に似たところはありますね。
規模は何分の1かの小さなものですが・・・。

惚れてしまえばアバタも笑窪・・・
惚れ抜いた末に命まで山に捧げてしまった多くの岳人を思えば私など、まだまだ惚れ方に根性が入っていません。

投稿: 風花爺さん | 2013年5月19日 (日) 20時44分

イワカガミも可憐ですが、世紀の発見!のハクサンコザクラ。
これは貴重な一枚ですね。
恐ろしい程の急斜面に咲いているのですね。

満ち足りて山を降りた風花様は、もう次に登る山を心に描いていらっしゃるのでしょうか。
年間80近くの山に登るなら、4日に一度位は出掛けることになるのでしょうね。

投稿: 淡雪 | 2013年5月20日 (月) 13時30分

淡雪様
ハクサンコザクラは私の好きな山の花ベスト5に入ります。
生育地はたいがい雪解け水が豊富な湿潤地なのですが、ここで見た環境は少し違うのでオヤ?という気がいまだにしています。
危険過ぎて近づけなかったことが悔しくてなりません。
いくら好きな花、としてもまだ心中するまでの覚悟はできていません。

山歩きの予定は、いつも幾つかの在庫を抱えていますが、中には夢想に近いものもあったりしますので、在庫が順調にはけるとは限りません。

悩ましいのはこの在庫が一向に減らないのことです。
一つ消化すると、行きたい山が2つ増えるということの繰り返しで、滞貨は増殖するばかりなのです。

これって楽しみなのか業なのか、自分でもよく分かりません。

投稿: 風花爺さん | 2013年5月20日 (月) 15時40分

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