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重箱の隅?の山~破風山

2013年3月3日

埼玉県の西北、神流川に接する辺りには小粒ながらも、ガイドブックなどに時折登場する山が幾つかある。
~野口冬人さんの古い本を読むと「児玉丘陵」と呼んでいますね。
一応、東京近郊の山とされてはいるが、交通不便で、新宿起点だと電車やバスに5~6回くらい乗り換えなければ辿りつけない。
それが理由でこれまでほとんど足を向けていなかったが、山荘を起点にすると時間距離が大幅に短縮される。
その方法で登り残している山を一つづつ消していこう。
「重箱の隅」の山などというと、このエリアのファンには叱られそうだが・・・。
今日(2日)歩いた「破風山(はっぷさん)」626.8mもそんな低山の一つ。

皆野町「満願の湯」の上にある駐車場からスタート。
車道の終わりは山上集落の「風戸」

Dscn0670 生活の気配は感じとれない。
ここも廃村への道を辿っているらしいが、珍しく人がいたので言葉を交わす。
地名は「ふっど」と読むそうである。
日当たりの良い緩やかな傾斜地。
心豊かな暮らしが営まれていたであろう、このような美しい日本の原風景が日本中で消えていく。

Dscn0672 猿岩
雑木の疎林の中に突如、無骨な岩が現れる。
こちら側取り付くと、途中真新しいトラロープも張られ岩の上に出られる。

Dscn0673 破風山頂。三等三角点。
南に端正な武甲山が近いが、強い寒風の吹き出しで、土埃が舞い上がっているせいか不鮮明でカメラを向ける気がしない。
ラーメンをつくったがテルモス(サーモス)の湯温が熱湯より下がっているせいか正直、出来栄えはよろしくない。

山頂を辞して西へ向かう。

Dscn0676 如金サマ、という小さな岩。
そこからは岩交じりで、鎖場や、ヤセ尾根などもあり、ここまでの単調な歩きに少し刺激が加わった。

大前山653Mという今日の最高点を通過して山をくだる。
このあたりは地図にもルートが無いが、道があったらとにかく北へ下れば満願の湯に戻れる車道に出るはずだ。

Dscn0679 開けた廃村に出た。(後で調べたら大前らしい)
遠景、一番奥が長瀞の「宝登山」
ここに建っていた「バス停へ」という標識のため方向を誤まり、遠回りをさせられる結果となった。
北へ向かうはずの道が西へ向かっているので、途中オカシイと感じたが、もう進むしかない。
それでも車道に下りついた。
地名が分かるものが何も無いので当惑はしたが、およその見当はついているので方向を決める。
当てずっぽうに下った道はやがてバスが通う道に突き当たった。
バス停があり「小前入口」と表示されていた。
確かこのバス道は以前「城峰山」に向かった時に利用したバスが走った道であろう。
自分の位置はハッキリしたものの、長い車道の下りで閉口させられ、ようやく目指す「華厳の滝」に着いた。

Dscn0680 本家「華厳の滝」に比べると曾孫くらいのスケール。
「水潜寺」というこのあたりの名刹を素通りして満願の湯へ戻った。

山歩きをしながら目にする廃村を見るたびに思う。
ほんの僅かな人しか住んでいない限界集落のための、行政サービスなどの社会的コストは相当なものだろう。
それは結局、税金で賄っているいることを思えば、町へ下りる集約化が望ましい。
しかし、ここで生まれ、ここで生きてきた人の、ここで生を全うしたい、という気持ちもよく分かる気がする。
この問題、どうすれば解決できるのだろうか。
いや、そもそも正解などありはしないのだろう。

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コメント

破風山、なんと懐かしい・・・と言いますのは、私がこの地方へ越してきたころ、夫と共にはじめて登った山です。
その頃夫が秩父の山波の豊かさに興味を持ち、私の為に最も初歩的な山ということで選んだのが破風山でした。
小さいながら、私としては結構な登り加減の山だったことを記憶しています。


投稿: おキヨ | 2013年3月 4日 (月) 12時08分

おキヨ様
それは、それは!
夫唱婦随のころの(イヤ失礼! 今もそうでしょうが)思い出の山ですか!
その連想で一首浮かびました。
「面映き 思いでなれや 秋晴れの 城ヶ島山 二人のぼりし」
イヤイヤ 拙作ではありません。
若山牧水夫人、貴志子の作品です。

私の山歩きも、このように下降局面に入っています。
それはそれで、それなりの楽しめ方もあるのですが・・・。

投稿: 風花爺さん | 2013年3月 4日 (月) 15時42分

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