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映画「劒岳 点の記」を観る

200年7月7日

その制作を知ってから待たされること2年。
ようやく先日、「新宿・バルト9」で観ることができました。

待たされただけのことがある出来栄えです。

名高い名キャメラマンだった木村監督作品だけあって、特に山岳シーンの圧倒的な画面は息をのみます。

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内容は・・・
もともとは非常に地味な仕事である「国土測量」が主題です。

それではドラマになりにくいですから<新田次郎>の原作はこれに「日本山岳会」との初登頂争い、という要素を入れました。

映画ではさらにドラマ性を加味しています。
当時、ただ一つ空白になっている「剣岳」の周辺を埋めることを使命とする「陸地測量部」
陸軍の威信にかけて、山岳会に遅れをとるまいとする陸軍。
当時の一般の人には理解し難い「山に登る」ことを目的として「剣岳」に挑む「日本山岳会」
「禁忌」の山、剣に登ることをためらう地元のこころの揺らぎ。

これらの要素が縦、横の糸になり、綾なす人間ドラマ。

測量手<柴崎芳太郎>、案内人<宇治長次郎>、日本山岳会<小島烏水>などの人物造形も良く出来てるように思います。
自己抑制的で、互いを認め、相手の功を素直に称える明治人の気質が実に爽やかに描かれ、感動的場面が続きます。

柴崎が一度目に剣に登頂したこと、その直後に山岳会のパーティが登頂したことなど、「登山史」上の史実とは随分違ったものになっています。

でも、映画はエンターテイメントの世界。
ドキュメントではないからそんなことは目くじら立てることはないでしょう。

この種の映画としては、リアリティもあって丁寧に作られていると感じます。
ただ、映画でもTVドラマでも常に気になるシーンがここでもありました。
それは重いザックを背負うとき、いとも軽々とヒョイと担ぎ上げてしまうことです。

私は昨今の役者についてはまるで無知ですが、印象ではキャスティングも当を得ているように思えました。

映画の雰囲気作りにかかせない音楽は<ビヴァルディ>の」四季」を初めとする「バロック音楽」でした。
これが不思議に合うのですね。

とにかく、もう一度見たい、と思える映画に久々に出会えました。

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コメント

以前から楽しみにされていた〔剱岳〕をご覧になったのですね♪
山への知識のある方がご覧になるとまたこの作品への想いが深く感じられるのではないでしょうか。。。
先日テレビで新田次郎の〔富士山頂〕という映画を観ましたが、
当時の大スターが勢ぞろいという、その賑やかさのほうが印象に残りました。〔NHKで観たドキュメンタリーは感動しました。〕
記事を拝見して観たい気持ちをそそられますが
映画館のない地方の私テレビ放映待ちです。。。

投稿: おキヨ | 2009年7月 7日 (火) 12時15分

丁度miyもこの記事をUPしたところでした…。
風花さんの足元にも及ばない記事ですが(笑)

でも山を登りたくなりますよね~~!
風花さんやかおりさんをつい思い浮かべてしまいましたよ~~\(~o~)/

投稿: miy | 2009年7月 7日 (火) 15時34分

おキヨ様
映画館ではご覧になれないのですか・・・
とても残念ですね。
殆んどの映画はTVやビディオでの観賞でも足りますね。
一部の作品はデジタルスクリーンの大画面で観ると、受け取る情報量の大きさに比例して、大きな感動を得られるような気がします。
TVでオンエアーされた時には是非、ご堪能ください。
明治の男たちのストイックな生き方が良く描かれていると思います。

投稿: 風花爺さん | 2009年7月 7日 (火) 17時51分

miy様
私なんか足元にも及ばない、強力な発信力を持つ「miyブログ」と競合してしまいましたか。
キビシイ!
こうなる可能性を想像しておくべきでしたね。
もう、「後の祭り」
覚悟を決めてこのまま晒しておきます。

投稿: 風花爺さん | 2009年7月 7日 (火) 17時56分

風花様~ おはようございます!
映画 剱岳「点の記」評判良さそうですね。
かおりはまだ映画は見ていませんが

初登頂でなかったという理由だけで
上層部から疎まれ、世間からも忘れられた存在の主人公 柴崎芳太郎 

先日、テレビ ドキュメンタリーで「剱岳、百年目の真実」という
4年前に放映されたのが再放送され、剱岳の標高が3000mを越えるか
話題になった当時の国土地理院の人たちの三等三角点を設置、
実測に至る活躍が描かれていました。

最新の技術で標高を測ったところ2998,6m、残念ながら
3000mには届かなかったのですが 
何と  百年前の柴崎芳太郎は2998,02mの実測!
これは側標の下の岩から計っているので
其の岩から最高点までの差が60センチですので
プラスすると2998,62mになります。

装備や天候に艱難苦労しながらも、今と寸分も変わらなかった正確さに
柴崎芳太郎の偉大さが判ります。

この夏は剱岳ブームになるのでは・・・・
かおりにとっても剱岳登頂は生涯忘れられない
思い出です。

風花様の前半期ラインナップ、拝見
凄い~の一言です。執念を通り越して ホント!
業どすな~(笑)

投稿: かおり | 2009年7月 8日 (水) 08時04分

かおり様
京都では公開はまだですか?
機会がありましたら是非ご覧ください。
かおりさんがおっしゃるとおり、柴崎一行の測量制度の高さには全く驚かされます。
今では想像もつかないような悪条件の中で、粗末な(?)計測器で、最新のGPS測量とほとんど差の無い数値をたたきだしているですから・・・。
それにしても剣岳を巡る謎は解明されません。
筆頭はもちろん例の「錫杖の頭」と「槍の穂先」
この解明は永遠になされないでしょうが、重要な働きをしているはずの<宇治長次郎>のことを<柴崎芳太郎が>記憶に無い、とその存在を否定したままだったのは何故なんでしょう。

投稿: 風花爺さん | 2009年7月 8日 (水) 10時02分

横レスすみません!
あまりにびっくりしたので!

>重要な働きをしているはずの<宇治長次郎>のことを<柴崎芳太郎が>記憶に無い、とその存在を否定したままだったのは何故なんでしょう。

そーだったんですか?

新田次郎の小説の方でも二人のいい関係が描かれていたのに…。

また新しいミステリーとして描かれそうですね。

投稿: miy | 2009年7月12日 (日) 18時13分

miy様
柴崎芳太郎は公表している文章では、宇治長次郎のいことを記憶していない、とし、また途中で落伍した案内人が一人いた、とも書いています。
禁断の山「剣岳」に登った、とすると、長次郎の立場が悪くなる、という理由があって、あえて名前を伏せた、という解釈があるのですが・・・。

投稿: 風花爺さん | 2009年7月12日 (日) 20時16分

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