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2009年4月

赤城・コフタ山?何だ、これは!

2009年4月28

私がニ住生活のため、東京と赤城山麓を往復する道中で気になっている山があります。
赤城山は幾つもの峰が群がる山群の総称ですが、その中で高さでは見劣りするものの、ルックスの良さではダントツの山があります。
赤城山群の西端には「鈴ヶ岳」があり良く知られていまます。
ここで取り上げるのはその「鈴ヶ岳」と対峙するように西側に立つ標高1310mほどの山ですが、地形図には名前がありません。

 P4231238                            

  赤城西域道路から見たそのダンディな無名峰。

                                          
この山を取り囲むように山道はあるようですが、山頂に至るルートはないようです。
およそ記録も見当たりません。

とにかく懐へ入ってみよう・・・
この山の北側にある地図の破線。
それから標高差、僅かに200mほど。なんとでもなりそうだ。
ということで23日向かいました。

見当をつけていたルートと現地付近の道の着き方は違うのですが、鈴ヶ岳への登山道を進み、適当な所で東向きに修正し、前方の稜線の鞍部を目指して、道の無い谷を横断。

遮二無二進むと、アレ不思議、人が歩いているらしいかすかな踏み跡を見つけました。
これを拾いながら稜線に出ると、右手になる目標の方向へ行く薄い踏み跡が笹の中に付いています。

少々の潅木などの間を縫って目標地点に到着。
そこで思いがけないものを見つけました。

P4231235 木の幹に付けられた小さな山名プレート。
それには「コフタ山」と記されています。
漢字だとどう書くのか?・・・全然思い浮かばない。

「フ」の肩が欠けているのでもしかしたら「ブ」かも知れない。
「コブタ=仔豚?」・・・いよいよ謎だな。

案ずるより産むは易し(今は、お産は一大難事になっているようですが・・・)。
拍子抜けするくらい簡単に宿題を一つ終えました。

この辺り、今は忘れられている登山道が幾筋もあるようです。
面白そうなので、すこしづつトレースしてみようかな・・・

(追記)
後で分かったことですが、横田昭二さんの『私が登った群馬300山』にこの山の記載があって、それによると「子双山=コブタ」となっています。
アチコチにある「双子山、双児山」の類でしょうか?
それにしては、見た目でも双子を連想するような「双耳峰」ではないのですが・・・。

                                                      

                                             

                                            

                                                                  

                                 

                                          

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葉桜の季節にやってきたもの

2009年4月23日

巷では桜のことなど全く話題になりませんが、標高700mの山荘では「三春の滝桜」の子孫が今を盛りと咲いています。

ところで、災害ではないですが、あれほどの騒ぎになったにもかかわらず、今ではほとんど話題にもならないで、忘れかけていたことが二つやってきました。

一つは「定額給付金」
天下の愚策だ!いや生活支援だ、やれ、景気浮揚策だなどと、あれほどかまびすしい議論をよんだのにやってきたときはもうヒッソリと。

思いがけない収入などありえない年金生活者にとって、あり難いはずなのになぜか素直に喜べないのです。
自分が払った税金が還ってきただけ、という論旨もストンと落ちません。

私には乾ききった砂地にジョウロでほんの少し水を撒いたら、水はたちまち吸い込まれ、アッと言う間にもとの乾いた砂地に戻ってしまう光景が目に浮かびます。

せめて2兆円が一斉に給付され、皆が”セーノ”で消費したら何かのウエーブが生じたかもしれませんが、こんな調子でばらまかれたってどんな効果も生まれないような気がします。
いったい誰が、どのように効果を測定するのでしょうか?

2兆円が全部消費に回されたとしても2兆円になっただけ。
給付に要した何千億円が無駄遣いで終わってしまう虚しさが残るだけではないですか。

もう一つはこれも悪名高き「後期高齢者保険証」

たった一枚の証書で、私もこちら側からあちら側に一括りされる立場になってしまいました。
                                   

                                Photo

これで何がどう変わるのかサッパリ分かりません。

マッいいか!

