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小兵といえども侮れない「四阿屋山」

2013年3月8日

秩父の「四阿屋(あずまや)山」771・6mはフクジュソウとセツブンソウで知られているので、女性的な山との印象がある。
ところが実態は小兵ながらも、岩の鎧をまとった無骨な男くさい山であった。
それもそのはず、この山は、峨々たる岩山・両神山が東へ延ばす長い山稜の東の端にあり、あたかも君主を守る、最初の砦という位置にある。

6日(木)昭和ICから藤岡ICへ。
秩父へと向かう下道を走り100km足らず、2時間強で登山口の「大堤」BS前の駐車スペースに着いた。

四阿屋山へは頭がパニックを起こしそうなくらいたくさんのルートが通じているが、今日の予定は「つつじ新道」という。
このルートにはかなり手強い岩場が立ち塞がっている、ということなので、これを登り、一般ルートを下る予定にしている。

Dscn0704 ガードレールの切れ目にある登山口。
杉の植林の急な坂道を登り、尾根に出ると・・・

Dscn0705 直進の岩場は危険だと・・・despair sad
ここで逃げたら男がすたる・・・(とっくにすたっているのに・・・)

Dscn0707 2つ目の鎖場で立ちはだかる岩。
高さは5~6mくらいで、ほぼ垂直。
準備として手袋を脱ぎ素手になる。
ご覧の通り鎖の左側は左足を置くスタンスが全くない。
ホンの1cmほどの出っ張りに爪先だけを載せ、微妙なバランスを保持しながらの攀じ登りをくりかえすこと4~5回。
途中、ダメかな?と弱気になりそうな自分を叱咤。
”ジイさん、根性入れていけ!”
難所で有名な「劔岳」の「カニノタテバイ」に比べて、こちらの方が技術的には難しい。
高度感がないのでその分助かるが、この倍の高さがあったら腕力だけでは登れないだろうから、極めて危険になるに違いない。

この先にも長い鎖場が断続するがもう難しいものは無い。
階段状の最後の鎖を通過すると山頂。

Dscn0710 三等三角点。

Dscn0708 狭い山頂は「両神山」にだけ開けている。

Dscn0712 こちらは「二子山」
こんなに可愛らしい岩峰だが、近寄ると一筋縄ではいかない。
さしずめ言い寄るとただでは済まない「小悪魔ブリジット・バルドー」か。
・・・・と言っても、バルドーって?という時代か、今は。

一般ルートの下山路も長い鎖場が続き、足元が凍っていることもあり油断ができない。
両神神社奥社を過ぎると緩やかになり、やがて日当たりの良い緩傾斜地が開け、そこかしこに福寿草が開き、蝋梅が馥郁(ふくいく)たる香りを漂わせていた。

Dscn0718      

Dscn0717 このあたりではやはり目立つ「武甲山」
車に戻り「セツブンソウ自生地」へ

Dscn0723 小さくてジミな花なので探しにくい。
開花が始ったばかりだそうで・・・。

Dscn0727 もう一度、山麓からの武甲山

Dscn0729 先日は素通りしてしまったので寝覚めが悪く、帰路に水潜寺にお参り。
秩父巡礼、三十四札所の最後の結願寺になる。
いきなり最後の寺にお参りするだけで三十四寺分のご利益(ごりやく)に預かろうなどとは虫が良すぎるか。
いつの日にか順番を追ってお参りしよう、などと殊勝な気持ちになれるかもしれないな。

                                           

                                             

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登山」カテゴリの記事

コメント

クサリ場 難所 上級者コース と書かれているだけに、垂直の5~6mの崖は恐ろしく見えます。私は高所恐怖症なので尚更です。鎖は風雨にさらされて、錆びて切れたりしないのでしょうか…。それとも何方かが管理、点検しているのでしょうか…。

セツブンソウは、なんとなくクリスマスローズに似ているように見えます。花びらの感触など、実際に見ると違うのかもしれませんが。

四阿屋山も難読ですね。
山に登る方々はもちろんですが、関東地方にお住まいの方々は近辺の山の名前を皆さん読めるのかもしれませんね。
と言いますのは、札幌に住んでいたとき、東京や大阪方面からの転校生が、「阿寒(あかん)湖」や「増毛(ましけ)」「大楽毛(おたのしけ)」など、難読ではないのですが珍しがって大いに楽しんでいたのを思い出したからです。
関東地方に住みながら、読めないのは私の勉強不足かも。
これからこちらで勉強させていただきます^^。

