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坤六峠から尾瀬・笠ヶ岳~2度の挫折

2008年11月17日

再び道の無い山の登場です。

尾瀬の南西の端にある「笠ヶ岳」
普通は「鳩待峠」からの往復か、笠からそのまま「湯の小屋温泉」まで長い行程を下るかです。

ある時、地形図を見ていて、「坤六峠」から行けば「笠ヶ岳」への最短距離になるかも知れないことに気づいたことは前に書きました。
しかし、これまで山岳誌やネットでもこのルートのトレース記録見当たらない。
10月20日「尾瀬・荷鞍山」の帰路、偵察したときトレースされている痕跡を見ました。

そこで10月27日に出かけたのですが、降雨の直後のため密生する笹で、撥水性のウエアも役立たず、スパッツを着けなかったため、靴の中もビショ濡れ。
寒さもあって、途中撤退。

何とか雪が降る前に、この宿題は済ませておきたいと、やや焦りを感じていたところ、今日(11月13日)は絶好の山日和。
きょうこそ、片付けるぞ!・・・と、やや入れ込み気味。

Pb131026_2

坤六峠(この道が開通した時の群馬県知事・神田さんの名前。イヤですね、こういうの・・・)
紅葉時期が終わり、往来する車も少ない。

スパッツを着け、スプレー缶、テープ、両手鋏などを用意し、左奥の石碑の裏から笹藪に突入。                

  

朝露はありますが、衣服を濡らすほどではありません。
このルート、180cmにもなるチマキザサ、チシマザサの密集が、波状的にやってきます。

笹は勝手気ままに幹を交差させ、そのしなやかなバネで闖入者の前進を阻みます。

その笹叢の間の僅かな隙間をすり抜けるように進むのですが、体力を消耗させられことおびただしいものがあります。

ただし、笹薮ばかりかというとそうでもなく、断続するその間には不思議なことに、明瞭なトレースがあるのです。

前回のUターン地点を通過。
気が急くので休まず歩き続ける・・・

同じような経過を辿り、結果的に最後になった藪になりました。
ここは正真正銘手強かった・・・。

まるで進路が分からない。
それでも笹を分けて根元を観察すると、人が踏み固めたような細い筋が見えます。
それを手探りするように進みます。
用意した両手鋏など何の役にもたちません。
ほぼ100mくらいだったでしょうか・・・ともかく突破。

またも現れる踏み跡。
しかしそれもつかの間、これまで何とか断続していた踏み跡が消えてしまいました。

かたわらの木の幹に赤いスプレーで何か書いてあります。
消えかかっている、かな文字はどうにか判読できました。
「ここまでです」・・・と。   

そうなのか、ここらが限界なのか?

諦めきれず、潅木の中に突入。
これを抜けて小さな尾根に出ました。そこからは、日光から奥鬼怒にかけての山が私の苦闘をねぎらうこともなく、そ知らぬ顔で並んでいるのが見渡せました。 

気が着くとこの間にスプレー缶を落としていました。 

再び踏み跡?それも直ぐ途切れてしまいます。

そこから先へは密生するハイマツ交じりの潅木帯。

この先、どうみても手がつけられない。

        

Pb131029  高度計で1850m辺り。
 目的の「笠ヶ岳」も近いのだががな・・・

 ここまで標高差300mほどの登りに3時間もかかっています。
 この先どれだけかかるか・・・。

日が短い季節。
疲れもかなりなものです。

単独行では、これ以上進むのは無謀でしょう・・・・
と、言うことで潔くここで退散しましょう。

という次第であえなくまたも失敗です。
この分では、残雪期でないとノー・チャンスかな。
その時期、坤六峠まで車が入れるのかな?             

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コメント

またまた大冒険ストーリーですね~!
登頂はならずしてもササをがさごそと分け入る様子がめっちゃリアルです。
一緒に冒険させていただきました~!

投稿: miy | 2008年11月17日 (月) 21時27分

今晩は!
お一人で凄い挑戦 その発想に 感服いたします。
小生も笠ヶ岳は好きな一座です。
言われて見れば、坤六峠からは近いですネ!
藪は一人で行くと体力消耗著しいのでお気をつけ下さい。
降雪期から6月頃まで坤六峠は全面通行止でゲートが降りてます。
今年 残雪の尾瀬行った時、事前調査不足で、湯の小屋まで行ってUターンし、沼田から漸く入りました。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2008年11月17日 (月) 21時41分

○○の冷や水でお恥ずかしい限りです。
笹藪の中でガサゴソしていたら熊に間違えられてしまいそうです。
本物のクマに習い、私も冬眠したほうが良いのでしょうか?

投稿: 風花爺さん | 2008年11月18日 (火) 06時12分

輝ジィージ様
正直なところ、余り記録の無いルートなので何とかトレースしてみたいと、少々、功名心もありました。
そんな不純な動機でうまくいくわけありませんね。
まして輝ジィージさんのお仲間のような越後の藪と雪に不慣れな私ごときに、簡単にはいかないことを学びました。
もう、鳩待峠、富士見峠などへはゲートが閉まりました。
長い閉鎖期間が始まりましたね。

投稿: 風花爺さん | 2008年11月18日 (火) 06時19分

風花さん   こんににわ!
相変わらず探検ごとがお好きなようで・・・・(^-^;
heart02どきどきしながらブログを読んでいます。普通の登山に物足りずスリルを楽しんでいるご様子!そのりりしいお姿、目に浮かびます。これにめげずまた挑戦して下さいね!冒険家さん


投稿: 姉ちゃん | 2008年11月18日 (火) 09時38分

こんにちは
記事を拝見していると同行したような気分になってしまいます。
失礼な言い方ですが、私にとっては実に楽しい〔読み物〕に感じます。ワクワクどきどきが伝わってくる内容の記事はそうはありませんもの。。。^^♪文章力なんでしょうね。

投稿: おキヨ | 2008年11月18日 (火) 11時41分

姉ちゃん様
いい年こいたジイサンが藪の中をゴソゴソ動き回っている姿は、どちらかと言えばゴキブリに近く、とても「りりしい」なんてものではありません。
まァ、ガキのころの冒険ゴッゴの延長みたいなもので、山好きの人の中には、わざわざそうした藪山ばかりを好んで歩いているかたもいるんですね。
人って変わった動物ですね。
でも、姉ちゃんさんのような方から、お世辞にしても「りりしい」なんでおだてられると、またまた挑戦意欲が湧いてきてしまいます。
ようし、またやるぞ!

投稿: 風花爺さん | 2008年11月18日 (火) 20時21分

おキヨ様
ピリッとわさびの利いた、達意の文章家、おキヨさんから「文章力」などと言われると、面映い限りです。
人様に言葉で何かを伝えることはとても難しいことですよね。
日本語の形容詞は実に多彩ですが、それでもあることを描写しようとしても、貧弱な語彙ではピタリの言葉が見つからなかったり、
書きすぎれば冗長になり、簡潔にしようとすると、舌足らずだったり・・・。
そんなジレンマにさいなまれながらも、書くことは止められません。
これからもよろしくお付き合いのほどを・・・。

投稿: 風花爺さん | 2008年11月18日 (火) 20時34分

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