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わが青春の「谷川・マチガ沢」

2009年4月15

われながら気障でオオゲサなタイトルで赤面します。
たいしたことではないのです。

ハイカーに毛が生えた程度の山好きに過ぎなかった私には「一の倉沢」は眺めるだけの存在。
そんな私のフラストレーションを吸収してくれていたのが谷川岳・東面の谷「マチガ沢」でした。

残雪期に限られるのですが、本谷、三の沢、四の沢、シンセン沢などを何度かトレースしました。
髪の毛は今よりズーッとたくさんあり、体重は今より少ない頃の話です。

そのマチガ沢に戻ってくる日がこようとは考えてもいなかったのですが、先日、旧道歩きをしたとき、突然、天啓のように<そうだ、マチガ沢に行こう!>との思いが湧いたのです。

このところ奇跡のように谷川連峰の晴天が続いています。
そんな一日、50年の歳月を経てマチガ沢に入り、遊んできました。

出合までの旧道はスッカリ除雪されていました。
雪の壁が出来て、谷に入る壁はピッケルで足場を切り突破。

「登山禁止」のロープをくぐり、谷に入れば厚い積雪の上を歩いて行くだけ。
それでも最近、誰も入っていないらしく、腐りかかった雪は靴までもぐります。
したがってペースが上がりません。

入り口の潅木帯を抜ければ、陽光が降り注ぐ、広くて明るい雪の谷が開けます。

P4101221 画面右寄り、一番奥が山頂「トマの耳」                                  

                                             

                                                

P4101227 マチガ沢本谷を埋め尽くした雪崩。

最近起こった雪崩のようです。

P4101228 振り返ると、湯檜曽川の東岸の「白毛門」から「笠ヶ岳」に連なる山々  

P4101232

かつてそのコルからグリセードで下降した「シンセン沢」

P4101233 雪崩面がよく分かるよう写真をイジッていたら変な色になってしまいまし   た。

足は次第に深く潜るようになり、時にはクレバスでも出来かかっているのか、付け根までズボッと抜けてしまいます。

出合から2時間半、ようやく「三の沢」出合まできました。
この間、どこかしらで時折小さな雪崩が発生していました。

大きな雪崩がきたら怖いし、ヒドンクレバスはもっとヤバイし、何より今の力ではこのまま国境稜線まで詰めるのは至難のこと。
この辺りが潮時だろう・・・ということでここでストップ。

雪の上に座り込み、なんども何度も飽きることなく辺りを見回す。
50年前の自分が今ここにいるようで・・・。

ところで今、一億人以上いる日本人でここにいるのはたったのオレ一人なんだよな!
こんな愉悦を一人で味わうなんて贅沢過ぎる・・・

極上の一時を雪の谷の中で過ごしてきたのです。                                                

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谷川岳・旧道のプロムナード

2009年4月9日

もしも、ですが、昭和3年3月25日「前穂高・北尾根」で、30歳という若さで命を落とすことがなかったら<大島亮吉>は万人が認める日本最高の登山家の位置を確かなものにしたでしょう。

いや、既にその若さでその位置を占めつつあったのですから・・・。
彼は単にアルピニストの留まらず、登山理論、著述、海外山岳書の翻訳など実に多彩な才能を発揮していたのです。

その大島は登山の対象としての「谷川岳」の発見者でもあります。
昭和2年から開拓登山を行い、その成果を『登高行(慶大山岳部年報)』に発表し「谷川岳は近くてよい山なり」という有名な文章を残しています。

大島の足元にも及ばない私にとっても「谷川岳は近くてよい山」です。

残雪の旧道を歩いてみました。
この道は実は「291」というナンバーを振られている国道なんです。
ただし、今は一の倉沢出合まで舗装道路になっていますが、その先「清水峠」を越えて新潟県・清水に通ずる区間はもう永遠に手が着かないでしょう。

谷川岳ロープウエイ駅から先、除雪が始まっていましたが、そこから先はところどころ雪崩の跡が道を塞ぐ雪道です。

 P4071207_2             
  マチガ沢近くなると、上越のマッターホルンの異称がある「武能岳」 
  1760mが見えてきます。        

                                      

                                          

                                                  

 P4071208                                    

  マチガ沢出合。
  谷は未だ深い雪に埋もれ、雪崩のデブリも見えます。
  登山禁止のロープが張られていますが、トレースがその中に進んで
  います。                                                

                                                 

P4071210  ところどころで雪崩のブロックがルートを塞いでいます。                                                                      

                                        

                                            

 P4071211                                                

  可愛い岩峰を連ねた「堅炭岩」 
  昔、この岩に向かい、怖い思いをしました。                                            

                                                

                                                          

P4071212  余りにも有名な「一の倉沢」
  正面の「衝立岩」や「コップ状岸壁」は雪もつかない垂直の壁なため
  ここだけが黒々としています。

P4071217  谷川岳・オキノ耳から東へ下がる「東尾根」の中間部。
  左下の尖ったのが「シンセン」の岩峰。その右の白い縦の筋が
  「一の倉・一の沢」
 私が一の倉沢で上れた唯一のルートです。                                

