登山における「標高差」の重要性
2008年8月27日
先日「甲斐駒ヶ岳」2966mに登りました。
甲斐駒に登ったのは4度目ですが、今回は初めてのグループ登山。
「駒津峰」~背景が「甲斐駒」
~平均年齢 ?歳の元気印し
スタートの「仙水小屋」と甲斐駒との標高差は約800m。
要した実働時間は3時間40分ほど。
普通、目的の山に登るのに要する時間はどれくらい見込んでおけばよいのでしょうか?
私は昔から「標高差(累積標高差)」を一番重視して判断しています。
昔のガイドブックでは「所要時間」=コースタイムだけが書かれていました。
また現地の道標では「距離表示」が中心情報で、「標高差」は殆んど関心が示されていませんでした。
所要時間というは個人差が大きくて、客観性に難点があります。
距離は実測なのか、図上での水平距離なのか根拠が明らかでなく、信頼性に欠けます。
その点「標高差」は計測されたデータ(数値)に基ずくものですから、曖昧さはありません。
穂高や剣のような岩稜歩きのような特別なコースは別にして、一般的な山道登りであれば、自分の脚力で平均的な値から、標高差だけで所要時間をかなり正確に判定出来ます。
因みに私の平均値は「標高差300mを登るのに一時間」といったところ。
~この値は中高年のアベレージにもなっているようです。
つまり普通の傾斜(15~20度程度)の山道なら、東京タワーの高さに到達するのにおよそ1時間という目安になります。
標高差で一番注意する点は「累積標高差」です。
単純な上り一方なら「到達点の標高から出発点の標高」を引けば標高差は出ます。
しかし、縦走に近いコースのような場合は途中のアップダウンを加えなくては正しい標高差は算定できません。
甲斐駒同行メンバーの一人、kuromapさんは地図の権威。
苦労して(いやラクラクかな?)ルート断面図を作ってくれました。
作図の基データが「国土地理院」の5万分の1地形図なので、20m以下の上下が反映されないため、やや粗さはありますし、高さが距離に対し、2・5倍(多分)ほどで表現されているため、勾配がその分強調されていますが、イメージがよく分かり、実用性にはほぼ問題ありません。
最近のガイドブックはようやく「標高差」と「縦断断面」を重視するようになっいて、好ましい傾向だとおもいます。
道標もそのポイントの標高が明らかにされていると、格段に実用性向上するはずです。
さてこうした国内での登山のスタンダードが全然通じないのがヒマラヤなどの高所登山。
エベレストの場合、最終アタックの起点になる「サウスコル」の標高が約8千m。
ですから世界最高峰の山頂までの差は僅かに900m足らず。
日本の山なら3~4時間程度の標高差を登るのに要する時間が何と14~15時間にもなるのだそうです。
全く異次元の別世界。
死の匂いがする「デス・ゾーン」だ、ということをヒシヒシと感じさせられます。
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コメント
おそらく登山中と察しておりましたが〔甲斐駒〕にいらしたんですね。
6月に八ヶ岳山麓から甲斐駒の勇士を望遠で何枚か写してきました。
甲斐駒の特異な山容は画家達の絶好の写生地になります♪
投稿: おキヨ | 2008年8月27日 (水) 13時12分
おキヨ様
北側(中央線側)から見る「甲斐駒」は、かつて作家「宇野浩二」が<山の団十郎>と表現したことがありますが、それくらい個性ある姿を見せていてくれますね。
向かって左側に「摩利支天」と呼ばれる衛星岩峰を伴っているので、端正なピラミッドが崩れていますが、それが個性を際だ立てています。
特に4月中旬から下旬にかけて、山麓に桃や桜が咲く頃は、残雪の甲斐駒との取り合わせがいかにも絵画的で、画架を立てる方も良くみかけます。
一度、描いてみていただけませんか?
投稿: 風花爺さん | 2008年8月27日 (水) 15時25分
風花さん~! こんばんは!
予定通り甲斐駒に行かれたのですね!写真で拝見していると
好天に恵まれ何よりでした。
私も未知の山にチャレンジーの時は地形図を購入してやはり
風花さんお説の標高差を先ず確かめたものです。
只、標高差300m=1時間という目安は2000m前後の低山だと
分かるのですが3000mクラスになると私の場合は苦しいことも
あります。何か足取りが重くなって遅々と進まないのですネ!
たかが3000mでこの状態ですからヒマラヤなんて異次元の世界どころか
別世界です。ところで仙水小屋に泊まられたのですか?
山の中で懐石料理がいただける評判の山小屋だそうですが・・・
甲斐駒は2回登っていますがここの冷たい清水の美味しかったことが懐かしく思い出されます。
私もmiyさん同様、風花さんの素晴らしいブログ、ブックマークに追認という形でリンクさせていただきました。
ご了解願います。
投稿: かおり | 2008年8月27日 (水) 22時03分
かおり様
「仙水小屋」の夕食は山の世界では評判ですね。
キレイな容器(もちろんプラですが)に盛り付けられて、幕の内弁当みたいです。
確かに「甲斐駒」の水はおいしいように感じます。この山は全山「花崗岩」ですが、それと関係があるんでしょうか。?
サントリーの「南アルプスの水」もこの山の北側で採取されていますね。
同じ標高差でも、標高が高くなるにつれ辛くなる・・・確かにありますね。
私も実感することありますよ。
そこに到達する前の疲労が既に蓄積されていることもあるでしょうが、空気もいくらか薄くなっていることも一因でしょうか。
以前「ゴーキョーピーク」5360mに登った時のことですが、最終日600mを登るのに3時間でした。
緩やかな歩きやすい道だったのですが・・・。
リンクのこと、光栄に思います。
「かおりブログ」の重荷にならないよう、乏しい「脳力」を振り絞ってキーボードを叩きましょう。
私のほうもリンクさせていただきます。
投稿: 風花爺さん | 2008年8月28日 (木) 06時38分
風花さん 今晩は
登山の日は好天気だったようで よかったですね。
写真で見る限りでは 平均70~75才とみましたが
皆さん お元気そのものですね。3000mの山頂からみた下界は どうですか。
私は 中学の時学校から 55才 60才の時と 3回だけ1713mの大山登山しただけです、それも友人に引っ張られて。
次は65才の時と思っていましたが
昨年春頃より 歩行困難 力が入らないで 検査したところ
軽いリュウマチ と言われました。
現在は薬でだいぶん 回復しましたが
以前は早朝散歩 1万歩でしたが 現在は2000歩程度です。
だから 大山の畑も近くのお百姓さんに 耕耘してもらいます。
収穫した物を友人におすわけしたり 手間賃の事を
考えると 高くつきます と家内に言われたりしながら
楽しんでいます。
風花さん まだまだ 青春を謳歌してくださいね。
そして また 素晴らしい記事楽しみにしてます。
投稿: 青果 | 2008年8月29日 (金) 23時12分
青果様
コメントありがとうございます。
とても励みになります。
写真の顔ぶれの平均年齢はご観察のとおりです。
何しろ私を含め「後期高齢者」目前が3人いるのですから・・・。
ですが、メッチャ元気で、老春を楽しんでいます。
青果さんは軽いリューマチとのことですが。
私は経験が無いので、歩行への影響の程度など分からないのですが、療養が効果をあげて、65歳、4度目の「大山」登山が実現するよう、お祈りいたいます。
体を動かす、とりわけ足を使うことの効果は何にもまして大きいようです。
あァー「うた物語」をカラオケ代わりにして、声を張り上げるのも良いかも知れませんね。
投稿: 風花爺さん | 2008年8月30日 (土) 06時52分