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2012年3月

あわや!の出来ごと~谷川岳・旧道歩きで

2012年3月28日

あえて、恥をさらす出来ごとをアップします。

昨日(3月27日)毎年、この時期恒例になっている谷川岳・中腹の旧道歩きに入りました。
いつものようにベースプラザ(谷川岳ロープウエイ乗り場)に駐車し、旧道へ。
除雪されていない旧道の入り口になるといきなり雪の壁がたちはだかっていました。

P3270746   こんな風に高さ2mほどの雪壁・・・
右のストックの位置の壁を崩して、壁の上へ。
”雪がとんでもなく多い”~ある程度の予想はしていたが、それを超えています。
例年なら3月上旬くらいの状態ですね。

P3270729_2  ~ の雪の下に国道があるんです・・・

P3270734 眼下の湯檜曽川も細い一筋の流れ。

P3270736 近づくとマチガ沢は完全に雪に埋まっていた。

P3270742 一の倉沢の全景                                           

P3270744 振り返る湯檜曽川の対岸

雪が深いのでここから戻る。
何事も無ければ記事もこれで終わりになるはず、でした。
しかし、今日はここまでは前菜で、メインディッシュはこれからです。

戻り始めて程なく何かをしようとして立ち止まったその時、外した右手の手袋が手を離れて雪の上に落下。
雪面が傾斜していたため、手袋はそのまま急な斜面へと落下を続けます。
それでも30mほど下のブナの立ち木の回りのブッシュで止まりました。
100円ショップで買った程度のものなら、諦めてしまう状況です。
ですが、この手袋は私の手持ちのものとしては上等なもの。
何とか回収しよう、そう決心し慎重にズルズル滑る斜面の下降に入りました。

一度は5mほど滑りました。
ようやく手袋まで5mほどに近づいたその時、右足がズボッと潜り、固定された右足を支点に半回転し、頭を下にして仰向けに転倒。
取られた右足が抜けません。
”これは非常にマズイ”~10ヶ月前、八ヶ岳で起こした全く同じ状況の再現になりました。
あの時も足が抜けない状態になってしまったのですがが、幸い同行者がいたので直ぐに雪を除けてもらい何事も無く終わりました。
しかし、今日は一人。
何しろ亀が頭を下にして仰向けになった状態です。
足が抜けないことにはどうしようもないのですが、どうにもこうにも抜けないのです。
どうもがいてみても、てこでも動かないのです。
ストックの先で足先辺りの雪を突いてみるものの、正確にヒットしないし、ピッケルは短すぎて足にまで届かないのです。
ストックを支えに上体を起こそうと何度も試みるものの、あっても無いもの同然のメタボの腹筋では何の役にも立ちません。
おまけに空っぽのはずの頭が重いものですからどうしても上体が起こせません。
要するに何とかしようとあがいてみても、なんともならない状況です。

誰かが通りかかれば簡単に助けてもらえるのですが、今の時期、こんなところに来る物好きは先ずいません。
頭が下ですから呼吸も苦しく、ノドから笛でも吹くような息がヒューヒューと洩れます。
”どうすればこの状況から抜けられるか?
幸い今はまだ時間があるし、暖かいのでさしたる問題はないが、このまま時間が過ぎれば・・・・・・”
「遭難」という文字が頭をよぎったりします。

”落ち着いて、よく考えろ!”と自分に言い聞かせはするのものの、内心の焦りは隠しようがない。
開高 健が言う「悠々として急げ」であるべきですが、そう簡単には参りません。
とにかく頭を少しでも高いほうへ移動させないことには・・・。
背中を雪面につけたまま、寸刻みで左の高いほうへずらしてみます。
それを数度繰り返すとフイに右足が軽くなりました。
見れば、あれほどの苦労がウソのよに足がスッポリ抜けていました。
反射的に時計を見ると12:03
随分長いこと苦戦したようだが、実は30分ほどのことでした。
半ば呆然としながら、圧迫されていた右足の回復を待ち、冷え切った右手を暖めました。

忌々しい手袋を回収し、道へ戻ります。
真っ直ぐ上がるのはきつそうなので左へトラバース。
その途中でダメージを受けていないはずの左足の太腿内側の筋肉が痙攣を起こしました。
初めてのことです。
時間をかけて旧道へ戻りました。
~幸いなことに痙攣は短い時間で収まりました。

すると、その先で一人の男性が休んでいました。
これから一の倉出合まで行くそうですから、もし私があのままだったらこの人に助けてもらうこととなっていたでしょうね。

災難は一瞬に起こる!
「九死に一生を得た」とまでの深刻な危機ではなかったが「三死に七生を得た」くらいのレベルだったかな・・・。
命取りにもなりかねなかったシクジリに意気消沈し、長い帰り道になりました。

ところで、もうこれに懲りて今後、金輪際山歩きは止めよう・・・・という神妙な反省に至らないのが直らない病の業です。

一夜明けての状態~右足太腿が相当な筋肉痛、付け根も同様。右脇腹も全体に筋肉痛。
これくらいは当然で、暫く山歩きはお休みします。                                     

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