                                           

                                               

平日とはいえ、誰もいない白い世界。
独り占めの贅沢を堪能しました。                                                                           

                                              

                                                                                                                                        

                                          

                                                                                                                                           

           

                                              

                                                                                                                                                                                

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丹沢表尾根での体力測定

2008年3月8日

ドイツ文学者で、山のエッセイもたくさん書かれている<池内 紀(おさむ)>さんの近著『ひとつとなりの山』の中に「体力測定登山」というのがあり、同じようなことを考えておられるのだな、と思いました。

自分の今の体力(脚力)がどの程度なのかを測るコースとして私が考えているのは「丹沢表尾根」と称されている、丹沢のゴールデンルート。

ヤビツ峠から「三の塔」を経て「塔ノ岳」に至る縦走路は変化に富んで、身近で楽しめるのですが、なかなか手強いのです。

私は「水無川」左岸の沢登りで表尾根に詰める、という形で何度かこの尾根を部分的に歩いていますが、通して歩いた、ということはありません。

尾根の最低点「富士見山荘」が標高700m。
終点の「塔ノ岳」が1491m。
単純標高差は800mほどですが、尾根上は細かなアップダウンが多く、地形図を読んで累積すると1100mほどになります。

この尾根をそこそこ歩ければ暫らくは山歩きを続けられるだろうし、歩き通せないようならそろそろ「低山逍遥派」への転向を考えなければ・・・との、いわば私にとって一つのメルクマールになるように思えるルートなんです。

そこで5日(日)この表尾根に向かいました・
休日は原則として山へ入らないことにしているのですが、アクセスの良い「ヤビツ峠」までのバスが休日しか運行されないのです。

 P4051204                     

 全行程の3分の1ほどに当たる「三の塔」1205m からのこれから辿る  「表尾根」
 途中から上はガスの中。                                   

 

P4051206                                    

さすがに人が多い「塔ノ岳」へ。

結果、休憩時間を除いた実動時間が丁度3時間。
標準タイム(昭文社登山地図で3時間40分)よりは早かった。

”ウン、いい線行っているジャン”
”でもネ、気温が低いし、太陽も出ていないという絶好のコンディションだったことは割り引かなくては・・・”
などと、山頂で自問自答。

ともあれ、この分なら、この先も暫らくは山歩きを続けられそうな見通しで、一安心。
 ~何となく、年に一度の更新テストをクリア出来たような気分です。

これからも、ポンコツ寸前のエンジンと足回りをダマシ騙し使いながらユックリ行きましょう。

”ビスターリ! ビスターリ!”

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谷川岳~冬と春の狭間で

2009年4月1日

少し時間が経ってしまいましたが、これは3月24日の記録です。

その日、無風快晴。
滅多に無い<谷川岳日和>です.

ロープウエイの中での従業員との会話で、昨夜降雪があったことを知りました。
天神平に着くと、登山ルートには全くトレースがありません。

”俺一人でラッセルかい・・・”とボヤキが出てしまいます。

”マ、いいか。行ける所まで行って戻ればいいじゃん”とハナから腰が引けています。

 P3241171          

天神平山頂駅からイキナリこのコースで一番きつい登りが始まります。                                      

                                   

今日はWストックだけ。

途中で、昨夜、雪洞で一夜を過ごしたという、見るからに屈強そうな若い3人のパーティーが先行しました。

エへへ・・・これでラッセルは助かるな!

それでも吹き溜まりは別にして、雪面はシッカリ締まっていて、ラッセルというほどのこともなく、おおむね快適なアイゼン歩行でした。

 P3241191_2                
 ポールだけが出ているこの雪の下には「熊穴沢避難小屋」がスッ
 ポリと埋もれているのです。 
 
 正面、左側の尾根が登路になる「天神尾根」
 その右の谷が「西黒沢」
 その右、山頂から続く尾根が「西黒尾根」
                                        

 P3241184                                                                                                                                山頂直下の高い道標。
ここではまだ冬が未練気に踏ん張っているようです。

                                                                          

  

 P3241182                                          

 「肩の小屋」
 その真後ろは「万太郎山」から「仙の倉山」に連なる上越国境稜線です。
 右に平らな「苗場山」も見えています。

P3241183_3

 アンザイレンで「西黒尾根」に向かうパーティ。

P3241193 再び「熊穴沢避難小屋」まで降りてきました。
谷川岳・南面「俎嵓(まないたぐら)」の稜線が見えています。
~春風駘蕩~頂上の寒さが嘘みたいで、雪の上に寝そべってみたいよう
  な陽気でした。

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