投稿: 淡雪 | 2013年3月 8日 (金) 19時11分

淡雪様
私も正真正銘の高所恐怖症なんです。
なのに怖いものみたさなのか、何故か岩にしがみついてしまうのです。
鎖は、それを止めているアンカーと共に大抵はしっかりしたものが取り付けてあって、これまで鎖が切れたりしての事故は、私は知りません。
中にはアンカーがぐらついたり、余りにも年月が経過して切れる惧れがあるものも無いではないですが、そのあたりのことは管理者(多くは自治体)が点検、交換をしています。
写真では分かりにくいのですが、セツブンソウとクリスマスローズでは随分違いがあります。
前者は花弁の大きさが1cmくらいの小さなもので、後者の5分の1くらいです。
花色も前者は地味な一色で、後者が多彩な花色を誇るのとは異なりま。
葉の大きさにいたってはクリスマスローズは可愛げがないほど大きいですね。

地名や山名には地元の人には読めて当たり前としても、地元以外では読めなくて当たり前、というケースが非常に多いですね。
特に北海道ではアイヌ語に明治政府が無理して国語を充てたために、殆んどがそのケースに当てはめられますね。
読めないのが当たり前のケースは、知ることでしか読めるようになれません。
一例ですが、難読山名の典型として良く引かれるものに、大分県の「一尺八寸山」というのがあります。
「ミオウヤマ」と読むのですが、絶対に論理的には読むことが出来ないですよね。
私は少年時代、地理が好きで、読書にも熱心だったので、地名などは割りに早くから読めていましたし、山歩きをするようになってからは、知ることで難読山名もある程度読めるようになりました。
好きこそものの上手なれ、でしょうか。

投稿: 風花爺さん | 2013年3月 8日 (金) 21時11分

風花爺さん様は高所恐怖症なのですか…それは意外です。
山が好き、登りたいという気持が恐怖感を超えて、登らずにはいられない…それほど魅力的な世界なのでしょうね。

「一尺八寸山」の伝説を読んでみました。このようにして名付けられる山もあるんですね…。
北海道の地名は多くはアイヌ語で由来ははっきりしていますが、無理に漢字に置き換えられたため、判読が難しいものが多いですね。「アイヌ語の地名はその土地の特徴をよく表しているのに、漢字に置き換えたために本来の意味が曖昧になった…地名をカタカナに戻すべきだ」と主張する研究者もいます。

私も子供の頃「本の虫」と言われましたが、どうもあまり地名が出てくるような本ではなくて世界名作童話など…父の旧漢字、旧仮名の本まで覗いてみたり。比較的漢字が読めるつもりでいましたのに、打ち砕かれたのが、「山の名前」というわけです。

セツブンソウ、見たことがないのですが、実際は小さな花なのですね。大きめの鉢に白いクリスマスローズを育てているものですからつい。確かにクリスマスローズの葉は大きくて固くなりうっかりして指先を切ったことがあります。

投稿: | 2013年3月 9日 (土) 12時23分

すみません。名前を書き忘れました。↑は淡雪です。

投稿: 淡雪 | 2013年3月 9日 (土) 12時29分

淡雪様
セツブンソウの大きさがどれくらいのものかは、写真で回りの落ち葉と比べていただけると分かりやすかなと思います。

投稿: 風花爺さん | 2013年3月 9日 (土) 15時08分

本当にそうですね。バランスに注意しなくてはいけませんね。朴の木の落ち葉ではあるまいし^^。
セツブンソウと、クリスマスローズ、共通点は「キンポウゲ科」の花。でもだいぶ違うことが、お陰様でわかりました。

投稿: 淡雪 | 2013年3月 9日 (土) 22時53分

淡雪様
朴の木の葉のことです。
すっかり落葉した時期に山道を歩いていると、地表が白っぽく見えることがあります。
朴の葉が裏返しに落ちて地表を覆っているせいです。
裏向きか、表向きに落ちるかの確率は2分の1のはずです。
ある人が、朴の葉は裏向きに落ちる、と断言していましたが、そうした現象を見ると、そうかもしれないと思ってしまいます。

投稿: 風花爺さん | 2013年3月10日 (日) 06時52分

朴の落ち葉で地表が白っぽく見える…実際に山歩きをしなければ知り得ないことですね。魅力的なお話です。
昨秋、富士山近くのお宅の広い庭の隅で朴の落ち葉を見ました。まだ2~3枚でしたが、確かに裏返しに落ちていたと思います。秋までに体調を整えて、新幹線に乗れるようになれば、是非、朴の落葉を観察してみたいと思います。少し希望が湧いてきました。

投稿: 淡雪 | 2013年3月10日 (日) 11時33分

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