小泉さんが ブッ壊したものは何か?
2008年10月25日
サブプライムローンに端を発するアメリカ発の金融恐慌は、対岸の火事ではなくなってきていますね。
日本経済に与える影響は深刻なものになりそうで、その煽りとして解散・総選挙をいつ打つか、麻生さんの煩悶はいかばかりか・・・。
ところで、少し遡りますが10月18日付けの朝日新聞Be版の記事のこと。
「小泉改革路線の功罪」についてのアンケート結果です。
意外なことに「功」が26%、「罪」が51%ということです。
この種のアンケートの類について全面的に信頼するわけにはいきませんが、大方の傾向は反映していると思えますし、それならやはり小泉改革なるものの実像が見えきているということですかね。
小泉さんは、あのタテガミを振り乱して「自民党をブッ壊す」と絶叫したのですが、実はこの人は瀕死の自民党の救世主だったのですね。
本気で自民党を壊す気が無かったことは、この度引退した地盤を次男・進次郎氏に世襲させることで証明されました。
今の自民党の中心勢力は世襲議員。
世襲議員はジバン、カンバン、カバンに頼る自民党の特質を象徴的存在です。
それでは小泉さんがブッ壊したものとは・・・?
先ず、田中角栄の流れを汲む「経世会」。
「角幅戦争」の怨念を晴らすのがその狙いだ、とは巷間伝えられています。
異常なまでの執念をみせたのが「郵政民営化」
これぞ「改革の本丸」などとして衆院の解散までしてしまいました。
改革の本丸論がご都合主義だけで、真っ赤なウソだったことは、その後の改革には何の情熱を見せなことで証明されています。
これも、郵政大臣のとき、局長クラスからイジメられた仕返し、と言うのを聞きました。
恐ろしいほど執念深い人だったのですね。
政治家とは「思索する」「瞑想する」「哲学する」ものだと思っていましたが、そんなイメージも軽く壊してくれましたね。
ブッシュ夫妻の前でE・プレスリーの真似をしたシーン。
あれがオレたちを代表する一国の首相の姿か・・・。
私は目を疑い、恥ずかしさに身の置き場がありませんでした。
あのブッシュさんでさえニガワライしていましたからね・・・。
とにかく、軽躁な人でした。
日本にあった「思いやり」という美風や、「惻隠の情」という美しい言葉を失わせ、ささくれだった、弱肉強食の競争社会にしてしまったのも、小泉時代の負の遺産です。
残ったものは「勝ち組、負け組み」なんて嫌な言葉ばかり。
あの熱狂が覚めて、フト気づいて見渡せば死屍累々の荒涼たる風景。
軍師、竹中半兵衛ならぬ平蔵さんとのタッグマッチで、お手本としたアメリカの「市場原理主義」を、経済のグローバル化などとして、歴史も文化も異なる日本にそのまま無理強いしたことも大きな歪みをもたらしたのではないですか。
「最小限の規制」を信奉し「市場の神様」に祭り上げられていた<グリーンスパン>前FRB議長は、いまやこの金融恐慌の戦犯とみなされているようです。
この状況に竹中さんは「知らん顔の半兵衛」を決め込むのでしょうか?
そして、自分がやりたいことだけをやって、その結果、ネットカフェ難民や医療崩壊など沢山の後遺症が生じていることなど、およそ関心が無い、という風情の小泉さんは、議員を引退して、オペラなどを楽しんで優雅にこれからをお過ごしになるのでしょうね。
そんな姿を見透かしたのが冒頭のアンケート結果でなないでしょうか。
特別な恨みも無い小泉さんに、少し意地悪く書き過ぎてしまいましたね。
小泉ファンの方にはお詫び申し上げます。
| 固定リンク | コメント (6) | トラックバック (0)















最近のコメント